元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

一ノ瀬 彩音

文字の大きさ
279 / 737

279.

しおりを挟む
俺がそう言うとリリスは俺に対してこう話し始める。
リリスの問い詰めに俺はどう答えるべきなのだろうか?
「勇者として、私と戦う気は無いの? アリアだって言ったのに、誰も信じてくれない」
「ああ分かった、分かった、リリス、お前はアリアと同じ顔と声をしているんだろう? 
それに俺も一度ぐらい、アリアと一緒に戦った事があっていいじゃないか」
俺はリリスに向かってそう言い聞かせた。
俺の話を聞いたアリアの配下達はこう話し合っていたのであった。
「やはり、リリス様は魔王の器ではないと」
「しかし、現に先代の魔王はアリア殿に殺されたのだぞ、それで魔王の座は空位となった筈なのに……」
(そうなのだ、前代の魔王が死んだ後にアリアとリリスの姉妹が争い、魔王の座を巡って争った
結果アリアが勝利した。しかしその代償に、アリアと姉妹が戦いあった所為で、
この世界の多くの国が壊滅状態に陥った)
そしてその後アリアはリリスの配下のモンスターや亜人を従えた後この辺境の村へと
流れついたのであった。
そして現在、魔王の座を降りているとはいえリリスはこの世界に居るモンスターや
魔族に指示を出していたのであった。
(全くあのバカ娘は何時になったら目を覚ますのだ?
「アリアは俺達の娘で魔王を辞めているから問題無い」
と言ってもこの有様じゃ……
そう思って俺はリリスが何故ここまで、俺に食って掛かるのか考えてみるのだった。
そしてその理由が分かると俺は大きく溜息をつくのである。
俺がため息交じりでこう話すとリリスは怒り始める。
俺の答えが納得いかないようだった。
俺は仕方なく理由を話す事にしたのである。
そう、俺がミレアの傍を離れられないのには理由があるからだ。
その話を聞いたリリスは呆れていた。
俺は苦笑いしながらリリスを見る。
「リリス俺は今ミレアのお世話に忙しいんだよ。リリスも俺に子育てをしてもらいたいのなら、
まずは大人しくしないといけないだろう」
「うー」
そう話すと俺に甘えだす。
その姿は魔王だったアリアの面影は一切なかった。
俺は思わず微笑む。
リリスは恥ずかしくなったので慌てて俺の身体から離れると俺にこう話す。
「それじゃあお風呂に入れて欲しい」
そう話すとリリスは嬉しそうに笑うと俺の手を掴む。
(この様子ではまだまだ手が掛かりそうだ)
そして俺は心の中で呟いたのだった。
アリアを膝の上に乗せたままでいる。
「バルバドス、リリスを頼むな」
「ええ」
「また来るよ、リリス」
「うん」
そう言い残すとバルバドスと共に俺は、ミレアとリリスの元を離れるのであった。
(これからは暫くリリスの事を中心に育てていく必要があるな)
そう思うと、ミレアを連れて屋敷に帰ると
「ねぇ、リリスと何か話していたけどどんな話をしていたの?」
俺はそう言われると少し困った顔をする。
俺がミレアと話し合った内容を 全て話そうか迷っていたのである。
その様子を見かねたアリアはミレアを連れて俺から離れてしまう。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る

神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】 元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。 ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、 理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。 今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。 様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。 カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。 ハーレム要素多め。 ※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。 よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz 他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。 たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。 物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz 今後とも応援よろしくお願い致します。

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

処理中です...