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オマケ
因果応報2
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*
「よ、ソフィア」
いつだってレスリーはご機嫌で、軽やかな足取りでやってくる。けれど、今日はいつも以上に機嫌が良さそうだ。
「レスリー、何かいいことがありました?」
ヴィンセントの書斎を借りていたソフィアの隣に立つと、レスリーはやたらと嬉しそうに語りだした。
「それがイヴァンヌ・ニコリッチを知っているだろ? 君に酷い仕打ちをした彼女さ」
レスリーの口から飛び出す言葉にソフィアは内心いちいち驚かざるを得ない。なぜの連続だ。
「イヴァンヌ・ニコリッチの婚約が破棄されたんだよ。婚約相手に愚行がバレて婚約はパー! しかも、家は爵位を取り上げられたんだ」
「え! 爵位を?」
「そうそう。農地から上がる税を不当に高く設定していただけじゃなく、賄賂を受け取り悪党どもの略奪行為も見て見ぬふりをしていたらしい。これは反逆罪扱いだね。国の安泰を揺るがす行為だから。悪者を取り締まらないなんて、なんのための領主なのかって話だよ。ってことで、お家取り潰しになったんだ」
ソフィアはタイミングが良すぎると感じていた。ついこの前、舞踏会でイヴァンヌ・ニコリッチの名前が出たばかりだ。
「あの、イヴァンヌ・ニコリッチさんは今どうされているのでしょうか」
レスリーは「んー」と考えるフリをして、ニッコリ微笑んだ。
「きっとどこかでしぶとく生きているんじゃないかな? 悪党ってのはへこたれないから悪党なんだよ」
そんな理論があるのかどうか知らないが、でもなんとなく納得してしまうソフィアだった。
「このことにヴィンセントが関わっていると思いますか?」
「さあね。それはわからないけど少なくとも私はイヴァンヌ・ニコリッチの件は因果応報だと思うな。だから、ヴィンセントが多少何かをしていても、私なら責めないな。毒を持った腫れ物は突けば毒が出てくるだろ? ただそれだけのことなんだよ」
ソフィアは確信していた。レスリーはヴィンセントが何かをしたことを知っている。きっとそれは腫れ物を突く行為だ。
「私はヴィンセントのすることは責めません。それが神に背く行為でも」
ソフィアが宙を見据えて言うのをレスリーが同意するように笑った。
「よ、ソフィア」
いつだってレスリーはご機嫌で、軽やかな足取りでやってくる。けれど、今日はいつも以上に機嫌が良さそうだ。
「レスリー、何かいいことがありました?」
ヴィンセントの書斎を借りていたソフィアの隣に立つと、レスリーはやたらと嬉しそうに語りだした。
「それがイヴァンヌ・ニコリッチを知っているだろ? 君に酷い仕打ちをした彼女さ」
レスリーの口から飛び出す言葉にソフィアは内心いちいち驚かざるを得ない。なぜの連続だ。
「イヴァンヌ・ニコリッチの婚約が破棄されたんだよ。婚約相手に愚行がバレて婚約はパー! しかも、家は爵位を取り上げられたんだ」
「え! 爵位を?」
「そうそう。農地から上がる税を不当に高く設定していただけじゃなく、賄賂を受け取り悪党どもの略奪行為も見て見ぬふりをしていたらしい。これは反逆罪扱いだね。国の安泰を揺るがす行為だから。悪者を取り締まらないなんて、なんのための領主なのかって話だよ。ってことで、お家取り潰しになったんだ」
ソフィアはタイミングが良すぎると感じていた。ついこの前、舞踏会でイヴァンヌ・ニコリッチの名前が出たばかりだ。
「あの、イヴァンヌ・ニコリッチさんは今どうされているのでしょうか」
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そんな理論があるのかどうか知らないが、でもなんとなく納得してしまうソフィアだった。
「このことにヴィンセントが関わっていると思いますか?」
「さあね。それはわからないけど少なくとも私はイヴァンヌ・ニコリッチの件は因果応報だと思うな。だから、ヴィンセントが多少何かをしていても、私なら責めないな。毒を持った腫れ物は突けば毒が出てくるだろ? ただそれだけのことなんだよ」
ソフィアは確信していた。レスリーはヴィンセントが何かをしたことを知っている。きっとそれは腫れ物を突く行為だ。
「私はヴィンセントのすることは責めません。それが神に背く行為でも」
ソフィアが宙を見据えて言うのをレスリーが同意するように笑った。
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