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第二部
第25話 すばらしい計画ー01
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せめて、雨とは言わないまでも、今日が曇りだったなら――わたしの心も少しは晴れただろうか?
窓の外は、いかにも秋晴れと呼ぶに相応しい晴天が広がっている。
「……いい天気ね……」
どんよりと沈痛に響いたわたしの声に、「そうねえ」と軽く応えたブランシュは、屋敷の図書室の窓辺に置かれた長椅子にだらっと腰掛け、経営学の本を興味深そうに読みふけっている。
――そう、今日は木曜日。
王宮で、騎士団公開演習が開かれる日だ。
当然、わたしは招待されていない。
あの竜巻のようなガーデンパーティーが社交力の向上に役立ったとも思えず。
やっぱり、わたしは相変わらず。
ブランシュと同じ長椅子に腰を下ろし、ついさっき確認したばかりの柱時計にちらと視線をやる。
二分前から二分進んでいる――うん、当たり前だわ。
つまり、開始予定時刻の一時間六分前である。
ぎゅっと目を瞑り、葛藤に耐える。
――ウェイン卿は……今頃、公開演習の準備運動中かしら……?
悔しいことに、ちょっとした想像の中ですら、あの人は最高に輝いている。
「ねえ、ブランシュ? 公開演習って、どんな感じなのかしらねえ?」
平静を装って何でもない風に尋ねると、靴を脱いで長椅子にほっそりした足を載せているブランシュは、本から顔を上げた。少し考える素振りを見せる。
「……そうねえ? 騎士達が順番に剣で打ち合ってる様子を、観客は階段の上から見るの。剣術に興味があるか憧れの騎士でもいればともかく、そうでなければ別になんとも。日差しは強いし、わたしは去年一回見たから、もう充分かしらねー」
「ふぅん」
薄く伸ばした銀細工の栞を挟み、ぱたんと音を立てて本を閉じると、ブランシュはふふっと意味ありげに笑った。
「リリアーナったら、そんなつまらなそうな顔で本読んでるふりするくらいなら、『わたしも行ってみたーい』ってウェイン卿に甘えてみたらいいのよ」
…………。
この愛すべき美しい姉ときたら本当、根っからの愛され体質なのだ。そうでない女子がそういう甘ったれたことを空気も読まずに口走るのは自爆行為だ――って真理をちっともわかってない。
自然と半眼となり、わたしは口を尖らせる。
「……心から、心底、来てほしくなさそうだった……」
自分で言って、自分でダメージを受けた。泣きたくなる。
ふぅん、とブランシュは、悪戯っぽい笑みを深める。
「行ってきなさいよ、リリアーナ」
「はあっ?」
すっとんきょうな声を上げて姉の顔を見ると、まるで良いこと思いついた風にしたり顔である。どこか得意気ですらある。
「無理に決まってる!! 面倒な女だと思われる!!」
まったくもう、これだから美人で明るくて性格もいい人気者は困る。こっちは常にぎりぎりの崖っぷちなのだ。嫌われたらどうしてくれる。
勢いこんで言うと、ブランシュはあっけらかんと笑い飛ばした。
「リリアーナったら。ウェイン卿が貴女を面倒だなんて思う訳ない。あの眼差し! 甘く蕩けるはちみつのような――っていうのは、ウェイン卿が貴女を見る目のことを言うのよ」
それを言うなら、ブランシュを見つめるノワゼット公爵の眼差しのことである。
わたしはますますやさぐれた半眼になる。
「……ああはいはい、そうかしらね? ……いい、行かない。今年は諦めて、来年は招んでもいいと思ってもらえるような淑女を目指して自己研鑽に励むことにする」
考えれば考えるほど、呼んでもらえない理由はやはり、それだ。
わたしの評判は、魔女という記事こそ見かけなくなったものの、未だ向上していない。
屋敷で働いてくれている使用人や、屋敷を訪れるブランシュの友人令嬢とは普通に話せるようになったが、まだ社交界デビューも果たせていない未熟者。
自身が職場に好んで呼び寄せたい類の女ではないという自覚は、たっぷりんことあった。
邪念を振り払って、顔相学の本に集中しよう。
社交界には人が多い。ガーデンパーティーで思い知った。――オフシーズンでもあんなにいるの? 国務卿の顔すら知らないという体たらく。
まずは、顔と名前を一致させることが肝要だ。顔相学を極め、顔相識別能力を高めるのだ。
同時進行で『社交術~これで貴方も人気者~』というベストセラーと、分厚い貴族名鑑を読みこんで暗記する。あらゆる方面から社交能力を高め、冬から始まる次の社交シーズンでは、ウェイン卿から婚約者として恥ずかしくない存在として認めてもらう……!
きりっと本に向き直ったわたしを見て、今度はブランシュが半眼になる。
「……リリアーナ、相変わらず迷走してるわねえ……。まあ、それはそれで、非常に面白くて可愛らしくて堪らないけど、ほどほどのとこでウェイン卿と話し合っときなさいよ」
ブランシュが呆れたようにそう言った時、図書室のドアが叩かれた。
さっと足を降ろし、一瞬で完璧な淑女の佇まいを取り戻したブランシュが、どうぞ、と澄ました声を出す。
そっと開いたドアの隙間から、メイドのリジーが顔を覗かせた。
「お嬢様方、少しよろしいですか? 今、玄関の方に――」
――そして、その半刻後。
わたしはランブラーの勤め先である、王宮政務室内のソファーに腰掛けている。
「レディ・リリアーナ、どうぞアールグレイです――お口に会うと良いのですが」
ウィリアム・ロブ卿が優美な仕草で直々に茶器を差し出してくれる。
「ありがとうございます。お仕事中にお邪魔して申し訳ございません。どうぞお構いなく」
ふかふかのソファーに腰掛け、のほほんとお茶をいただく。
「ちょうど良かった。この前は結局、僕の仕事場見せる機会がなかったからね」
保護者然とした暖かい眼差しをわたしに注ぎながら、隣に腰かけるランブラーが微笑んだ。
王宮政務室の片隅に設けられたちょっとした休憩スペースは、よく整えられていた。
マーブル模様の大理石のテーブルはピカピカに磨かれている。バルコニーに続く掃き出し窓の前には、青々とした観葉植物。
向かいのソファには、休憩中だというランブラーの同僚の皆様がぎゅうぎゅうと腰掛けている。
一方でその背後の衝立の向こうに垣間見える机上には、書類の山がアルディ山脈さながらに聳え立っていた。あれで崩れ落ちないのは、奇跡の御業である。
「レディ・リリアーナが一緒に書類を探してくださって、助かりました」
「さ、レディ・リリアーナ、茶菓子もありますから! 貰いものなんですけど、フィナンシェとマカロン、どちらがお好きですか?」
「私、ランブラーの同僚のジョセフ・シュヴァルツと申します。ロンサール伯爵とは親友です! お見知りおきを! ささ、お茶をどうぞ」
王宮政務官の皆様は、穏やかで優しそうな方ばかりだった。身に纏う雰囲気が、ランブラーやロブ卿と似通う。
従兄は職場の人間関係にとても恵まれているらしい。
――さて、
なぜ、今わたしがここにいるかと申しますと――
メイドのリジーは、来客を告げた。
アシュレー・ウィルトン卿と名乗る、ランブラーの同僚男性が来られています――と。以前、屋敷で開いた夜会でランブラーから紹介されたことがあった。面識のある方である。
「旦那様のお使いで、執務室に置いてある書類を取りに来られたそうです。念の為、お嬢様方に立ち会ってほしいと――」
リジーから聞いて、わたしたちはもちろん了承した。
無事に机上の書類を見つけ、ほっと嘆息をついたウィルトン卿に、ブランシュは誰もを魅了する女神の微笑を向けた。
「――それで、もしよろしければなんですけれど……うちの妹を、一緒に連れて行っていただけません? 妹ったら、王宮政務室のお仕事を見学させていただきたいようですの」
ここで渋られたら計画は終わりだったが、人の好いウィルトン卿は朝日の如く顔を輝かせた。
「はいっ! もちろんです!」
そして、ブランシュはにんまり笑った。計画通り、カマユー卿とエルガー卿とメイアン従騎士は引き付けておくからね――と。
わたしは王宮政務室の専用馬車に乗せてもらい、アナベルをお供に王宮にやってきた次第である。
――姉の思いついたそれは、素晴らしい計画に思えた。
曰く、「わたしは騎士団公開演習を観に来たわけではございません。ただ、従兄に届け物があったに過ぎないのです」作戦である。
――王宮に勤める従兄に届け物をしに参りました。あら? 人が多いわね。今日が公開演習の日だったのね。偶然! ついでに、ちょっとだけ覗いて参りましょう。
あくまでもついでに、後ろの方からひっそりと、ほんの少し――。
――と、いうことであるからして、わたしは面倒な女ではない。
だって、あくまでも偶然だもの!
ふっふっふ。
――などという、姑息なことを考えていたわたしには、この後、まんまとバチが当たることになる。
ウェイン卿はわたしが公開演習に来ることを嫌がっていたのに。
シュークリームに似たディクソン公爵様は、「来るな」と言ってくれたのに。
わたしはこの日、胸に刻む。
人からもらった忠告には、素直に耳を傾けるべきだった――と。
窓の外は、いかにも秋晴れと呼ぶに相応しい晴天が広がっている。
「……いい天気ね……」
どんよりと沈痛に響いたわたしの声に、「そうねえ」と軽く応えたブランシュは、屋敷の図書室の窓辺に置かれた長椅子にだらっと腰掛け、経営学の本を興味深そうに読みふけっている。
――そう、今日は木曜日。
王宮で、騎士団公開演習が開かれる日だ。
当然、わたしは招待されていない。
あの竜巻のようなガーデンパーティーが社交力の向上に役立ったとも思えず。
やっぱり、わたしは相変わらず。
ブランシュと同じ長椅子に腰を下ろし、ついさっき確認したばかりの柱時計にちらと視線をやる。
二分前から二分進んでいる――うん、当たり前だわ。
つまり、開始予定時刻の一時間六分前である。
ぎゅっと目を瞑り、葛藤に耐える。
――ウェイン卿は……今頃、公開演習の準備運動中かしら……?
悔しいことに、ちょっとした想像の中ですら、あの人は最高に輝いている。
「ねえ、ブランシュ? 公開演習って、どんな感じなのかしらねえ?」
平静を装って何でもない風に尋ねると、靴を脱いで長椅子にほっそりした足を載せているブランシュは、本から顔を上げた。少し考える素振りを見せる。
「……そうねえ? 騎士達が順番に剣で打ち合ってる様子を、観客は階段の上から見るの。剣術に興味があるか憧れの騎士でもいればともかく、そうでなければ別になんとも。日差しは強いし、わたしは去年一回見たから、もう充分かしらねー」
「ふぅん」
薄く伸ばした銀細工の栞を挟み、ぱたんと音を立てて本を閉じると、ブランシュはふふっと意味ありげに笑った。
「リリアーナったら、そんなつまらなそうな顔で本読んでるふりするくらいなら、『わたしも行ってみたーい』ってウェイン卿に甘えてみたらいいのよ」
…………。
この愛すべき美しい姉ときたら本当、根っからの愛され体質なのだ。そうでない女子がそういう甘ったれたことを空気も読まずに口走るのは自爆行為だ――って真理をちっともわかってない。
自然と半眼となり、わたしは口を尖らせる。
「……心から、心底、来てほしくなさそうだった……」
自分で言って、自分でダメージを受けた。泣きたくなる。
ふぅん、とブランシュは、悪戯っぽい笑みを深める。
「行ってきなさいよ、リリアーナ」
「はあっ?」
すっとんきょうな声を上げて姉の顔を見ると、まるで良いこと思いついた風にしたり顔である。どこか得意気ですらある。
「無理に決まってる!! 面倒な女だと思われる!!」
まったくもう、これだから美人で明るくて性格もいい人気者は困る。こっちは常にぎりぎりの崖っぷちなのだ。嫌われたらどうしてくれる。
勢いこんで言うと、ブランシュはあっけらかんと笑い飛ばした。
「リリアーナったら。ウェイン卿が貴女を面倒だなんて思う訳ない。あの眼差し! 甘く蕩けるはちみつのような――っていうのは、ウェイン卿が貴女を見る目のことを言うのよ」
それを言うなら、ブランシュを見つめるノワゼット公爵の眼差しのことである。
わたしはますますやさぐれた半眼になる。
「……ああはいはい、そうかしらね? ……いい、行かない。今年は諦めて、来年は招んでもいいと思ってもらえるような淑女を目指して自己研鑽に励むことにする」
考えれば考えるほど、呼んでもらえない理由はやはり、それだ。
わたしの評判は、魔女という記事こそ見かけなくなったものの、未だ向上していない。
屋敷で働いてくれている使用人や、屋敷を訪れるブランシュの友人令嬢とは普通に話せるようになったが、まだ社交界デビューも果たせていない未熟者。
自身が職場に好んで呼び寄せたい類の女ではないという自覚は、たっぷりんことあった。
邪念を振り払って、顔相学の本に集中しよう。
社交界には人が多い。ガーデンパーティーで思い知った。――オフシーズンでもあんなにいるの? 国務卿の顔すら知らないという体たらく。
まずは、顔と名前を一致させることが肝要だ。顔相学を極め、顔相識別能力を高めるのだ。
同時進行で『社交術~これで貴方も人気者~』というベストセラーと、分厚い貴族名鑑を読みこんで暗記する。あらゆる方面から社交能力を高め、冬から始まる次の社交シーズンでは、ウェイン卿から婚約者として恥ずかしくない存在として認めてもらう……!
きりっと本に向き直ったわたしを見て、今度はブランシュが半眼になる。
「……リリアーナ、相変わらず迷走してるわねえ……。まあ、それはそれで、非常に面白くて可愛らしくて堪らないけど、ほどほどのとこでウェイン卿と話し合っときなさいよ」
ブランシュが呆れたようにそう言った時、図書室のドアが叩かれた。
さっと足を降ろし、一瞬で完璧な淑女の佇まいを取り戻したブランシュが、どうぞ、と澄ました声を出す。
そっと開いたドアの隙間から、メイドのリジーが顔を覗かせた。
「お嬢様方、少しよろしいですか? 今、玄関の方に――」
――そして、その半刻後。
わたしはランブラーの勤め先である、王宮政務室内のソファーに腰掛けている。
「レディ・リリアーナ、どうぞアールグレイです――お口に会うと良いのですが」
ウィリアム・ロブ卿が優美な仕草で直々に茶器を差し出してくれる。
「ありがとうございます。お仕事中にお邪魔して申し訳ございません。どうぞお構いなく」
ふかふかのソファーに腰掛け、のほほんとお茶をいただく。
「ちょうど良かった。この前は結局、僕の仕事場見せる機会がなかったからね」
保護者然とした暖かい眼差しをわたしに注ぎながら、隣に腰かけるランブラーが微笑んだ。
王宮政務室の片隅に設けられたちょっとした休憩スペースは、よく整えられていた。
マーブル模様の大理石のテーブルはピカピカに磨かれている。バルコニーに続く掃き出し窓の前には、青々とした観葉植物。
向かいのソファには、休憩中だというランブラーの同僚の皆様がぎゅうぎゅうと腰掛けている。
一方でその背後の衝立の向こうに垣間見える机上には、書類の山がアルディ山脈さながらに聳え立っていた。あれで崩れ落ちないのは、奇跡の御業である。
「レディ・リリアーナが一緒に書類を探してくださって、助かりました」
「さ、レディ・リリアーナ、茶菓子もありますから! 貰いものなんですけど、フィナンシェとマカロン、どちらがお好きですか?」
「私、ランブラーの同僚のジョセフ・シュヴァルツと申します。ロンサール伯爵とは親友です! お見知りおきを! ささ、お茶をどうぞ」
王宮政務官の皆様は、穏やかで優しそうな方ばかりだった。身に纏う雰囲気が、ランブラーやロブ卿と似通う。
従兄は職場の人間関係にとても恵まれているらしい。
――さて、
なぜ、今わたしがここにいるかと申しますと――
メイドのリジーは、来客を告げた。
アシュレー・ウィルトン卿と名乗る、ランブラーの同僚男性が来られています――と。以前、屋敷で開いた夜会でランブラーから紹介されたことがあった。面識のある方である。
「旦那様のお使いで、執務室に置いてある書類を取りに来られたそうです。念の為、お嬢様方に立ち会ってほしいと――」
リジーから聞いて、わたしたちはもちろん了承した。
無事に机上の書類を見つけ、ほっと嘆息をついたウィルトン卿に、ブランシュは誰もを魅了する女神の微笑を向けた。
「――それで、もしよろしければなんですけれど……うちの妹を、一緒に連れて行っていただけません? 妹ったら、王宮政務室のお仕事を見学させていただきたいようですの」
ここで渋られたら計画は終わりだったが、人の好いウィルトン卿は朝日の如く顔を輝かせた。
「はいっ! もちろんです!」
そして、ブランシュはにんまり笑った。計画通り、カマユー卿とエルガー卿とメイアン従騎士は引き付けておくからね――と。
わたしは王宮政務室の専用馬車に乗せてもらい、アナベルをお供に王宮にやってきた次第である。
――姉の思いついたそれは、素晴らしい計画に思えた。
曰く、「わたしは騎士団公開演習を観に来たわけではございません。ただ、従兄に届け物があったに過ぎないのです」作戦である。
――王宮に勤める従兄に届け物をしに参りました。あら? 人が多いわね。今日が公開演習の日だったのね。偶然! ついでに、ちょっとだけ覗いて参りましょう。
あくまでもついでに、後ろの方からひっそりと、ほんの少し――。
――と、いうことであるからして、わたしは面倒な女ではない。
だって、あくまでも偶然だもの!
ふっふっふ。
――などという、姑息なことを考えていたわたしには、この後、まんまとバチが当たることになる。
ウェイン卿はわたしが公開演習に来ることを嫌がっていたのに。
シュークリームに似たディクソン公爵様は、「来るな」と言ってくれたのに。
わたしはこの日、胸に刻む。
人からもらった忠告には、素直に耳を傾けるべきだった――と。
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