転生したら、ステータスの上限がなくなったので脳筋プレイしてみた

Mr.Six

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天空の城編

第23話 努力の末

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 ソウタ達は神さまと談笑していたが、店内に慌ただしく2人の男が入ってきた。白のシャツに茶色のチノパンのような服装で、いかにも異世界の店員さんらしい格好をしている。かなり急いできたのだろうか肩で息をしながら、ソフィアを見つけると、早口で話始めた。

「ソフィアさん! あの、換金所の者ですが……急いで換金所に来てください!」

 ソフィアは状況が理解できずに尋ねる。

「どうしたんだい慌てて、さすがに量が多かったかい? 初めてあれだけ送ったからお金が用意できないとかかい?」

 担当者は慌てた様子で説明を始めた。

「そのお金の額が問題なんですよ!」

 ソフィアとソウタ、そして神さまとシーナは驚きの表情を浮かべた。ひとまず換金所に向かうことにし、店を出ると、換金所に向かう途中でも担当者は慌ただしく状況を説明してくれた。

「あの~、俺が集めた素材で何か問題でも?」

「いえ、そんなのではありません、ただ量が異常だったので、素材を全てお金に換金しているんですが、とんでもない額になってしまって……」

 換金所に到着すると、そこは騒然としていた。他の冒険者や商人たちが興奮気味になりながら、換金所の係員たちはそろばんのような計算機を叩きながら何かを確認している様子だった。ソフィアは換金所の担当者に尋ねた。

「それで、私が送った素材の換金は済んだかい?」

 担当者は困った表情で答えた。

「済むわけないでしょ! まだ集計途中ですよ! あの計算機の数字を見てください!」

 ソフィア達は困惑しながらも、換金所の受付の上に設置されている、電光掲示板の画面に映し出されている数字を見ると、驚きと興奮が入り混じった表情を浮かべた。そこには一国を買収できるほどの大金が表示されていた。それも留まることを知らず、次々と数字を積み上げていく。

「これって……」

 思わずソフィアは言葉を漏らしてしまい、ソウタも興奮気味に言葉を切り出す。

「おいおい、これって冗談じゃないのか?」

 担当者は頭を振りながら説明する。

「冗談ではありません! 今、すべての換金所に連絡をしてお金をかき集めているところです!」

 ソウタとソフィア、そして神さまとシーナはその光景に言葉を失ってしまった。彼らが手にした富は、まさに予測をはるかに超えるものだったのだ。その場にいた冒険者や商人は画面に表示されている途方もない数字を目撃して、ソウタ達に羨ましそうな視線を送っている。しばらく騒ぎは収まりそうになく、ソウタ達は集計が終わるまでは外で待つことにした。換金所での騒ぎが収まり、ソフィアは改めて担当者に尋ねる。

「それで、そろそろ終わったと思うが、どのくらいの額が手に入りそうなんだい?」

 担当者は計算機の数字を見て、驚きを隠せずに答える。

「そうですね、金貨100万枚は軽く超えますね……、国を買収してなお金が余る額ですね」

 ソフィアは困惑と感謝の入り混じった表情で頷きながら、ソウタと神さまと共に受け取る額を確認すると、その額面に目を丸くした。

「おいおい、いきなり億万長者か」

「ってか、あの森そんなに金あったのかよ」

 ソウタは神さまと金額を確認して、思わず本音をこぼしてしまう。シーナは凄く興奮をしながらソウタに話しかける。

「でも、凄いじゃん! これで国を作るには問題ないぐらいの資金は集まってるってことだから!」

「うん、だけどまずやらないといけないことがあるからな」

「やらないといけないこと?」

 ソウタはシーナの方を振り向いた。

「シーナ、天使の国ジアドラを助けに行こう!」

「えっ?」

「助けに行きたいんだろ? 俺たちが力になる!」

 ソウタの眼は真剣で、シーナは思わずウルっと瞳に涙を滲ませていた。気丈に振舞っていてもずっと国が心配だったのだろう、ソウタの言葉を聞いて、シーナはソウタに背を向けた。

「ありがとう、ソウタ……」

「それと、ソフィアさん!」

「ん? なんだい?」

 ソウタは受け取った金貨を小袋に詰めてソフィアに差し出した。

「これで、ジアドラまで付いてきてほしいんだ、俺、魔法とか世界の事とか詳しくないからソフィアさんがいると凄い心強いんだ……」

 ソフィアは小袋を見つめると吹き出して口を開けて笑い始めた。

「はっはっはっ、この私を金で買おうとするなんてね……私も落ちたもんだねぇ」

 ソフィアは薄暗い道を歩き始める。

「まぁ、私も住む場所も失くしたしね、あんたの作る国に居候させてくれるなら考えてやらんでもないか……」

 ソフィアは振り向きながら満面の笑みを浮かべている。

「やったー! いいのソフィアさん! よっしゃぁ! そしたら急ごうぜ、いざ天使の国ジアドラへ!」

「まったく、調子いい奴だなソウタは……」

 ソウタは歓喜の声を上げながら、金貨の入った袋を持って道を駆け抜けた―――
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