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モリガン一人旅(第1話)
地下世界から無事に帰還した晶たちー。
地下世界から帰る途中、早苗が晶に対して、地下で見かけたお化け型ドローンこと「オドローン」について、
「晶君、あのお化けさん達可愛いので、ぜひともお一人様をお持ち帰りしたいかなぁと」
と言い出したので、
「絶対ダメ」
と即答するという何ともほのぼのとしたやり取りが繰り広げられていた。
それ故に、少々しょげ気味な早苗だったりする。
「うーん、あのお化けさん可愛いから、絶対に「日向荘」のマスコットキャラになると思うんだけどなぁ」
「いや、勝手に持って帰っちゃだめだからな、清野」
呆れ顔で諭す晶。まあ、確かに勝手に持ってきちゃだめだろうが、晶にはなんであんなのが可愛いのか、いまいちよくわからなかった。
・・・というより、夜の公園にあんなものを無数に飛来させている地下世界の住人達の感性自体がよくわからなかったが。
「まあ、ベンジャミンとは知り合いになれたし、そのうちまた行く機会もあるさ」
今回の「蟲憑き」に関する一件は、既に解決済みだが、他にも「蟲憑き」がいる可能性もある。万が一に備え、モリガンの転送魔法陣も用意しておいたし、おそらくまた足を運ぶ機会もあるだろう。
「蟲憑きを相手にする羽目になるとは思わなかったがのう」
モリガンも、実際に「蟲憑き」と呼ばれる存在を見るのは初めてのことだった。さすがに亜人種型と比較して脅威ではないとはいえ、元は人間に憑りついているだけに、別な意味でやりにくい相手でもある。
「そして、お前さんは眼帯シスター殿にも会えたしな」
モリガンをからかう晶。その横で、酒を飲みながら欠伸をするミケさんの姿があった。
「ええい、あんなやつ、もう顔も見とうないわ!ったく、それにしても教会のやつらめ・・・まさか地下世界にまで手を出しておったとはな・・・」
魔女と教会ー当然ながら、相性は最悪だ。前文明時代においては、中世期に魔女狩りと称され、本当は何の力も持たない無実の女性たちが被害に遭った痛ましい出来事があったが、それを率先したのは当時の教会であり、異端審問官たちだ。
もちろん、前文明時代と現文明とでは、魔女と教会の関係性は大きく異なるものの、それでも相容れぬ状態にあることは否定できない。
ゆえに、モリガンとイリアが和解することなど、おそらくは無いだろう。
そもそも、モリガンの母であるエレオノーラから「魔女の叡智」を継承したモリガンは、確実に教会側の嫌われ者リストに入っているはずだ。
はっきり言って、母親の代からの宿敵関係だったりする。
「晶よ、わしは帰ったら少し休暇をもらうぞ!」
突然、モリガンが言い放ったー。
地下世界から帰る途中、早苗が晶に対して、地下で見かけたお化け型ドローンこと「オドローン」について、
「晶君、あのお化けさん達可愛いので、ぜひともお一人様をお持ち帰りしたいかなぁと」
と言い出したので、
「絶対ダメ」
と即答するという何ともほのぼのとしたやり取りが繰り広げられていた。
それ故に、少々しょげ気味な早苗だったりする。
「うーん、あのお化けさん可愛いから、絶対に「日向荘」のマスコットキャラになると思うんだけどなぁ」
「いや、勝手に持って帰っちゃだめだからな、清野」
呆れ顔で諭す晶。まあ、確かに勝手に持ってきちゃだめだろうが、晶にはなんであんなのが可愛いのか、いまいちよくわからなかった。
・・・というより、夜の公園にあんなものを無数に飛来させている地下世界の住人達の感性自体がよくわからなかったが。
「まあ、ベンジャミンとは知り合いになれたし、そのうちまた行く機会もあるさ」
今回の「蟲憑き」に関する一件は、既に解決済みだが、他にも「蟲憑き」がいる可能性もある。万が一に備え、モリガンの転送魔法陣も用意しておいたし、おそらくまた足を運ぶ機会もあるだろう。
「蟲憑きを相手にする羽目になるとは思わなかったがのう」
モリガンも、実際に「蟲憑き」と呼ばれる存在を見るのは初めてのことだった。さすがに亜人種型と比較して脅威ではないとはいえ、元は人間に憑りついているだけに、別な意味でやりにくい相手でもある。
「そして、お前さんは眼帯シスター殿にも会えたしな」
モリガンをからかう晶。その横で、酒を飲みながら欠伸をするミケさんの姿があった。
「ええい、あんなやつ、もう顔も見とうないわ!ったく、それにしても教会のやつらめ・・・まさか地下世界にまで手を出しておったとはな・・・」
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もちろん、前文明時代と現文明とでは、魔女と教会の関係性は大きく異なるものの、それでも相容れぬ状態にあることは否定できない。
ゆえに、モリガンとイリアが和解することなど、おそらくは無いだろう。
そもそも、モリガンの母であるエレオノーラから「魔女の叡智」を継承したモリガンは、確実に教会側の嫌われ者リストに入っているはずだ。
はっきり言って、母親の代からの宿敵関係だったりする。
「晶よ、わしは帰ったら少し休暇をもらうぞ!」
突然、モリガンが言い放ったー。
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