98 / 194
第一部
第98話 両想い
しおりを挟む
(しまった、押しすぎた)
『愛してます』
言った途端、リリアーナは大きな目を零れ落ちそうなほど見開いた。愕然として、青くなったり赤くなったりしている。
(しまった)
『令嬢、俺は、貴女が好きです』
以前、先走って想いを伝えた時、同じように愕然としていた。……どん引かれ、エスコートを断られたことが脳裏を過る。
勢いで押して、何とか承諾に漕ぎつけた。
思い直され、「やっぱりやめます」と言われるのだけは、嫌だ。無理だ。
リリアーナは、はたと我に返った様子で、口を開く。
「あ、あ、あのう」
ぎくり、と胸が鳴る。
「行きましょう。遅くなると心配されますから」
(やっぱりやめた――だけはやめてくれ)
リリアーナの細い指の間に自身の指を差し込んで絡め、立ち上がって歩き始める。華奢でふわりと柔らかい掌の感触に、幸福感が胸に溢れる。
ここまで来たからには、この指に触れる権利は誰にも譲らない。
幸福で埋まる胸に湧き上がるのは、不安と焦り。とにかく、今、何よりも優先すべきことは、急ぐことである。
(ずるくたって、いい……!)
中身はどうでも、婚約の了承をもらったのだ。
気迫で押して無理やりでも、流されてうっかりであっても、卑怯でも、何だっていい。
必要なんだ、どうしても。
――例え、必要とされていなくとも。
『婚約なんて、一生、どなたともするつもりはありませんが……?』
何、言ってんだ。
それであっさり退く男が、いるはずない。
世間の男が放っといてくれるはずない。そういうことなら、言い方は悪くとも、要は、
――押した者勝ち。
まずは、ロンサール伯爵とノワゼット公爵に婚約の報告をして、外堀を埋める。
後はゆっくり、時間をかけて、隙間を埋める。毎日会いに来て、大切にして、優しくして、行きたい場所に連れ出して、幸せだと思わせてみせる。他の男を近づけない。それから――
繋いでいた手が、ぐいっと引かれて、ぎょっとして振り返る。
リリアーナが躓いて転びかけていた。
膝が地面に触れる前に、脇に腕を差し込み抱き留める。ふわりと柔らかい身体の重みが腕に乗る。
「すみません」
「いえ、急ぎ過ぎました。歩くのが早すぎたでしょう」
(……失敗した。歩幅が違うこと、わかっていたのに)
焦り過ぎである。
「あのう、ウェイン卿……」
「はい」
ぎくり、としながら応える。
(さっきのはナシにしてください、って言われたら、どうしたらいい?)
一度、見てしまった夢は、捨てられない。
(愛してほしい、なんて望まないから)
(恋に落ちてくれ、なんて願わないから)
――傍にいて。ただ、それだけでいいから。
リリアーナは転びかけたまま、自身の腕で支えられている。この状態では、聞かずに流すのは難しい。
こっちの気を知ってか知らずか、リリアーナは、おっとりとした口調で話し出す。
「……もっと早く、申し上げるべきだったようにも思いますが、申し上げるのが、遅くなりました」
「はい」
「あのう……先ほどの、お話ですが……、少しばかり、誤解と申しますか、勘違いがあったような気がいたします」
「……」
打とうとした相槌は喉の奥でひっかかる。ひやり、と背筋と指先が冷え、冷たい汗がじわりと滲む。息が詰まり、心臓がぐっと圧し潰される。
リリアーナは、真剣な表情を浮かべ、こっちを覗き込む。
「あのー、わたくしも、ウェイン卿のことが……わりと大分前から、その、大好きです」
「…………は?」
何て?
絡めていた指をほどき、細い腰に両手をかける。軽く力を入れると、華奢な身体は、驚くほど簡単にすいっと持ち上がる。
「……はい?」
リリアーナがさらに愕然と目を見開く。
そのまま、一番近いベンチにどさっと座り、膝の上にリリアーナを乗せて、腕で囲うと、天使みたいな顔が、ちょうど目の前になった。
「……はい?」
脳内で、混乱が渦を巻く。
「…………大分前から、何だって、仰いました?」
腕の中、至近距離で大きな瞳を縁どる長い睫を瞬かせる。上気した肌は滑らかに輝いていた。膝に柔らかな重みを感じる。
ふわふわと、宙に浮いているような心地だった。夢の中にいるような。
「……大好きです……それで、あのう……? これは?」
「ちょっと、気が遠くなりそうで」
はあ……? と月の妖精は訝しげに首を傾げる。頬と耳はみるみる朱に染まっていく。
「大分前って、いつです?」
腕の中で、リリアーナはむうっと細い眉を寄せ、唇を尖らせて引き結んだ。
――言いたくない。
って顔である。
(……わけが、わからん)
なら、なんで、婚約したくないって言った?
なんで、さよならしようとした?
なんで、話したくなさそうだった?
大体、大分前っていつだ?
疑問が果てしなく湧く。しかし、それを訊くのは、今ではない。
(これが現実なら、そんなの、これから先、いつでも訊ける)
指で梳いて、一筋掬い、さらりとした黒髪に口づける。リリアーナはぎょっとして頭を引こうとしたが、背にしっかり腕を回している。
「はい!?」
「嫌ですか?」
「……いえ、い、嫌では、ありませんが」
膝の上で身動ぎする力は、びっくりするほど弱い。
「……これは?」
上気して艶めく頬に、そっと唇を寄せた。腕の中で、華奢な身体がふるっと震える。
柔らかな感触を確かめ、掠めただけで離すと、顔を真っ赤に染めて、夜を呑み込んだ瞳を潤ませている。
「いや……ではありませんが、……す、すこし、……逃げ出したくは、なります」
眉尻を下げて、頬を薔薇色に染めて、瞳を潤ませて、こっちを睨む。
(嫌じゃ、ない)
どくんと、自身の身体の深い場所で音が鳴るのがわかった。
「……可愛い」
「はいっ!?」
囲う腕に力を込める。ぎゅうぎゅうと、壊さないように加減しながら抱き締めて、白い首筋に顔を埋めると、ふわりと甘い、花のような香り。息を吸い込むと、くすぐったそうに身をよじる。
「……さっき、大事なことを言い忘れてました」
「は……はあ……」
「……俺は、令嬢の、何を考えているのか読めない、わけのわからない可愛いところが好きです」
「は、はぃ……?」
震える甘い声が応える。
「……ですが、そのうち、理路整然と理解できるようになったとしても、気持ちは変わりません」
「……はあ」
首筋に顔を埋めたまま、話す。頬に触れる柔らかな黒髪を、囚えていない方の手で梳く。さらりとした感触の心地好さに、胸が震えた。
「馬に乗れず、ダンスが踊れないところも可愛くて好きですが、馬に乗れるようになり、ダンスが上手くなっても、やはり好きです」
「……はい」
「誰にでも優しくお人好しなところが大好きですが、たまにイライラして、俺に八つ当たりしてくれたとしても、やはり大好きです」
「……はい……」
「見た目はめちゃくちゃ弱そうなのに、中身は我慢強く、何でも自分で何とかしようとするところが好きですが、そうでなくなり、俺に頼ってくれるようになっても、やっぱり好きです」
「……は、はあ……」
「つまり、……何が言いたいかと言うと、貴女の何がどうなっても、この先も魂まるごと、ずっと、永遠に愛し続ける自信があります」
顔を上げると、頬を真っ赤に染めたリリアーナは、優しく頷いた。
「……は、は、は、はい、わかりました。……で、では、わたくしも……」
「はい」
「えっと、ウェイン卿のお強いところが好きですが、弱いところがあったって、大好きです」
「はい」
ふわりと、胸が浮き立つ。
「ウェイン卿が無表情で冷静でも好きですが、色んな表情を見せてくださるウェイン卿は、もっと好きです」
「はい」
「弱いものを放っておけないお優しいところが好きですが、少し意地悪でも、大好きです」
「はい」
「いつもきちっとされているところが好きですが、だらっとしたウェイン卿も、きっと好きです」
「はい」
抱き締める片腕に力を込めて引き寄せる。片手で、真っ赤になった優しい頬に触れ、熱っぽく潤んだ瞳の下のまぶたを親指でなぞる。腕の中で、また小さな体がふるっと震える。
「ええと、要するに、この先、何がどうなっても、ウェイン卿のぜんぶまるごと、だいす――」
最後まで聞くのは、もう無理だった。
甘い果実のような唇を、引き寄せて塞いだ。
『愛してます』
言った途端、リリアーナは大きな目を零れ落ちそうなほど見開いた。愕然として、青くなったり赤くなったりしている。
(しまった)
『令嬢、俺は、貴女が好きです』
以前、先走って想いを伝えた時、同じように愕然としていた。……どん引かれ、エスコートを断られたことが脳裏を過る。
勢いで押して、何とか承諾に漕ぎつけた。
思い直され、「やっぱりやめます」と言われるのだけは、嫌だ。無理だ。
リリアーナは、はたと我に返った様子で、口を開く。
「あ、あ、あのう」
ぎくり、と胸が鳴る。
「行きましょう。遅くなると心配されますから」
(やっぱりやめた――だけはやめてくれ)
リリアーナの細い指の間に自身の指を差し込んで絡め、立ち上がって歩き始める。華奢でふわりと柔らかい掌の感触に、幸福感が胸に溢れる。
ここまで来たからには、この指に触れる権利は誰にも譲らない。
幸福で埋まる胸に湧き上がるのは、不安と焦り。とにかく、今、何よりも優先すべきことは、急ぐことである。
(ずるくたって、いい……!)
中身はどうでも、婚約の了承をもらったのだ。
気迫で押して無理やりでも、流されてうっかりであっても、卑怯でも、何だっていい。
必要なんだ、どうしても。
――例え、必要とされていなくとも。
『婚約なんて、一生、どなたともするつもりはありませんが……?』
何、言ってんだ。
それであっさり退く男が、いるはずない。
世間の男が放っといてくれるはずない。そういうことなら、言い方は悪くとも、要は、
――押した者勝ち。
まずは、ロンサール伯爵とノワゼット公爵に婚約の報告をして、外堀を埋める。
後はゆっくり、時間をかけて、隙間を埋める。毎日会いに来て、大切にして、優しくして、行きたい場所に連れ出して、幸せだと思わせてみせる。他の男を近づけない。それから――
繋いでいた手が、ぐいっと引かれて、ぎょっとして振り返る。
リリアーナが躓いて転びかけていた。
膝が地面に触れる前に、脇に腕を差し込み抱き留める。ふわりと柔らかい身体の重みが腕に乗る。
「すみません」
「いえ、急ぎ過ぎました。歩くのが早すぎたでしょう」
(……失敗した。歩幅が違うこと、わかっていたのに)
焦り過ぎである。
「あのう、ウェイン卿……」
「はい」
ぎくり、としながら応える。
(さっきのはナシにしてください、って言われたら、どうしたらいい?)
一度、見てしまった夢は、捨てられない。
(愛してほしい、なんて望まないから)
(恋に落ちてくれ、なんて願わないから)
――傍にいて。ただ、それだけでいいから。
リリアーナは転びかけたまま、自身の腕で支えられている。この状態では、聞かずに流すのは難しい。
こっちの気を知ってか知らずか、リリアーナは、おっとりとした口調で話し出す。
「……もっと早く、申し上げるべきだったようにも思いますが、申し上げるのが、遅くなりました」
「はい」
「あのう……先ほどの、お話ですが……、少しばかり、誤解と申しますか、勘違いがあったような気がいたします」
「……」
打とうとした相槌は喉の奥でひっかかる。ひやり、と背筋と指先が冷え、冷たい汗がじわりと滲む。息が詰まり、心臓がぐっと圧し潰される。
リリアーナは、真剣な表情を浮かべ、こっちを覗き込む。
「あのー、わたくしも、ウェイン卿のことが……わりと大分前から、その、大好きです」
「…………は?」
何て?
絡めていた指をほどき、細い腰に両手をかける。軽く力を入れると、華奢な身体は、驚くほど簡単にすいっと持ち上がる。
「……はい?」
リリアーナがさらに愕然と目を見開く。
そのまま、一番近いベンチにどさっと座り、膝の上にリリアーナを乗せて、腕で囲うと、天使みたいな顔が、ちょうど目の前になった。
「……はい?」
脳内で、混乱が渦を巻く。
「…………大分前から、何だって、仰いました?」
腕の中、至近距離で大きな瞳を縁どる長い睫を瞬かせる。上気した肌は滑らかに輝いていた。膝に柔らかな重みを感じる。
ふわふわと、宙に浮いているような心地だった。夢の中にいるような。
「……大好きです……それで、あのう……? これは?」
「ちょっと、気が遠くなりそうで」
はあ……? と月の妖精は訝しげに首を傾げる。頬と耳はみるみる朱に染まっていく。
「大分前って、いつです?」
腕の中で、リリアーナはむうっと細い眉を寄せ、唇を尖らせて引き結んだ。
――言いたくない。
って顔である。
(……わけが、わからん)
なら、なんで、婚約したくないって言った?
なんで、さよならしようとした?
なんで、話したくなさそうだった?
大体、大分前っていつだ?
疑問が果てしなく湧く。しかし、それを訊くのは、今ではない。
(これが現実なら、そんなの、これから先、いつでも訊ける)
指で梳いて、一筋掬い、さらりとした黒髪に口づける。リリアーナはぎょっとして頭を引こうとしたが、背にしっかり腕を回している。
「はい!?」
「嫌ですか?」
「……いえ、い、嫌では、ありませんが」
膝の上で身動ぎする力は、びっくりするほど弱い。
「……これは?」
上気して艶めく頬に、そっと唇を寄せた。腕の中で、華奢な身体がふるっと震える。
柔らかな感触を確かめ、掠めただけで離すと、顔を真っ赤に染めて、夜を呑み込んだ瞳を潤ませている。
「いや……ではありませんが、……す、すこし、……逃げ出したくは、なります」
眉尻を下げて、頬を薔薇色に染めて、瞳を潤ませて、こっちを睨む。
(嫌じゃ、ない)
どくんと、自身の身体の深い場所で音が鳴るのがわかった。
「……可愛い」
「はいっ!?」
囲う腕に力を込める。ぎゅうぎゅうと、壊さないように加減しながら抱き締めて、白い首筋に顔を埋めると、ふわりと甘い、花のような香り。息を吸い込むと、くすぐったそうに身をよじる。
「……さっき、大事なことを言い忘れてました」
「は……はあ……」
「……俺は、令嬢の、何を考えているのか読めない、わけのわからない可愛いところが好きです」
「は、はぃ……?」
震える甘い声が応える。
「……ですが、そのうち、理路整然と理解できるようになったとしても、気持ちは変わりません」
「……はあ」
首筋に顔を埋めたまま、話す。頬に触れる柔らかな黒髪を、囚えていない方の手で梳く。さらりとした感触の心地好さに、胸が震えた。
「馬に乗れず、ダンスが踊れないところも可愛くて好きですが、馬に乗れるようになり、ダンスが上手くなっても、やはり好きです」
「……はい」
「誰にでも優しくお人好しなところが大好きですが、たまにイライラして、俺に八つ当たりしてくれたとしても、やはり大好きです」
「……はい……」
「見た目はめちゃくちゃ弱そうなのに、中身は我慢強く、何でも自分で何とかしようとするところが好きですが、そうでなくなり、俺に頼ってくれるようになっても、やっぱり好きです」
「……は、はあ……」
「つまり、……何が言いたいかと言うと、貴女の何がどうなっても、この先も魂まるごと、ずっと、永遠に愛し続ける自信があります」
顔を上げると、頬を真っ赤に染めたリリアーナは、優しく頷いた。
「……は、は、は、はい、わかりました。……で、では、わたくしも……」
「はい」
「えっと、ウェイン卿のお強いところが好きですが、弱いところがあったって、大好きです」
「はい」
ふわりと、胸が浮き立つ。
「ウェイン卿が無表情で冷静でも好きですが、色んな表情を見せてくださるウェイン卿は、もっと好きです」
「はい」
「弱いものを放っておけないお優しいところが好きですが、少し意地悪でも、大好きです」
「はい」
「いつもきちっとされているところが好きですが、だらっとしたウェイン卿も、きっと好きです」
「はい」
抱き締める片腕に力を込めて引き寄せる。片手で、真っ赤になった優しい頬に触れ、熱っぽく潤んだ瞳の下のまぶたを親指でなぞる。腕の中で、また小さな体がふるっと震える。
「ええと、要するに、この先、何がどうなっても、ウェイン卿のぜんぶまるごと、だいす――」
最後まで聞くのは、もう無理だった。
甘い果実のような唇を、引き寄せて塞いだ。
2
あなたにおすすめの小説
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
【完結】【番外編追加】お迎えに来てくれた当日にいなくなったお姉様の代わりに嫁ぎます!
まりぃべる
恋愛
私、アリーシャ。
お姉様は、隣国の大国に輿入れ予定でした。
それは、二年前から決まり、準備を着々としてきた。
和平の象徴として、その意味を理解されていたと思っていたのに。
『私、レナードと生活するわ。あとはお願いね!』
そんな置き手紙だけを残して、姉は消えた。
そんな…!
☆★
書き終わってますので、随時更新していきます。全35話です。
国の名前など、有名な名前(単語)だったと後から気付いたのですが、素敵な響きですのでそのまま使います。現実世界とは全く関係ありません。いつも思いつきで名前を決めてしまいますので…。
読んでいただけたら嬉しいです。
断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~
古堂 素央
恋愛
【完結】
「なんでわたしを突き落とさないのよ」
学園の廊下で、見知らぬ女生徒に声をかけられた公爵令嬢ハナコ。
階段から転げ落ちたことをきっかけに、ハナコは自分が乙女ゲームの世界に生まれ変わったことを知る。しかもハナコは悪役令嬢のポジションで。
しかしなぜかヒロインそっちのけでぐいぐいハナコに迫ってくる攻略対象の王子。その上、王子は前世でハナコがこっぴどく振った瓶底眼鏡の山田そっくりで。
ギロチンエンドか瓶底眼鏡とゴールインするか。選択を迫られる中、他の攻略対象の好感度まで上がっていって!?
悪役令嬢? 断罪ざまぁ? いいえ、冴えない王子と結ばれるくらいなら、ノシつけてヒロインに押しつけます!
黒ヒロインの陰謀を交わしつつ、無事ハナコは王子の魔の手から逃げ切ることはできるのか!?
声を聞かせて
はるきりょう
恋愛
動物の声が聞こえる彼女と冷たい第二王子の物語。完成しました。
「……反対されない、というのは、寂しいことだと思いますの。だから…私が反対してさしあげます」
サーシャは最上級の笑顔を浮かべた。そして、思い切り息を吸い込む。
「何でも思い通りいくと思うなよ、くそ王子!!」
「サ、サーシャ様!?」
なりゆきを見守っていたハリオが慌てたようにサーシャの名を呼んだ。一国の王子への暴言は不敬罪で捕まりかねない。けれど、言わずにはいられなかった。
そんなサーシャの言動にユリウスは一瞬目を丸くし、しかしすぐに楽しそうに笑った。
「お前面白いな。本当に気に入った」
小説家になろうサイト様にも掲載してします。
8年ぶりに再会した男の子は、スパダリになっていました
柚木ゆず
恋愛
美しく育てて金持ちに高く売る。ルファポール子爵家の三女ミーアは、両親達が幸せに暮らせるように『商品』として育てられてきました。
その結果19歳の夏に身体目当ての成金老人に買われてしまい、ミーアは地獄の日々を覚悟していたのですが――
「予定より少々早い到着をお許しください。姫をお迎えにあがりました」
ミーアの前に現れたのは醜悪な老人ではなく、王子様のような青年だったのでした。
※体調不良の影響で、現在一時的に感想欄を閉じさせていただいております。
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
何もしない公爵夫人ですが、なぜか屋敷がうまく回っています
鷹 綾
恋愛
辺境公爵カーネル・クリスの妻となったフィレ・バーナード。
けれど彼女は、屋敷を仕切ることも、改革を行うことも、声高に意見を述べることもしなかった。
指示を出さない。
判断を奪わない。
必要以上に関わらない。
「何もしない夫人」として、ただ静かにそこにいるだけ。
それなのに――
いつの間にか屋敷は落ち着き、
使用人たちは迷わなくなり、
人は出入りし、戻り、また進んでいくようになる。
誰かに依存しない。
誰かを支配しない。
それでも確かに“安心できる場所”は、彼女の周りに残っていた。
必要とされなくてもいい。
役に立たなくてもいい。
それでも、ここにいていい。
これは、
「何もしない」ことで壊れなかった関係と、
「奪わない」ことで続いていった日常を描く、
静かでやさしい結婚生活の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる