43 / 71
第43話 違いが判る女
しおりを挟む
季節は廻り、木々の葉が徐々に変わり始めた頃、庭で育てていた植物も順調に実をつけ始めていた。
「見事に成長したのぅ。今日は育てたものを少し収穫するとしようかのぅ」
俺とラズエルデ先生はサツマイモの植えられた畝の前に立っていた。
「今日はサツマイモを少し味見してみるかのぅ。この列は私が育てたやつじゃ。お主が育てたものと食べ比べてみるかのぅ。まぁ、私が育てたものの方が美味しかったとしても落ち込むことはないぞ。何せ私はエルフの村一番の芋の作り手【キングオブイモ】の称号をもっておるからのぅ。はっはっはっは」
何だその嬉しくない称号は。芋の王だと。どこの田舎もんだ。先生はエルフの里でいじめられていたのを疑ってしまうレベルの称号じゃあないか。
「そうなんですね。あはは」
「うむ。サツマイモの美味しさ、それすなわち土魔法の潜在能力の高さを表すのじゃ。じゃから、この称号を持つ私の土魔法はエルフ一といっても過言ではないのじゃ」
「となると、土魔法があまり上手くいかない俺の芋はあまり美味しくないってことですかね」
あまりどころか、土魔法はいまだに使えたことがない。他の魔法で、だましだましやってきているが限界が近いのかもしれない。
「そんなことはないぞ。潜在能力の高さじゃからな。今は下手でも、ヨハンが信じるように、お主が本当に土魔法の才能があるなら、それなりに食べることができる味であろう。まぁ、私のサツマイモには敵わないじゃろうがな。ひとまず、素材の味が確かめられる焼き芋でもするかのぅ」
俺のところから2つ、先生のところから2つ収穫する。
「あとは落ち葉ですね」
俺は庭を見回すとちょうど庭の落ち葉の掃除をしているメイドのマーレを見つける。
「マーレ、その集めた落ち葉を少しもらうよ」
「どうしたんですか?」
「これを焼いて食べようと思ってね」
「そ、それはお芋さんじゃないですか。ラズエルデさんとずっと育ててたやつですよね。わ、私も頂いてもいいですか?」
「ま、まぁ、いいけど、掃除の続きをしておいてよ。焼けたら呼ぶから」
なんだか、凄いプレッシャーを感じた。サツマイモは人気が高い食べ物なのだろうか。
「ほ、本当ですか!! ありがとうございます!!」
「それにしても、マーレがそんなにサツマイモ好きだったなんて知らなかったよ」
「何を言ってるんですか。エルフ族が育てたサツマイモというのは流通量が少なく凄く貴重なんですよ。その幻の芋の味と言ったら筆舌に尽くしがたいって聞いたことがあります。まさか、こんなところで食べられるとは、ここにメイドとして働けて本当に良かったですよ。それじゃあ、パパッと掃除を終わらせて来ますね」
「それじゃあ、もう一つずつ取って来ますね」
「うむ」
マーレに褒められて、すごいドヤ顔のラズエルデ先生がそこに立っていた。エルフ族のサツマイモはそんなに美味しいのか。なんだか期待が膨らむな。
「それじゃあ私のサツマイモはこちらが側に入れて、ジークのサツマイモはこちらで焼くとしよう。食べ比べないといかんからのぅ。あの娘にはどちらが作ったことは伝えないでおこう。忌憚のない意見が聞きたいからのぅ」
負けるとは微塵も感じさせないこの自信に満ち溢れた顔、それはまさしく【キングオブイモ】の称号にふさわしい貫禄がある。ムフーという鼻息をかき鳴らし、ない胸を反り返らせている。
俺達はサツマイモが焼けるのを待った。
【キングオブイモ】の称号を持つ先生が良い頃合いを見計らい。火の中からサツマイモを取り出していく。いつの間にか、その出来上がりを察知して、マーレも俺の横に並んでいる。
「まずはこちらを食べてみようかのぅ」
「こちらは何ですか。こっちのやつと違うんですか」
「まぁ、食べてからのお楽しみじゃ」
先生は早くマーレに驚いて欲しいのか、先に先生が手掛けたサツマイモを食べるように指示を出した。
「お、美味しいですぅ。甘くて、ホクホクしています。これは天然のスイーツといっても過言ではありませんね」
マーレは先生の作ったサツマイモを絶賛する。
「うーむ、まだまだ美味しく作れたな………」
納得できていないという先生の台詞の割にその顔はどことなく満足そうである。
俺も2人に続いて先生のサツマイモを食べてみる。
こ、これは………確かに美味い。この世界のメロンにがっかりしていたので、期待はあまりしていなかったが、前世の記憶にあるブランドのサツマイモと同じくらい美味しい気がする。甘くとろける触感は確かにマーレの言う通り、天然のスイーツといっても過言ではない。
これがエルフの中の【キングオブイモ】の称号をもつ作り手の作るサツマイモということか。
俺の食べる様を見て、ラズエルデ先生はニヤニヤと笑っている。
「じゃあ、次はこちらを食するとしよう」
「こちらはさっきとは違うんですよね」
「同じ品種じゃが、味は違うかもしれんのぅ」
「そうなんですか? 頂いてみます………むぐぅっ、はわわわわわあ、な、何ですか、コレ、何ですか?」
「どうじゃ、味に違いはあるかのぅ?」
「は、はい。全然違います。これは、これは………」
「そうじゃろう。そうじゃろう。全然違うじゃろう。作り手が違えば、こんなにも変わるんじゃ………」
「こ、これが幻のサツマイモ………さっきのも美味しかったですけど、これに比べたら、ゴブリンとドラゴンくらいに違いますぅ。この溢れ出す極蜜の黄金をも連想させる色合い、滑らかな食感、食べた後に鼻腔をくすぐる芳醇な香り、そのすべてを調和させるかのような芋本来の強い味わい。凄いですぅ。凄すぎますぅ。こちらがエルフ様が作った幻のサツマイモだったんですね。私は違いが判る女なんで、ピンときましたよ。さっきのはジークフリート様が作ったサツマイモで、こちらがラズエルデ様が作ったサツマイモじゃないんですか?食べる手が全然止まりません!!」
「はっ?!!」
マーレが泣きながら食べ続ける様子をラズエルデ先生は放心状態で見続ける。
フリーズしていたラズエルデ先生は、手に持った俺のサツマイモをゆっくりと口に運ぶ。
サツマイモが口に入った瞬間、先生の目は大きく見開かれた。
「な、な、なんなんじゃ………」
わなわなと震えて、地面に膝をつき、両手で自分の体を支える。
そんな様子にマーレは気づかずに夢中でサツマイモをむさぼり食う。まさにカオスな状況である。
俺はその元凶となった、俺が作ったサツマイモを食べてみる。
「こ、これは………」
美味い。いや、美味すぎる。ただ焼いただけだというのに、この濃厚な蜜は何層にも甘味のグラデーションを重ねたかのように、数種類の甘味が次々と俺の味覚を襲ってくる。こんなサツマイモは前世でも食べたことがない。
「な、なんてことじゃ………こ、これは、ヨハンの言ったとおり、とんでもない潜在能力を秘めておるのかもしれん………こんなものを作られちゃあ仕方ないのじゃ。ジーク、お主に【キングオブイモ】の称号を譲ってやろう。こんなサツマイモを作ってしまうとはエルフ族だとか人族など、関係ないわい」
「いや、すいません。その称号はいらないです」
「なんじゃと!! 【キングオブイモ】の称号をいらんじゃと!! エルフ族ではこれ以上にない栄誉ある称号なんじゃぞ!! はっ、そういうことか!! これだけのものを作れるのじゃ。確かに【キングオブイモ】の称号では満足できんというわけか!! 分かったのじゃ!! このラズエルデの名において【ゴッドオブイモ】の称号を名乗ることを許すのじゃ!!」
芋の神だと、なんてダサすぎる称号なんだ。何としても、そんな称号は受け取りたくない。
「いや、その称号もいらないです。まだまだ、土魔法も未熟なんで、そんな称号をもらってしまってはプレッシャーが大きいですし」
「むぅ、たしかに!!【ゴッドオブイモ】などという称号を得てしまっては、お主が潰れてしまうかもしれんからのぅ。分かったわ。お主が土魔法を極めたと思ったなら、その時改めて【ゴッドオブイモ】の称号を名乗るといいぞ」
「…………はい」
ここは了承しておこう。土魔法は未だに使えるようになっていないので、【ゴッドオブイモ】の称号を貰うことは当分はないだろう。時間が経てば、そんな称号は有耶無耶になるに違いない。
「えっ、えっ、この至高のサツマイモはジークフリート様が作ったものだったんですか………もしかして、ラズエルデ様のサツマイモをゴブリンに例えてしまったんでしょうか………す、すいませんでした」
我に返ったマーレがとどめの一撃をラズエルデ先生に与え、試食前はあんなにウキウキだったラズエルデ先生を再起不能へと追い込んでいた。
「見事に成長したのぅ。今日は育てたものを少し収穫するとしようかのぅ」
俺とラズエルデ先生はサツマイモの植えられた畝の前に立っていた。
「今日はサツマイモを少し味見してみるかのぅ。この列は私が育てたやつじゃ。お主が育てたものと食べ比べてみるかのぅ。まぁ、私が育てたものの方が美味しかったとしても落ち込むことはないぞ。何せ私はエルフの村一番の芋の作り手【キングオブイモ】の称号をもっておるからのぅ。はっはっはっは」
何だその嬉しくない称号は。芋の王だと。どこの田舎もんだ。先生はエルフの里でいじめられていたのを疑ってしまうレベルの称号じゃあないか。
「そうなんですね。あはは」
「うむ。サツマイモの美味しさ、それすなわち土魔法の潜在能力の高さを表すのじゃ。じゃから、この称号を持つ私の土魔法はエルフ一といっても過言ではないのじゃ」
「となると、土魔法があまり上手くいかない俺の芋はあまり美味しくないってことですかね」
あまりどころか、土魔法はいまだに使えたことがない。他の魔法で、だましだましやってきているが限界が近いのかもしれない。
「そんなことはないぞ。潜在能力の高さじゃからな。今は下手でも、ヨハンが信じるように、お主が本当に土魔法の才能があるなら、それなりに食べることができる味であろう。まぁ、私のサツマイモには敵わないじゃろうがな。ひとまず、素材の味が確かめられる焼き芋でもするかのぅ」
俺のところから2つ、先生のところから2つ収穫する。
「あとは落ち葉ですね」
俺は庭を見回すとちょうど庭の落ち葉の掃除をしているメイドのマーレを見つける。
「マーレ、その集めた落ち葉を少しもらうよ」
「どうしたんですか?」
「これを焼いて食べようと思ってね」
「そ、それはお芋さんじゃないですか。ラズエルデさんとずっと育ててたやつですよね。わ、私も頂いてもいいですか?」
「ま、まぁ、いいけど、掃除の続きをしておいてよ。焼けたら呼ぶから」
なんだか、凄いプレッシャーを感じた。サツマイモは人気が高い食べ物なのだろうか。
「ほ、本当ですか!! ありがとうございます!!」
「それにしても、マーレがそんなにサツマイモ好きだったなんて知らなかったよ」
「何を言ってるんですか。エルフ族が育てたサツマイモというのは流通量が少なく凄く貴重なんですよ。その幻の芋の味と言ったら筆舌に尽くしがたいって聞いたことがあります。まさか、こんなところで食べられるとは、ここにメイドとして働けて本当に良かったですよ。それじゃあ、パパッと掃除を終わらせて来ますね」
「それじゃあ、もう一つずつ取って来ますね」
「うむ」
マーレに褒められて、すごいドヤ顔のラズエルデ先生がそこに立っていた。エルフ族のサツマイモはそんなに美味しいのか。なんだか期待が膨らむな。
「それじゃあ私のサツマイモはこちらが側に入れて、ジークのサツマイモはこちらで焼くとしよう。食べ比べないといかんからのぅ。あの娘にはどちらが作ったことは伝えないでおこう。忌憚のない意見が聞きたいからのぅ」
負けるとは微塵も感じさせないこの自信に満ち溢れた顔、それはまさしく【キングオブイモ】の称号にふさわしい貫禄がある。ムフーという鼻息をかき鳴らし、ない胸を反り返らせている。
俺達はサツマイモが焼けるのを待った。
【キングオブイモ】の称号を持つ先生が良い頃合いを見計らい。火の中からサツマイモを取り出していく。いつの間にか、その出来上がりを察知して、マーレも俺の横に並んでいる。
「まずはこちらを食べてみようかのぅ」
「こちらは何ですか。こっちのやつと違うんですか」
「まぁ、食べてからのお楽しみじゃ」
先生は早くマーレに驚いて欲しいのか、先に先生が手掛けたサツマイモを食べるように指示を出した。
「お、美味しいですぅ。甘くて、ホクホクしています。これは天然のスイーツといっても過言ではありませんね」
マーレは先生の作ったサツマイモを絶賛する。
「うーむ、まだまだ美味しく作れたな………」
納得できていないという先生の台詞の割にその顔はどことなく満足そうである。
俺も2人に続いて先生のサツマイモを食べてみる。
こ、これは………確かに美味い。この世界のメロンにがっかりしていたので、期待はあまりしていなかったが、前世の記憶にあるブランドのサツマイモと同じくらい美味しい気がする。甘くとろける触感は確かにマーレの言う通り、天然のスイーツといっても過言ではない。
これがエルフの中の【キングオブイモ】の称号をもつ作り手の作るサツマイモということか。
俺の食べる様を見て、ラズエルデ先生はニヤニヤと笑っている。
「じゃあ、次はこちらを食するとしよう」
「こちらはさっきとは違うんですよね」
「同じ品種じゃが、味は違うかもしれんのぅ」
「そうなんですか? 頂いてみます………むぐぅっ、はわわわわわあ、な、何ですか、コレ、何ですか?」
「どうじゃ、味に違いはあるかのぅ?」
「は、はい。全然違います。これは、これは………」
「そうじゃろう。そうじゃろう。全然違うじゃろう。作り手が違えば、こんなにも変わるんじゃ………」
「こ、これが幻のサツマイモ………さっきのも美味しかったですけど、これに比べたら、ゴブリンとドラゴンくらいに違いますぅ。この溢れ出す極蜜の黄金をも連想させる色合い、滑らかな食感、食べた後に鼻腔をくすぐる芳醇な香り、そのすべてを調和させるかのような芋本来の強い味わい。凄いですぅ。凄すぎますぅ。こちらがエルフ様が作った幻のサツマイモだったんですね。私は違いが判る女なんで、ピンときましたよ。さっきのはジークフリート様が作ったサツマイモで、こちらがラズエルデ様が作ったサツマイモじゃないんですか?食べる手が全然止まりません!!」
「はっ?!!」
マーレが泣きながら食べ続ける様子をラズエルデ先生は放心状態で見続ける。
フリーズしていたラズエルデ先生は、手に持った俺のサツマイモをゆっくりと口に運ぶ。
サツマイモが口に入った瞬間、先生の目は大きく見開かれた。
「な、な、なんなんじゃ………」
わなわなと震えて、地面に膝をつき、両手で自分の体を支える。
そんな様子にマーレは気づかずに夢中でサツマイモをむさぼり食う。まさにカオスな状況である。
俺はその元凶となった、俺が作ったサツマイモを食べてみる。
「こ、これは………」
美味い。いや、美味すぎる。ただ焼いただけだというのに、この濃厚な蜜は何層にも甘味のグラデーションを重ねたかのように、数種類の甘味が次々と俺の味覚を襲ってくる。こんなサツマイモは前世でも食べたことがない。
「な、なんてことじゃ………こ、これは、ヨハンの言ったとおり、とんでもない潜在能力を秘めておるのかもしれん………こんなものを作られちゃあ仕方ないのじゃ。ジーク、お主に【キングオブイモ】の称号を譲ってやろう。こんなサツマイモを作ってしまうとはエルフ族だとか人族など、関係ないわい」
「いや、すいません。その称号はいらないです」
「なんじゃと!! 【キングオブイモ】の称号をいらんじゃと!! エルフ族ではこれ以上にない栄誉ある称号なんじゃぞ!! はっ、そういうことか!! これだけのものを作れるのじゃ。確かに【キングオブイモ】の称号では満足できんというわけか!! 分かったのじゃ!! このラズエルデの名において【ゴッドオブイモ】の称号を名乗ることを許すのじゃ!!」
芋の神だと、なんてダサすぎる称号なんだ。何としても、そんな称号は受け取りたくない。
「いや、その称号もいらないです。まだまだ、土魔法も未熟なんで、そんな称号をもらってしまってはプレッシャーが大きいですし」
「むぅ、たしかに!!【ゴッドオブイモ】などという称号を得てしまっては、お主が潰れてしまうかもしれんからのぅ。分かったわ。お主が土魔法を極めたと思ったなら、その時改めて【ゴッドオブイモ】の称号を名乗るといいぞ」
「…………はい」
ここは了承しておこう。土魔法は未だに使えるようになっていないので、【ゴッドオブイモ】の称号を貰うことは当分はないだろう。時間が経てば、そんな称号は有耶無耶になるに違いない。
「えっ、えっ、この至高のサツマイモはジークフリート様が作ったものだったんですか………もしかして、ラズエルデ様のサツマイモをゴブリンに例えてしまったんでしょうか………す、すいませんでした」
我に返ったマーレがとどめの一撃をラズエルデ先生に与え、試食前はあんなにウキウキだったラズエルデ先生を再起不能へと追い込んでいた。
0
あなたにおすすめの小説
ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした
渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞!
2024/02/21(水)1巻発売!
2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!)
2024/12/16(月)3巻発売!
2025/04/14(月)4巻発売!
応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!!
刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました!
旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』
=====
車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。
そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。
女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。
それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。
※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
転生幼子は生きのびたい
えぞぎんぎつね
ファンタジー
大貴族の次男として生まれたノエルは、生後八か月で誘拐されて、凶悪な魔物が跋扈する死の山に捨てられてしまった。
だが、ノエルには前世の記憶がある。それに優れた魔法の才能も。
神獣の猫シルヴァに拾われたノエルは、親を亡くした赤ちゃんの聖獣犬と一緒に、神獣のお乳を飲んで大きくなる。
たくましく育ったノエルはでかい赤ちゃん犬と一緒に、元気に楽しく暮らしていくのだった。
一方、ノエルの生存を信じている両親はノエルを救出するために様々な手段を講じていくのだった。
※ネオページ、カクヨムにも掲載しています
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる