31 / 51
第31話 黒幕
しおりを挟む
「なんの真似だぁ? 女の前でカッコつけたなっちゃたかぁ!」
「無能のクズは引っ込んでろよ! これからお楽しみの凌辱タイムのはじまりなんだよ!!」
鞘から星絶断刃を抜き出す。
剣が持つ絶大な力によって周囲の空気が微かに震える。
尋常ならざる剣だと感じたのか、完全に舐めていた感じの大迫と寄り道の態度が変わる。
俺は地面を蹴ると一足で大迫との距離を詰める。
大迫は慌てて炎の槍を振るうが、俺はその動きを先読みしている。
スピードも遅い。集中している今では大迫の動きはスローモーションのようだ。
懐に潜り込むと、彼の持つ『焔王の槍』を綺麗に二つにする。
「………………」
大迫は自身が目撃している光景が信じられないのか、口を大きく開けて固まる。
俺はその隙に彼の腹部に強烈な蹴りを叩き込む。
「ぐぼぉッ!!」
蹴りはクリーンヒットし、大迫は目に涙を溜めてその場に膝をついて立ち上がることができない。
「喰らえ! 無能野郎!!」
寄道は『ヘカトンケイルの怒り』を俺に向かって発動する。
無数の漆黒の稲妻が俺に襲いかかる。
そこで、俺はアンリミテッド魔法の一つを発動する。
「我が命に宿れ、七天の力よ!」
俺の周囲に凄まじい光が集中する。
『終末の光!』
光は変化し、七色の光が渦巻き始める。
『ヘカトンケイルの怒り』の漆黒の稲妻が、『終末の光』に飲み込まれていく。
闇の魔力は、聖なる光の前には無力のようだった。
その様を寄道は「そんな……馬鹿な……」と呟きながら、呆然と眺めている。
『終末の光』は更にその輝きを強める。
すると――
「うぎゃーーー!!!」
「痛いぃいい!! 体が焼けるぅ!!」
聖なる光が大迫と寄道の体を焼く。
その様をフェリシアもアデルも驚愕の表情で眺めている。
俺は二人が戦闘不能になったことを確認すると、『終末の光』の発動を解除した。
「なんなのあなた……さっきの魔法は一体なんなのよ!」
アデルは俺に詰め寄る。
「なんだって言われても、レベルが上がったから習得しただけで……」
レベル500を超えてた所で習得可能な魔法だとはもちろん言わない。
「私は帝国の宮廷魔術師よ。世界のありとあらゆる魔法を学んでいるわ。でもさっきの『終末の光』なんて知らないわ。その存在の噂すら知らないのよ。『ヘカトンケイルの怒り』は伝説級の魔法よ。それを圧倒するなんて……」
「ちょっとそれについてはまた話そう? で、降参するか?」
「…………」
二人に向き直って尋ねると、ブルブルと震えながら頷く。
「どうする、こいつら?」
「まず死刑でしょうが、陛下が可能なら生け捕れとのことなので、帝都まで連行します」
「もうここで殺しちゃいましょうよ。戦闘で死んだって言えばいいじゃん、こんなクズども。同じ空気吸うのも穢らわしいわ」
二人は、アデルの言葉に顔を青くする。
そして、這いずりながら俺の足元にすりよる。
「た、頼む小日向、助けてくれ!」
「俺たち黒崎に命令されてやったんだよ! 全部あいつが悪いんだぁ!」
俺はその忌まわしい名前を聞いて、過去の記憶が少し蘇り、嫌な気持ちになる。
「……陛下は可能ならって言ったんだよな?」
「うん、可能ならよ。もし、戦闘で死んでしまってはしょうないわ」
行く末を理解したのか、大迫は歯をガタガタと震わせる。
寄道は恐怖のあまり、失禁をする。
「力を得たからって覚悟もないのに、人を殺した末路がこれか……」
俺は二人を憐れに思う。
一歩間違えば、俺がこんな風になっていたのかもしれないのだ。
ここまでは少し極端かもしれないけど。
鞘に収めていた星絶断刃を抜く。
「いやだぁああああああ!!! 死にたくにゃぁいいいいいいいい!!! おきゃあちゃああああああああんん!!!!」
大迫はまるで小さな子どものように泣きじゃくる。
「くそ小日向ぁ!! 俺等を殺したってまだ終わりじゃあねえぞぉ!!」
一方の寄道は泣きながらもまだ威勢がいい。
「黒崎か? あいつにもそのうち借りを返しにいくよ」
「そうじゃあねえ! 俺たちの依頼者が誰だと思ってやがんだぁ?」
「…………どういうことだ?」
「俺たちの依頼者はラズール候爵だよぉ!」
俺はその言葉を聞くがいなや、大迫と寄道の首を横薙ぎに綺麗に跳ね飛ばす。
鮮血が舞い、二人の首が地面に転がる。
「フェリシア、アデル!」
シエナが危ない!
俺たちはすぐさま来た道を駆け戻っていく。
「無能のクズは引っ込んでろよ! これからお楽しみの凌辱タイムのはじまりなんだよ!!」
鞘から星絶断刃を抜き出す。
剣が持つ絶大な力によって周囲の空気が微かに震える。
尋常ならざる剣だと感じたのか、完全に舐めていた感じの大迫と寄り道の態度が変わる。
俺は地面を蹴ると一足で大迫との距離を詰める。
大迫は慌てて炎の槍を振るうが、俺はその動きを先読みしている。
スピードも遅い。集中している今では大迫の動きはスローモーションのようだ。
懐に潜り込むと、彼の持つ『焔王の槍』を綺麗に二つにする。
「………………」
大迫は自身が目撃している光景が信じられないのか、口を大きく開けて固まる。
俺はその隙に彼の腹部に強烈な蹴りを叩き込む。
「ぐぼぉッ!!」
蹴りはクリーンヒットし、大迫は目に涙を溜めてその場に膝をついて立ち上がることができない。
「喰らえ! 無能野郎!!」
寄道は『ヘカトンケイルの怒り』を俺に向かって発動する。
無数の漆黒の稲妻が俺に襲いかかる。
そこで、俺はアンリミテッド魔法の一つを発動する。
「我が命に宿れ、七天の力よ!」
俺の周囲に凄まじい光が集中する。
『終末の光!』
光は変化し、七色の光が渦巻き始める。
『ヘカトンケイルの怒り』の漆黒の稲妻が、『終末の光』に飲み込まれていく。
闇の魔力は、聖なる光の前には無力のようだった。
その様を寄道は「そんな……馬鹿な……」と呟きながら、呆然と眺めている。
『終末の光』は更にその輝きを強める。
すると――
「うぎゃーーー!!!」
「痛いぃいい!! 体が焼けるぅ!!」
聖なる光が大迫と寄道の体を焼く。
その様をフェリシアもアデルも驚愕の表情で眺めている。
俺は二人が戦闘不能になったことを確認すると、『終末の光』の発動を解除した。
「なんなのあなた……さっきの魔法は一体なんなのよ!」
アデルは俺に詰め寄る。
「なんだって言われても、レベルが上がったから習得しただけで……」
レベル500を超えてた所で習得可能な魔法だとはもちろん言わない。
「私は帝国の宮廷魔術師よ。世界のありとあらゆる魔法を学んでいるわ。でもさっきの『終末の光』なんて知らないわ。その存在の噂すら知らないのよ。『ヘカトンケイルの怒り』は伝説級の魔法よ。それを圧倒するなんて……」
「ちょっとそれについてはまた話そう? で、降参するか?」
「…………」
二人に向き直って尋ねると、ブルブルと震えながら頷く。
「どうする、こいつら?」
「まず死刑でしょうが、陛下が可能なら生け捕れとのことなので、帝都まで連行します」
「もうここで殺しちゃいましょうよ。戦闘で死んだって言えばいいじゃん、こんなクズども。同じ空気吸うのも穢らわしいわ」
二人は、アデルの言葉に顔を青くする。
そして、這いずりながら俺の足元にすりよる。
「た、頼む小日向、助けてくれ!」
「俺たち黒崎に命令されてやったんだよ! 全部あいつが悪いんだぁ!」
俺はその忌まわしい名前を聞いて、過去の記憶が少し蘇り、嫌な気持ちになる。
「……陛下は可能ならって言ったんだよな?」
「うん、可能ならよ。もし、戦闘で死んでしまってはしょうないわ」
行く末を理解したのか、大迫は歯をガタガタと震わせる。
寄道は恐怖のあまり、失禁をする。
「力を得たからって覚悟もないのに、人を殺した末路がこれか……」
俺は二人を憐れに思う。
一歩間違えば、俺がこんな風になっていたのかもしれないのだ。
ここまでは少し極端かもしれないけど。
鞘に収めていた星絶断刃を抜く。
「いやだぁああああああ!!! 死にたくにゃぁいいいいいいいい!!! おきゃあちゃああああああああんん!!!!」
大迫はまるで小さな子どものように泣きじゃくる。
「くそ小日向ぁ!! 俺等を殺したってまだ終わりじゃあねえぞぉ!!」
一方の寄道は泣きながらもまだ威勢がいい。
「黒崎か? あいつにもそのうち借りを返しにいくよ」
「そうじゃあねえ! 俺たちの依頼者が誰だと思ってやがんだぁ?」
「…………どういうことだ?」
「俺たちの依頼者はラズール候爵だよぉ!」
俺はその言葉を聞くがいなや、大迫と寄道の首を横薙ぎに綺麗に跳ね飛ばす。
鮮血が舞い、二人の首が地面に転がる。
「フェリシア、アデル!」
シエナが危ない!
俺たちはすぐさま来た道を駆け戻っていく。
99
あなたにおすすめの小説
幼馴染パーティーから追放された冒険者~所持していたユニークスキルは限界突破でした~レベル1から始まる成り上がりストーリー
すもも太郎
ファンタジー
この世界は個人ごとにレベルの上限が決まっていて、それが本人の資質として死ぬまで変えられません。(伝説の勇者でレベル65)
主人公テイジンは能力を封印されて生まれた。それはレベルキャップ1という特大のハンデだったが、それ故に幼馴染パーティーとの冒険によって莫大な経験値を積み上げる事が出来ていた。(ギャップボーナス最大化状態)
しかし、レベルは1から一切上がらないまま、免許の更新期限が過ぎてギルドを首になり絶望する。
命を投げ出す決意で訪れた死と再生の洞窟でテイジンの封印が解け、ユニークスキル”限界突破”を手にする。その後、自分の力を知らず知らずに発揮していき、周囲を驚かせながらも一人旅をつづけようとするが‥‥
※1話1500文字くらいで書いております
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!
寿明結未
ファンタジー
夏祭り中に異世界召喚に巻き込まれた、ただの一般人の桜木ユリ。
皆がそれぞれ素晴らしいスキルを持っている中、桜木の持つスキルは【石を出す程度の力】しかなく、余りにも貧相なそれは皆に笑われて城から金だけ受け取り追い出される。
この国ではもう直ぐ戦争が始まるらしい……。
召喚された3人は戦うスキルを持っていて、桜木だけが【石を出す程度の能力】……。
確かに貧相だけれど――と思っていたが、意外と強いスキルだったようで!?
「こうなったらこの国を抜け出して平和な国で就職よ!」
気合いを入れ直した桜木は、商業ギルド相手に提案し、国を出て違う場所で新生活を送る事になるのだが、辿り着いた国にて、とある家族と出会う事となる――。
★暫く書き溜めが結構あるので、一日三回更新していきます! 応援よろしくお願いします!
★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
ゴミ鑑定だと追放された元研究者、神眼と植物知識で異世界最高の商会を立ち上げます
黒崎隼人
ファンタジー
元植物学の研究者、相川慧(あいかわ けい)が転生して得たのは【素材鑑定】スキル。――しかし、その効果は素材の名前しか分からず「ゴミ鑑定」と蔑まれる日々。所属ギルド「紅蓮の牙」では、ギルドマスターの息子・ダリオに無能と罵られ、ついには濡れ衣を着せられて追放されてしまう。
だが、それは全ての始まりだった! 誰にも理解されなかったゴミスキルは、慧の知識と経験によって【神眼鑑定】へと進化! それは、素材に隠された真の効果や、奇跡の組み合わせ(レシピ)すら見抜く超チートスキルだったのだ!
捨てられていたガラクタ素材から伝説級ポーションを錬金し、瞬く間に大金持ちに! 慕ってくれる仲間と大商会を立ち上げ、追放された男が、今、圧倒的な知識と生産力で成り上がる! 一方、慧を追い出した元ギルドは、偽物の薬草のせいで自滅の道をたどり……?
無能と蔑まれた生産職の、痛快無比なざまぁ&成り上がりファンタジー、ここに開幕!
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる