悪役令嬢の取り巻き令嬢(モブ)だけど実は影で暗躍してたなんて意外でしょ？

第８話

「な、なにがよ？！」


そんな私にリーゼロッテは動揺したような声をあげる。


「今まで私 貴女のことを影で支えてきたと自負しております。」


「それが何よ？」


「しかし今の私は貴女より目立ったという理由でハブられております。」


本当 恩知らずもいいとこ。


「やはり裏方も大事にできないメインキャストに未来はありません。」


私 決めたわ。


「もう私 貴女のことを支えるのはやめます。
どうぞご自分でなさってください。」


私はそう言って教室を出た。

授業中だけどしょうがない。

あの雰囲気で授業を受けるのは気まず過ぎる。

暇潰しに私は裏庭で休むことにした。


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「え…？」


なんでここにロイがいるわけ？

貴方は今ヒロインとの出会いイベントがあるはずよね？


「ルルか？
授業はどうしたんだ？」


驚く私にそう話しかけたロイ。

いやいや貴方こそここで何してるの？


「…どういうこと？
ロイ 誰かとぶつかったりしなかった？」


確か出会いイベントがそんな感じだったはず。

ヒロインとぶつかったロイが彼女に一目惚れするのだ。


「ああ、さっきぶつかったけど。
なんで分かったんだ？」


それだけ？

『いや、別にないけど…』とか照れながら言わないの？

え？


「ぶつかった彼女に一目惚れした？」


「は？
してないけど…」