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香水工場で門前払いされるオーディン
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香水工場――
祖母が遺した、白い塔のような建物。
その門の前で、
オーディンが息も絶え絶えに走ってきた。
「クリスティン……っ!!
たのむ……話を、させてくれ……!」
だが工場の大きな扉は、ぴたりと閉ざされたまま。
代わりに出てきたのは、
黒髪をきっちりまとめた青年――
調香師ルイ。工場の責任者。
白衣に香油が染みた、仕事人の手。
目は厳しく、しかし礼儀正しい。
「オーディン様。
ここはクリスティン様の工場です。
無関係な方の立ち入りはお断りしております。」
「む……無関係……?
俺は夫だぞ……!」
ルイはきっぱりと言い放つ。
「元・夫、でしょう?
契約により、婚姻関係は解消されました。」
石のように冷たい声。
オーディンが顔をゆがめ、扉に手をかけようとすると――
ガシュッ。
ルイが扉に手を置いて防いだ。
「触らないでください。
香水工場は繊細な空気を扱う場所です。
“外からの雑音”は不要ですので。」
オーディンは涙目で叫ぶ。
「頼む……!
クリスティンに……会わせてくれ……!!」
ルイは冷静に、
まるで汚れた靴を見下ろすように視線を落とした。
「クリスティン様は今、調香師の修行中です。
あなたの声では、集中が乱れます。」
「修行……?」
「はい。
調香師は摂取してはいけない食品が多く、
クリスティン様はその調整期間に入られました。」
ルイは淡々と説明する。
「辛味、刺激物、にんにく系、酸化の強い油……
すべて禁止です。」
その瞬間――
中から、かすかにクリスティンの声が聞こえた。
⸻
★工場内:クリスティンの本音
「……はぁ……
本当に、調香師って大変……」
助手「クリスティン様、なにか……?」
「ううん……ただ……」
クリスティンは苦しそうに壁にもたれかかる。
(さよなら、キムチ……
さよなら、ラーメン……
さよなら、焼き肉……
さよなら、カレー……!!)
「夫と別れるより……
食べ物との別れのほうがつらい……!!」
助手「えっ?!」
クリスティンはうめいた。
「調香師になるためには香りの純度が大切なの!!
刺激物全部禁止なんて……
私の幸福度の半分が消えたわ……!」
助手「……そ、そこですか……!?」
⸻
★工場外:オーディン、完全なる門前払い
外のオーディンは、
クリスティンの声が聞こえた気がして必死に耳を寄せた。
「クリス……ティン……?
俺と別れたのがつらいのか……?」
ルイは冷たく言った。
「違いますよ?」
オーディン「え?」
ルイ「クリスティン様が落ち込んでいるのは――」
ルイはため息をつき、
あまりにも哀れなオーディンに仕方なく説明した。
「**“食べ物(キムチ・ラーメン)との別れがつらい”**からです。」
オーディン「…………………………は?」
(ショックで声が出ない)
ルイは淡々と言葉を続ける。
「あなたとの別れ?
特に何もおっしゃってません。」
「…………」
「失礼ながら――
あなたの優先順位は、彼女にとっては
“キムチ以下”なので。」
オーディン、撃沈。
ルイは深々と頭を下げた。
「ではお引き取りください。
クリスティン様の未来は、ここで作られますので。」
扉が、静かに閉じた。
カタン。
オーディンはその前で、
完全に力尽きたように膝をついた。
「……俺……キムチ以下……?」
誰も否定してくれなかった。
<祖母の香水工場に隠された“真の遺言”>
香水工場の奥――
祖母しか鍵を持たなかった、小さな部屋があった。
ルイが古い金属の鍵を取り出す。
「クリスティン様。
これをお見せする時が来たようです。」
扉がきしみながら開き、
古い木の香りと、封じ込められた香油の甘い気配が流れ出る。
棚には何十本もの小瓶、
ノート、レシピ帳、そして――
一冊の封書。
ルイが丁寧に差し出した。
「これは、お祖母様が最後に残された“本当の遺言”です。」
クリスティンはそっと封を切り、読み始める。
⸻
★祖母の遺言
『クリスティンへ。
私が最後に願うのは、
“あなた自身の香りを生きる”こと。』
クリスティンの目が見開かれる。
『ただ香水を作るのではなく、
“その人の人生を映す香り”を作りなさい。
それは調香師にしかできない仕事。』
ページが風に揺れ、
次の行が光に浮かぶ。
『私の工場は、
いつかあなたが“マイ・オウン香水(MY OWN PERFUME)”の店を開くために残した場所です。
お客様ひとりひとりの人生に寄り添う香りを作りなさい。
それが私の真の遺志です』
クリスティンは息を呑んだ。
「お祖母様……
そんな未来を……私に?」
ルイは静かに頷いた。
「はい。
クリスティン様を“選んだ”のです。
お祖母様はずっと、あなたに跡を継いでほしかった。」
—
震える指で、クリスティンは古いレシピ帳を開いた。
そこには香りのメモがびっしりと書き込まれていた。
・“傷ついた心を癒すローズ”
・“新しい恋を呼ぶベルガモット”
・“自分の価値を取り戻すアンバー”
ひとつひとつが、
誰かの人生を照らす灯火のようだった。
クリスティン、決意する
「……ルイ」
「はい、クリスティン様。」
「私――始めるわ」
ゆっくりと立ち上がり、
祖母の部屋を見渡す。
「“マイ・オウン香水”のお店を。
お客様ひとりひとりに合わせた、
オーダーメイドの香水を作るの。」
ルイは目を細めて微笑む。
「ついに……お祖母様の夢が、
そしてクリスティン様の未来が動き出しますね。」
クリスティンは胸に手を置いた。
「夫との別れはつらくなかったわ。
本当に失ったのは――
ラーメンとキムチとカレーだもの」
ルイ「(そこなんだ……)」
「でもね。
香りで人の人生を変える――
その使命は、夫に縛られていた頃より、ずっと価値があるわ。」
工場の窓から光が差し込み、
棚の瓶が虹色に輝いた。
新しい“クリスティンの物語”が始まる。
そしてその瞬間――
扉の外にはまた、オーディンの影が……
完全に門前払いされながら、
嘆きの声だけが風に流れていた。
<調香師の食べもの。>
調香師は 嗅覚と体内の香りバランスを極限まで繊細に保つ職業 です。そのため、強烈な香りや刺激を持つ食品は一時的に“嗅覚を鈍らせる”ため厳禁とされます。
具体的には にんにく・ねぎ類・香辛料(キムチ、カレー、唐辛子) などの強い匂いの食べ物、さらに 発酵臭の強いラーメン・焼き肉・アルコール も避ける必要があります。
また、油の酸化が鼻に膜を作るため 揚げ物や重い油脂 も控えるのが基本。調香師は体内に余計な香りを残さず、香りを“純粋に嗅ぎ分ける”ため、日常の食事までも調整し続ける職業なのです。(ネットから引用)
祖母が遺した、白い塔のような建物。
その門の前で、
オーディンが息も絶え絶えに走ってきた。
「クリスティン……っ!!
たのむ……話を、させてくれ……!」
だが工場の大きな扉は、ぴたりと閉ざされたまま。
代わりに出てきたのは、
黒髪をきっちりまとめた青年――
調香師ルイ。工場の責任者。
白衣に香油が染みた、仕事人の手。
目は厳しく、しかし礼儀正しい。
「オーディン様。
ここはクリスティン様の工場です。
無関係な方の立ち入りはお断りしております。」
「む……無関係……?
俺は夫だぞ……!」
ルイはきっぱりと言い放つ。
「元・夫、でしょう?
契約により、婚姻関係は解消されました。」
石のように冷たい声。
オーディンが顔をゆがめ、扉に手をかけようとすると――
ガシュッ。
ルイが扉に手を置いて防いだ。
「触らないでください。
香水工場は繊細な空気を扱う場所です。
“外からの雑音”は不要ですので。」
オーディンは涙目で叫ぶ。
「頼む……!
クリスティンに……会わせてくれ……!!」
ルイは冷静に、
まるで汚れた靴を見下ろすように視線を落とした。
「クリスティン様は今、調香師の修行中です。
あなたの声では、集中が乱れます。」
「修行……?」
「はい。
調香師は摂取してはいけない食品が多く、
クリスティン様はその調整期間に入られました。」
ルイは淡々と説明する。
「辛味、刺激物、にんにく系、酸化の強い油……
すべて禁止です。」
その瞬間――
中から、かすかにクリスティンの声が聞こえた。
⸻
★工場内:クリスティンの本音
「……はぁ……
本当に、調香師って大変……」
助手「クリスティン様、なにか……?」
「ううん……ただ……」
クリスティンは苦しそうに壁にもたれかかる。
(さよなら、キムチ……
さよなら、ラーメン……
さよなら、焼き肉……
さよなら、カレー……!!)
「夫と別れるより……
食べ物との別れのほうがつらい……!!」
助手「えっ?!」
クリスティンはうめいた。
「調香師になるためには香りの純度が大切なの!!
刺激物全部禁止なんて……
私の幸福度の半分が消えたわ……!」
助手「……そ、そこですか……!?」
⸻
★工場外:オーディン、完全なる門前払い
外のオーディンは、
クリスティンの声が聞こえた気がして必死に耳を寄せた。
「クリス……ティン……?
俺と別れたのがつらいのか……?」
ルイは冷たく言った。
「違いますよ?」
オーディン「え?」
ルイ「クリスティン様が落ち込んでいるのは――」
ルイはため息をつき、
あまりにも哀れなオーディンに仕方なく説明した。
「**“食べ物(キムチ・ラーメン)との別れがつらい”**からです。」
オーディン「…………………………は?」
(ショックで声が出ない)
ルイは淡々と言葉を続ける。
「あなたとの別れ?
特に何もおっしゃってません。」
「…………」
「失礼ながら――
あなたの優先順位は、彼女にとっては
“キムチ以下”なので。」
オーディン、撃沈。
ルイは深々と頭を下げた。
「ではお引き取りください。
クリスティン様の未来は、ここで作られますので。」
扉が、静かに閉じた。
カタン。
オーディンはその前で、
完全に力尽きたように膝をついた。
「……俺……キムチ以下……?」
誰も否定してくれなかった。
<祖母の香水工場に隠された“真の遺言”>
香水工場の奥――
祖母しか鍵を持たなかった、小さな部屋があった。
ルイが古い金属の鍵を取り出す。
「クリスティン様。
これをお見せする時が来たようです。」
扉がきしみながら開き、
古い木の香りと、封じ込められた香油の甘い気配が流れ出る。
棚には何十本もの小瓶、
ノート、レシピ帳、そして――
一冊の封書。
ルイが丁寧に差し出した。
「これは、お祖母様が最後に残された“本当の遺言”です。」
クリスティンはそっと封を切り、読み始める。
⸻
★祖母の遺言
『クリスティンへ。
私が最後に願うのは、
“あなた自身の香りを生きる”こと。』
クリスティンの目が見開かれる。
『ただ香水を作るのではなく、
“その人の人生を映す香り”を作りなさい。
それは調香師にしかできない仕事。』
ページが風に揺れ、
次の行が光に浮かぶ。
『私の工場は、
いつかあなたが“マイ・オウン香水(MY OWN PERFUME)”の店を開くために残した場所です。
お客様ひとりひとりの人生に寄り添う香りを作りなさい。
それが私の真の遺志です』
クリスティンは息を呑んだ。
「お祖母様……
そんな未来を……私に?」
ルイは静かに頷いた。
「はい。
クリスティン様を“選んだ”のです。
お祖母様はずっと、あなたに跡を継いでほしかった。」
—
震える指で、クリスティンは古いレシピ帳を開いた。
そこには香りのメモがびっしりと書き込まれていた。
・“傷ついた心を癒すローズ”
・“新しい恋を呼ぶベルガモット”
・“自分の価値を取り戻すアンバー”
ひとつひとつが、
誰かの人生を照らす灯火のようだった。
クリスティン、決意する
「……ルイ」
「はい、クリスティン様。」
「私――始めるわ」
ゆっくりと立ち上がり、
祖母の部屋を見渡す。
「“マイ・オウン香水”のお店を。
お客様ひとりひとりに合わせた、
オーダーメイドの香水を作るの。」
ルイは目を細めて微笑む。
「ついに……お祖母様の夢が、
そしてクリスティン様の未来が動き出しますね。」
クリスティンは胸に手を置いた。
「夫との別れはつらくなかったわ。
本当に失ったのは――
ラーメンとキムチとカレーだもの」
ルイ「(そこなんだ……)」
「でもね。
香りで人の人生を変える――
その使命は、夫に縛られていた頃より、ずっと価値があるわ。」
工場の窓から光が差し込み、
棚の瓶が虹色に輝いた。
新しい“クリスティンの物語”が始まる。
そしてその瞬間――
扉の外にはまた、オーディンの影が……
完全に門前払いされながら、
嘆きの声だけが風に流れていた。
<調香師の食べもの。>
調香師は 嗅覚と体内の香りバランスを極限まで繊細に保つ職業 です。そのため、強烈な香りや刺激を持つ食品は一時的に“嗅覚を鈍らせる”ため厳禁とされます。
具体的には にんにく・ねぎ類・香辛料(キムチ、カレー、唐辛子) などの強い匂いの食べ物、さらに 発酵臭の強いラーメン・焼き肉・アルコール も避ける必要があります。
また、油の酸化が鼻に膜を作るため 揚げ物や重い油脂 も控えるのが基本。調香師は体内に余計な香りを残さず、香りを“純粋に嗅ぎ分ける”ため、日常の食事までも調整し続ける職業なのです。(ネットから引用)
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