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咲那・全裸の逃避行(第17話)
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「いませんね・・・彼女。ここにもいないとは」
「うーん、この辺りにはもういないのでは?今度は川の向こう側を見てみますか」
「そうですね」
洞穴の中から、咲那を探していた男たちがワラワラと出てくるー。
「よっしゃ、諦めたか」
少なくとも、彼らはこの付近の捜索はもう諦めたようだ。咲那は、彼らが行った後に、洞穴の傍に近寄り、そっと穴の中を覗き込んだ。
「・・・さすがに、素足だとこの中には入れねえからな・・・シューズだけは無事に済んでマジで助かったわ・・・」
洞穴の中は、当たり前だが石ころだらけーこの中を素足で移動するというのは、さすがに厳しいだろう。
咲那は、もう一度近くの様子に気を配る。あの男たちが、再び戻ってこないかどうか、気配を頼りに探ってみる。
・・・どうやら、本当に川の向こう岸の方へと捜索の手を伸ばしたようだ。ここに戻ってくる気配は、今のところない。
「ふう~」
一息ついてから、太刀を携え、洞穴の中に入る咲那。あまり深く入り込むと、視界が暗闇に閉ざされている分厄介だ。なので、ある程度外から光が入り込む範囲で腰を落ち着けた。
「やれやれ・・・」
刀を置き、集めてきた木の実も置いて、しばらくの間体を休める咲那ー。
「なんつうか、マッパで過ごすってのもすげえ神経使うし、疲れるよな・・・」
もちろん、誰かにみられるのでは、という不安や羞恥心もあるが、何より厄介なのは体を守るものが一切ないという点である。ほぼ無防備なので、木や葉、洞穴内であれば石壁など、わずかな接触でも体を傷つけてしまう可能性があるのだ。
事実、この一日で、咲那の体には結構細かな傷ができている。木の実を集める時に、森の中に入り込んだ時にできた傷だ。
「・・・まあ、このくらいの傷なら、修行時代に比べればなんてこたあねえけどよ」
そうはいっても、やはり気になるのか、思わず自身の上半身を見回してしまう。
そして・・・。
「まぁた、胸丸出しに戻っちまった・・・」
この場所ではだれかに見られる危険はないので、先ほどみたいに腕で胸元を隠してはいない。ゆえに、その豊満な胸部がそのまま露になっている。
「・・・あいつらが、今日の捜索を終わらせた後に、また葉っぱ集めに行かなきゃな・・・」
さすがに、最低限のところは隠した上で過ごしたい。特に、明日になって鏡香と会った時にこの恰好では何か言われそうである。
「・・・いくら同性とは言え、やっぱり丸出しで会うのはさすがにな・・・」
そう言えば、あいつの胸も大体あたしと同じくらいのサイズだったな・・・。
自分の胸を見下ろしながら、ふとそんなことを思い出してしまう咲那ー。
実際、鏡香もスタイルのよさであれば咲那には引けを取らない。また、鏡香自身、おそらく無自覚なのだろうが・・・自分のボディラインがくっきりと浮かび上がるようなチャイナ系ドレスを好むので、なおのこと強調されてしまう。
しかし、当の本人は、それが異性にとっては目のやり場に困る衣装だという認識は全くないようだった。
「ある意味、天然だよな、あいつも」
顔立ちや口調はお淑やかなお姉さんでも、無自覚で異性を刺激しまくる天然小悪魔ーそれが和泉鏡香だったー。
「うーん、この辺りにはもういないのでは?今度は川の向こう側を見てみますか」
「そうですね」
洞穴の中から、咲那を探していた男たちがワラワラと出てくるー。
「よっしゃ、諦めたか」
少なくとも、彼らはこの付近の捜索はもう諦めたようだ。咲那は、彼らが行った後に、洞穴の傍に近寄り、そっと穴の中を覗き込んだ。
「・・・さすがに、素足だとこの中には入れねえからな・・・シューズだけは無事に済んでマジで助かったわ・・・」
洞穴の中は、当たり前だが石ころだらけーこの中を素足で移動するというのは、さすがに厳しいだろう。
咲那は、もう一度近くの様子に気を配る。あの男たちが、再び戻ってこないかどうか、気配を頼りに探ってみる。
・・・どうやら、本当に川の向こう岸の方へと捜索の手を伸ばしたようだ。ここに戻ってくる気配は、今のところない。
「ふう~」
一息ついてから、太刀を携え、洞穴の中に入る咲那。あまり深く入り込むと、視界が暗闇に閉ざされている分厄介だ。なので、ある程度外から光が入り込む範囲で腰を落ち着けた。
「やれやれ・・・」
刀を置き、集めてきた木の実も置いて、しばらくの間体を休める咲那ー。
「なんつうか、マッパで過ごすってのもすげえ神経使うし、疲れるよな・・・」
もちろん、誰かにみられるのでは、という不安や羞恥心もあるが、何より厄介なのは体を守るものが一切ないという点である。ほぼ無防備なので、木や葉、洞穴内であれば石壁など、わずかな接触でも体を傷つけてしまう可能性があるのだ。
事実、この一日で、咲那の体には結構細かな傷ができている。木の実を集める時に、森の中に入り込んだ時にできた傷だ。
「・・・まあ、このくらいの傷なら、修行時代に比べればなんてこたあねえけどよ」
そうはいっても、やはり気になるのか、思わず自身の上半身を見回してしまう。
そして・・・。
「まぁた、胸丸出しに戻っちまった・・・」
この場所ではだれかに見られる危険はないので、先ほどみたいに腕で胸元を隠してはいない。ゆえに、その豊満な胸部がそのまま露になっている。
「・・・あいつらが、今日の捜索を終わらせた後に、また葉っぱ集めに行かなきゃな・・・」
さすがに、最低限のところは隠した上で過ごしたい。特に、明日になって鏡香と会った時にこの恰好では何か言われそうである。
「・・・いくら同性とは言え、やっぱり丸出しで会うのはさすがにな・・・」
そう言えば、あいつの胸も大体あたしと同じくらいのサイズだったな・・・。
自分の胸を見下ろしながら、ふとそんなことを思い出してしまう咲那ー。
実際、鏡香もスタイルのよさであれば咲那には引けを取らない。また、鏡香自身、おそらく無自覚なのだろうが・・・自分のボディラインがくっきりと浮かび上がるようなチャイナ系ドレスを好むので、なおのこと強調されてしまう。
しかし、当の本人は、それが異性にとっては目のやり場に困る衣装だという認識は全くないようだった。
「ある意味、天然だよな、あいつも」
顔立ちや口調はお淑やかなお姉さんでも、無自覚で異性を刺激しまくる天然小悪魔ーそれが和泉鏡香だったー。
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