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緊急会議――ジャルディン捕縛計画、始動、王室
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王城の会議室。
重厚な扉を閉めると、空気はさらに重く、冷えきっていた。
国王、宰相、大臣たち、そして香り研究部の長が揃う。
その中央で、
クリスティンとルシオンが硬い表情で立っていた。
■ 研究部長の報告
「以上が……黒香の解析結果です。
ジャルディンは、禁忌の“殺香”を使用できる危険人物。
放置すれば、国が壊滅します」
大臣たちはざわめいた。
「そんな……毒より速く、心臓を止める香りなど……」
「街が依存状態とは……本当に人間の仕業か?」
研究部長は首を縦に振る。
「はい。彼は“鬼才”です。
悪用すれば、大陸の支配も可能でしょう」
会議室の空気が凍った。
■ 王の判断:捕獲命令
国王がゆっくりと立ち上がる。
「……ジャルディンの捕縛を命じる」
その場に緊張が走る。
「可能な限り“生け捕り”にせよ。
彼の香技は、我が国の武器になる」
研究部長
「しかし陛下、彼は異常者です。
制御は困難かと——」
国王
「制御できぬなら……
する方法を研究すればよい」
(冷たい……!)
■ クリスティンの反発
クリスティンがたまらず声を上げた。
「陛下!
ジャルディンを利用するつもりですか?」
国王
「違うとは言わぬ。
あれほどの香技、失うには惜しい」
クリスティン
「彼は街を破壊しました!
助けるどころか、国を危険に晒したのに!?」
宰相
「だからこそだ。
危険だからこそ、“我々の側”に置かねばならぬ」
クリスティン
「牢に閉じ込めて、実験道具にするおつもりですか?」
宰相は淡々と答えた。
「必要とあれば、そうなる」
(最低……!)
胸の奥に怒りが沸き上がる。
⸻
■ ルシオンの怒り
クリスティンの隣で、ルシオンが低く唸るように言った。
「……陛下。
あんたら、本気でジャルディンを従わせられると思ってるのか?」
国王
「不可能ではあるまい。
連れてくれば研究部が解析し——」
ルシオン
「無理だ。
あいつは“狂気の愛”で動く。
理屈も命令も通じない」
研究部長
「しかし彼の香りをコントロールできれば、
外交・軍事・医療……あらゆる分野で——」
ルシオンは机を叩いた。
「死ぬぞ!?
あいつは人を香りで殺すんだぞ!!!」
会議室が静まり返る。
■ さらに恐ろしい提案
大臣のひとりが静かに言った。
「……ならばクリスティン様を“餌”にして誘き出すのはどうか?」
クリスティン
「は?」
ルシオン
「おい、待て」
大臣
「彼はクリスティン様に異常な執着を持っている。
囮として連れ出せば、
捕獲部隊が安全に動ける」
国王
「……確かに。それが最も効率的かもしれぬ」
クリスティン
「冗談じゃないわ!」
■ クリスティン、決意の反抗
「私は囮になるために生きているんじゃない!
香りを武器にする国なんて最低よ!」
ルシオンが立ち上がり、国王を睨む。
「もしクリスティンを利用する気なら……
俺が国王でも王宮でも敵に回す」
(ルシオン……)
大臣たちが蒼白になる。
■ 国王、最終判断
国王はゆっくりと2人を見つめた。
「……よかろう。
クリスティンを囮に使うのは、やめる」
クリスティンは胸をなでおろす。
「だが——
ジャルディンの捕縛は最優先だ。
そして可能ならば、香りを我が国のために使わせる」
(やっぱり諦めてないのね……!)
ルシオンは歯を食いしばった。
「……最低だな、この国の政治は」
追放と逃避行――国が狂い始めた
会議室を出た瞬間、
クリスティンの背筋に冷たいものが走った。
王城の空気が変わっている。
香りではない。
“政治の匂い”だ。
ルシオンも気づいたように小さく呟く。
「……誰かが見てるな」
廊下の影から、
見知らぬ兵士や研究員がじろりとこちらを伺っている。
(……この国、本気で狂い始めたのね)
■ クリスティン、小声で吐き出す
「ルシオン……
私たち、監視されてるわ」
「だろうな。
囮案を却下したとはいえ、
王城は“クリスティンを確保”したがってる」
クリスティンは唇を噛む。
「このままじゃ……
私、ジャルディンと一緒に“牢”に入れられる」
ルシオンは足を止めた。
「は?」
クリスティン
「だって……あの人の起爆剤は私よ。
狂気も、香りも……全部“私が核”だから。
国から見れば、
私は“危険物”であり、
ジャルディンを操るための“道具”でもある」
声が震えた。
「……怖いわ」
■ ルシオンの強い決意
ルシオンが肩をつかんだ。
「クリスティン。
逃げるぞ」
クリスティン
「……え?」
「ここにいたら、お前、利用される。
ジャルディンの狂気と同じくらい、
この国の政治も狂ってる」
クリスティン
「逃げたい……
私、ほんとうに逃げたいの」
ルシオン
「逃げよう。
俺がお前を守る」
その声は、
これまででいちばん強かった。
■ 逃避行の理由:クリスティンの本音
クリスティンは胸に手を当てて言った。
「ジャルディンの狂気は……
私のせいでもあるのよ」
ルシオン
「お前のせいじゃない」
「でも……
彼は私という“香り”を核にして狂ったの。
私が捕まれば、彼も暴走する。
この国も巻き込まれる。
だから……
逃げないと」
ルシオン
「ジャルディンを……“助けたい”のか?」
クリスティンは一度目を閉じて、
「——ええ。
あの狂気を止められるのは、
きっと私だけだと思うから」
と静かに答えた。
■ 城からの追放宣告
そこへ、兵士たちが駆け込んできた。
「クリスティン・オーベルン殿!
国王の命により、あなたの身柄を“保護”します!」
保護?
それは事実上の拘束だ。
ルシオンの顔が怒りで歪む。
「保護?
牢の中にか?」
兵士は答えない。
クリスティンの背中に冷たい汗が流れた。
(やっぱり……!
私は“道具”として扱われる……!)
■ 火花が散る
ルシオンはクリスティンの手をつかんだ。
「行くぞ」
「止まれ!
命令だ!!」
「うるせぇ。
俺はクリスティンの剣だ。
国より彼女を選ぶ」
そして2人は走り出した。
■ 逃避行、始まる
王城の門が見える。
その向こうには夕暮れの街が広がっている。
“香り災害”の余韻で空気はまだ不穏だが、
その先にしか道はない。
クリスティンは走りながら呟いた。
「ルシオン……
ありがとう」
「礼は逃げ切ってから言え」
「ええ……逃げましょう。
私と、あなたで」
(ジャルディンも、国も、
私を捕まえる前に)
2人の逃避行が、ここから始まった。
重厚な扉を閉めると、空気はさらに重く、冷えきっていた。
国王、宰相、大臣たち、そして香り研究部の長が揃う。
その中央で、
クリスティンとルシオンが硬い表情で立っていた。
■ 研究部長の報告
「以上が……黒香の解析結果です。
ジャルディンは、禁忌の“殺香”を使用できる危険人物。
放置すれば、国が壊滅します」
大臣たちはざわめいた。
「そんな……毒より速く、心臓を止める香りなど……」
「街が依存状態とは……本当に人間の仕業か?」
研究部長は首を縦に振る。
「はい。彼は“鬼才”です。
悪用すれば、大陸の支配も可能でしょう」
会議室の空気が凍った。
■ 王の判断:捕獲命令
国王がゆっくりと立ち上がる。
「……ジャルディンの捕縛を命じる」
その場に緊張が走る。
「可能な限り“生け捕り”にせよ。
彼の香技は、我が国の武器になる」
研究部長
「しかし陛下、彼は異常者です。
制御は困難かと——」
国王
「制御できぬなら……
する方法を研究すればよい」
(冷たい……!)
■ クリスティンの反発
クリスティンがたまらず声を上げた。
「陛下!
ジャルディンを利用するつもりですか?」
国王
「違うとは言わぬ。
あれほどの香技、失うには惜しい」
クリスティン
「彼は街を破壊しました!
助けるどころか、国を危険に晒したのに!?」
宰相
「だからこそだ。
危険だからこそ、“我々の側”に置かねばならぬ」
クリスティン
「牢に閉じ込めて、実験道具にするおつもりですか?」
宰相は淡々と答えた。
「必要とあれば、そうなる」
(最低……!)
胸の奥に怒りが沸き上がる。
⸻
■ ルシオンの怒り
クリスティンの隣で、ルシオンが低く唸るように言った。
「……陛下。
あんたら、本気でジャルディンを従わせられると思ってるのか?」
国王
「不可能ではあるまい。
連れてくれば研究部が解析し——」
ルシオン
「無理だ。
あいつは“狂気の愛”で動く。
理屈も命令も通じない」
研究部長
「しかし彼の香りをコントロールできれば、
外交・軍事・医療……あらゆる分野で——」
ルシオンは机を叩いた。
「死ぬぞ!?
あいつは人を香りで殺すんだぞ!!!」
会議室が静まり返る。
■ さらに恐ろしい提案
大臣のひとりが静かに言った。
「……ならばクリスティン様を“餌”にして誘き出すのはどうか?」
クリスティン
「は?」
ルシオン
「おい、待て」
大臣
「彼はクリスティン様に異常な執着を持っている。
囮として連れ出せば、
捕獲部隊が安全に動ける」
国王
「……確かに。それが最も効率的かもしれぬ」
クリスティン
「冗談じゃないわ!」
■ クリスティン、決意の反抗
「私は囮になるために生きているんじゃない!
香りを武器にする国なんて最低よ!」
ルシオンが立ち上がり、国王を睨む。
「もしクリスティンを利用する気なら……
俺が国王でも王宮でも敵に回す」
(ルシオン……)
大臣たちが蒼白になる。
■ 国王、最終判断
国王はゆっくりと2人を見つめた。
「……よかろう。
クリスティンを囮に使うのは、やめる」
クリスティンは胸をなでおろす。
「だが——
ジャルディンの捕縛は最優先だ。
そして可能ならば、香りを我が国のために使わせる」
(やっぱり諦めてないのね……!)
ルシオンは歯を食いしばった。
「……最低だな、この国の政治は」
追放と逃避行――国が狂い始めた
会議室を出た瞬間、
クリスティンの背筋に冷たいものが走った。
王城の空気が変わっている。
香りではない。
“政治の匂い”だ。
ルシオンも気づいたように小さく呟く。
「……誰かが見てるな」
廊下の影から、
見知らぬ兵士や研究員がじろりとこちらを伺っている。
(……この国、本気で狂い始めたのね)
■ クリスティン、小声で吐き出す
「ルシオン……
私たち、監視されてるわ」
「だろうな。
囮案を却下したとはいえ、
王城は“クリスティンを確保”したがってる」
クリスティンは唇を噛む。
「このままじゃ……
私、ジャルディンと一緒に“牢”に入れられる」
ルシオンは足を止めた。
「は?」
クリスティン
「だって……あの人の起爆剤は私よ。
狂気も、香りも……全部“私が核”だから。
国から見れば、
私は“危険物”であり、
ジャルディンを操るための“道具”でもある」
声が震えた。
「……怖いわ」
■ ルシオンの強い決意
ルシオンが肩をつかんだ。
「クリスティン。
逃げるぞ」
クリスティン
「……え?」
「ここにいたら、お前、利用される。
ジャルディンの狂気と同じくらい、
この国の政治も狂ってる」
クリスティン
「逃げたい……
私、ほんとうに逃げたいの」
ルシオン
「逃げよう。
俺がお前を守る」
その声は、
これまででいちばん強かった。
■ 逃避行の理由:クリスティンの本音
クリスティンは胸に手を当てて言った。
「ジャルディンの狂気は……
私のせいでもあるのよ」
ルシオン
「お前のせいじゃない」
「でも……
彼は私という“香り”を核にして狂ったの。
私が捕まれば、彼も暴走する。
この国も巻き込まれる。
だから……
逃げないと」
ルシオン
「ジャルディンを……“助けたい”のか?」
クリスティンは一度目を閉じて、
「——ええ。
あの狂気を止められるのは、
きっと私だけだと思うから」
と静かに答えた。
■ 城からの追放宣告
そこへ、兵士たちが駆け込んできた。
「クリスティン・オーベルン殿!
国王の命により、あなたの身柄を“保護”します!」
保護?
それは事実上の拘束だ。
ルシオンの顔が怒りで歪む。
「保護?
牢の中にか?」
兵士は答えない。
クリスティンの背中に冷たい汗が流れた。
(やっぱり……!
私は“道具”として扱われる……!)
■ 火花が散る
ルシオンはクリスティンの手をつかんだ。
「行くぞ」
「止まれ!
命令だ!!」
「うるせぇ。
俺はクリスティンの剣だ。
国より彼女を選ぶ」
そして2人は走り出した。
■ 逃避行、始まる
王城の門が見える。
その向こうには夕暮れの街が広がっている。
“香り災害”の余韻で空気はまだ不穏だが、
その先にしか道はない。
クリスティンは走りながら呟いた。
「ルシオン……
ありがとう」
「礼は逃げ切ってから言え」
「ええ……逃げましょう。
私と、あなたで」
(ジャルディンも、国も、
私を捕まえる前に)
2人の逃避行が、ここから始まった。
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