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第五話「お仕事」
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ふっふっふ、と柚月は腕組みをして短い足を組んでニヤリと笑った。
それを見た双子が「お、何かいいことでもあったか」と笑う。
柚月はドヤ顔で言った。
「明日は創立記念日なので学校がお休みなのです!」
全く内容のない中身でも、おおー、と双子は拍手をしてくれる。
「よかったなあ柚月。これも柚月がかわいいからだ」
「日頃から柚月がかわいいおかげで創立記念日になったわけだな」
左右からこねくり回されもみくちゃになりながら、
「いや、あの、えっと、学校がお休みって言いたいだけだよ?」
なぜそんなわけのわからない大事になるのだと慌てると、ふむ、と双子が長い足を組んだ。
「そうか、平日だけど休みか」
「今こそアレだな」
歩と希は声を揃えてこう言った。
「俺たちの職場体験するか」
ーー翌日、朝ごはんを食べ終わった柚月が仕事部屋をノックすると「ようこそ」と恭しく双子に頭を下げられた。
「きょ、今日はよろしくお願いします」
柚月はドキドキしながら仕事部屋へ入った。同じ家だけれども、あまり立ち入ったことがないので新鮮である。
「わわ、本いっぱいある! すごーい! あれ、この本あゆちゃんとのんちゃんの名前がある! もしかしてコレが二人が書いた本なの!?」
ぱっと振り向くとすでに二人はそれぞれのデスクに付いてパソコンをカタカタしていたので、柚月は慌てて口元を押さえた。
「ごめんなさい…」
「あ? なんで謝ってんだ?」
「お前は俺らの邪魔をするのが仕事だろ。そのまま邪魔してくれ」
「?? 今日は職場体験でしょ? 僕も何かお手伝いさせてくれるんじゃないの?」
「だから言ってんだろ? 邪魔をしろと」
「??」
もはや職場体験という言葉の意味がわからなくなってくる。
じゃあ言われたとおり邪魔をしてみようと、試しに柚月は座る歩の背中にがばっと抱きついた。
「あーゆちゃん」
「んー? なんだ?」
顔を上げる歩はとんでもなく嬉しそうな顔をするので、柚月の眉間に皺が寄る。
「…なんで仕事の邪魔されてるのにそんなに嬉しそうなの?」
「当たり前だろ? かわいい柚月が仕事部屋にいるだけで幸せなんだから」
「…??」
相変わらず言っている意味がよくわからない。次に希にも同じようにがばっと抱きついてみた。
「のーんちゃん」
「どうした、柚月?」
こちらも見上げる希がとんでもなく嬉しそうである。
「僕にはよくわかんない…」
「まあ柚月バカによるバカ柚月を愛でたいだけだ」
「……あれ? なんか途中僕のことバカにしてなかった?」
「気のせいだ気のせい。なんだ柚月、お前もう耳がバカになったか? クラスの奴らに迷惑かける前に退学しろ」
「あゆちゃんものんちゃんも僕のこと絶対バカにしてるでしょーっ!」
双子にケラケラ笑われ、むう、と柚月は頬を膨らませた。
ーーもっともっと邪魔してやる! まずはあゆちゃんだ!
柚月はデスクの下に潜り込み、にょきっとデスクと歩の体の隙間から顔を覗かせてみる。
「お、柚月だ」
「お邪魔しに来ました」
「たくさん邪魔していってくれや」
ひょいと片腕で抱き上げられあっという間に歩の膝の上。
ペちぺちと頬に触れてみると、途端に歩はデレデレと表情を緩める。ちゅ、と頬に軽いキスをするとがばっと抱きしめられた。
「あー! 最高! マジで最高! 柚月~お前マジで学校辞めてくれ~」
「えー…」
「ずるいぞ歩。柚月、俺にも邪魔をしに来い」
ほい、と歩から抱っこで渡されあっという間に希の膝の上。
同じようにぺちぺち頬に触れるとデレデレされ、ちゅ、とかわいらしい音のキスをすれば勢いよく抱きしめられる。
「マジで最高だな! 柚月~学校辞めてくれ~」
この二人は同じこと言ってるなあと抱きしめられながら思う。
「…この状態でお仕事捗るの?」
「当たり前だろ」
何が当たり前なのか全くわからないと柚月はひたすら首を傾いだ。
ふたりの間を行き来していると歩のスマホが鳴った。仕事の電話なのだろう、歩がよそ行きモードだ。
これはさすがに邪魔するわけには、と仕事部屋を出ようとするのになぜか希に止められる。
「?? のんちゃん?」
不思議に思っているとその場に座らされ、希も腰を下ろす。どうしたんだろうと思う暇もなくずるりと取り出された大きな性器を口元にあてがわれた。
「へ? あ、んむううぅっ、んっ、んっ…」
「ほら柚月。あんま大きな声出すとすぐ隣でエロいことしてんのバレるぞ」
「!」
希自身を咥えながら見上げた先は、キリッとした顔で電話口で受け答えする歩だ。
だったら離してよ、と目で訴えるものの希はニヤニヤした顔のまま耳元で、「ほれ、さっさとイかせろよ」と低い声で囁かれる。
「んっんっ、ん…っ、んっ」
飲み込んで口を上下に動かし、舌先で先端をつんつん突く。溢れ出た先走りの体液がたらりと垂れ、口の中に入らない箇所は小さな手のひらで擦った。
「もっと喉奥まで入るだろ」
「んんんっ!」
グッと頭を抑えられさらに咥え込んでしまうが、ぐりぐりと喉に押し当てられ苦しい。
「あー気持ちい。柚月の口ん中はあったかいな。もう出すけど…ちゃんと飲めよ?」
涙目でこくこく頷くと、より一層希自身が膨れ上がる。思わずえずきそうになるがなんとか堪え、ひたすら口を食むように動かし射精を促した。
口内が、ごぷっ、と大量の精液で溢れる。さすがに量が多い、と思うのににこにこ笑う希に口と鼻を押さえられては喉を動かすしかなかった。
ごく、ごくっ、と数度に分けて体内に流す。ようやくできた呼吸に柚月の薄い胸板が激しく上下に動いた。
「よくできました」
膝に抱っこされ頭に頬にとキスされる。疲れや苦さでげっそりとする柚月とは裏腹に、見上げた先の希はスッキリとした顔をしていた。
「俺の邪魔してくれてありがとう、柚月。これで仕事捗るわー」
「…どういたしまして??」
やっぱり意味がわからないけれどとりあえず口の中をどうにかしたいと、洗面所へ向かった。
コップを手にガラガラと濯いでいると、鏡に歩が映った。
「あゆちゃん。電話大丈夫だった?」
「お前が心配することは何もねえよ。ま、隣でフェラされちゃあ俺も勃つけどな」
そう言って指差す先を見ると、ズボンの中に収まるのが窮屈そうなほどに勃起していた。
歩がにんまりと笑う。
「俺の仕事の邪魔、してくれるよな?」
赤い顔でこくこく頷き、膝立ちになる。ファスナーを下ろし下着を下げると完全に勃起した歩自身が飛び出る。
「あんっ、んむっ、ん…っ」
「そうそう、上手だなあ柚月。あー気持ちい」
大きな手のひらで頭を撫でられ、とろんと目が落ちてしまう。ちゅぷちゅぷと先端を吸いながら、小さな手で全体を擦ってやる。どんどんと大きくなっていくのが楽しくて、舌を出して全体を舐め上げた。
裏筋をなぞるようにして舌を這わせ、ちゅ、ちゅ、と先端を吸う。口の中でたっぷり出した涎で全体に舐めつけ、滑りをよくしてさらに手のひらで上下に擦る。
「柚月。全部飲めるな?」
「のめる、もん…」
歩自身が果て、口の中が苦い精液でいっぱいになる。ごく、ごくっ、と喉を鳴らしながら飲み干すけれども、やはり苦さに眉間に皺が寄ってしまう。
「よくできました」
跪いた歩に頭に頬にとキスをされ、「さて」と立ち上がった。
「俺も仕事に戻るわ。柚月には休憩をやろう」
そしてにんまり笑ってこう言った。
「次は一時間後に邪魔しに来い」
二人を相手にしたというのに休憩が一時間しかない。
しかもまだ「邪魔をする仕事」が続くらしく、今度は一体何をされるのだろうと柚月は顔を赤くした。
「お仕事って大変…」
ベッドにころんと転がされ、両足をがばっと開かされふたりに穴をまじまじと見られる。
「や、そんなとこ見ないでよ…」
「これ二本入るか?」
「いや無理だろ」
「そりゃ柚月が一度に俺らをここで咥えるのが理想だけどよ、どう見ても無理だろ」
「俺らのかなりでかいしなあ」
「挿れたら…血だらけだなこりゃ」
「ヒイイッ」
「血だらけになったとして治るまでにどれくらいかかるんだ? その間俺らはセックス禁止か?」
「最悪だな。理想は理想で終わらせよう」
「そうだな」
「というわけで柚月」
「今夜もひとりずつ相手してくれ」
「…ひとりずつって言いながらふたりとも一度にエロいこと仕掛けてくるじゃん」
「あ? 口答えすんのか?」
「さーて血だらけセックスするかー」
「ごめんなさい僕が悪かったです!」
「へー」
「ふーん」
柚月の右肩に歩が頭を乗せ、左肩に希が頭を乗せて柚月の手元をまじまじ見つめる。
「んっ、んっ…、ぁ、あ、…っ」
柚月は自身を掴んで上下に擦り、至近距離から自慰を見られていた。
「そうかそうか、柚月はこんな感じでオナニーすんのか」
低い声で両耳から囁かれ、柚月の体がビクビクと震える。
「こら、ちゃんと足を開け」
「ゃっ、あっ」
思わず閉じかける足を左右から開かれ、勃起を続ける柚月の性器が丸見えだ。
「柚月のちんこかわいいなあ。ほら、すげーぷるぷるしてる」
「柚月はいつもこうやって自分のちんこ触ってんだなあ。なあ柚月、いつも何考えてオナってんだ?」
背後から伸びる長い指先で唇を割られる。舌を無理矢理引っ張っては舌先を指先で弾かれた。
「なあ教えてくれよ柚月」
「んううっ」
べろりと濡れそぼった舌で耳を舐められた。危うくイきそうになり、何度も浅い呼吸を繰り返す。
「んっ、ん…、あゆ、ちゃんと、のんちゃん、の…おちんちん、想像してる…」
「へー」
「それで?」
「ぼ、僕の中に、んっんっ…挿って…ぐちゅぐちゅ、って、されるの、…好き、だから…」
「他には?」
「でも、な、舐めるのも、好き…ひうっ、口の中で大きくなってくの、が…うれしい、から…」
左右の肩口から「素直な柚月にご褒美」と囁きながら両方の乳首を一気に捻り上げられ、柚月は甘い声で叫びながら勢いよく射精した。
「おー、すげー飛んだ」
「柚月かわいいな」
ちゅ、ちゅ、と左右からたくさんのキスを降らせながら双子がティッシュで拭ってくれる。
それをゴミ箱へ入れようとした希が、ふとテーブルに置かれた紙を拾い上げた。
「なんだこれ。ああ、進路希望調査か」
「ん…来週までに書いて出さなきゃいけなくて…」
くったりする体を歩に預けてそう言うと、双子がにっこり笑う。
「白紙で出せ」
「それか俺らの嫁と書いとけ」
「…僕は一応進学希望です」
「は? まだそんなこと言ってんのか?」
「柚月は俺らの仕事の邪魔をするっつー永久就職が待ってんだろ」
もそもそと下着を履いてズボンを身につけながら、む、と柚月が唇を尖らせる。
「それはお仕事じゃありません」
「柚月も頑固だなー」
「大体ね、そんな進路希望出したらお父さんとお母さんが何て言うか…」
「許可なら貰ってる」
「へ…?」
「俺らと一緒に住み始めた時点で全ての了承は貰ってんだよ」
柚月がぽかんと口を開ける。え…どういうこと?
「ちょ、ちょっと待って! あゆちゃん!? のんちゃん!? だからキミたち二人は僕のお父さんとお母さんとどんな話になってるの!? いい加減教えてよ!」
「ははは」
「ははは」
「笑ってごまかさないで! ねえ! ねえってば!!」
「さーて仕事するか」
「つーわけで仕事部屋篭りまーす」
二人はさっさと部屋を出て行き、ひとり自室に残った柚月は呆然とする。
両親とどんな話になったら本当にこんな展開になるのだろう。
む、と柚月は唇を尖らせる。
「あゆちゃんものんちゃんもずるい」
僕が最終的にどんな選択をするかわかってるくせに。
立ち上がり二人の仕事部屋の前へ行き、何度か深呼吸をしてドアをノックする。
すぐにドアは開かれ、二人が笑いながら目の前に立っていた。
「…あゆちゃんものんちゃんもずるいと思う」
「そんな俺らが好きなんだろ?」
「……好き」
「じゃあしょうがねえな? 俺らもそんな柚月が好きだぜ」
「で? 柚月は何しに来たんだ?」
二人の大きな手のひらを取って、赤い頬で唇を尖らせてこう言った。
「お仕事の邪魔をするお仕事に来ました」
上出来と言わんばかりに腕を引っ張られ、ドアは勢いよく閉じられた。
それを見た双子が「お、何かいいことでもあったか」と笑う。
柚月はドヤ顔で言った。
「明日は創立記念日なので学校がお休みなのです!」
全く内容のない中身でも、おおー、と双子は拍手をしてくれる。
「よかったなあ柚月。これも柚月がかわいいからだ」
「日頃から柚月がかわいいおかげで創立記念日になったわけだな」
左右からこねくり回されもみくちゃになりながら、
「いや、あの、えっと、学校がお休みって言いたいだけだよ?」
なぜそんなわけのわからない大事になるのだと慌てると、ふむ、と双子が長い足を組んだ。
「そうか、平日だけど休みか」
「今こそアレだな」
歩と希は声を揃えてこう言った。
「俺たちの職場体験するか」
ーー翌日、朝ごはんを食べ終わった柚月が仕事部屋をノックすると「ようこそ」と恭しく双子に頭を下げられた。
「きょ、今日はよろしくお願いします」
柚月はドキドキしながら仕事部屋へ入った。同じ家だけれども、あまり立ち入ったことがないので新鮮である。
「わわ、本いっぱいある! すごーい! あれ、この本あゆちゃんとのんちゃんの名前がある! もしかしてコレが二人が書いた本なの!?」
ぱっと振り向くとすでに二人はそれぞれのデスクに付いてパソコンをカタカタしていたので、柚月は慌てて口元を押さえた。
「ごめんなさい…」
「あ? なんで謝ってんだ?」
「お前は俺らの邪魔をするのが仕事だろ。そのまま邪魔してくれ」
「?? 今日は職場体験でしょ? 僕も何かお手伝いさせてくれるんじゃないの?」
「だから言ってんだろ? 邪魔をしろと」
「??」
もはや職場体験という言葉の意味がわからなくなってくる。
じゃあ言われたとおり邪魔をしてみようと、試しに柚月は座る歩の背中にがばっと抱きついた。
「あーゆちゃん」
「んー? なんだ?」
顔を上げる歩はとんでもなく嬉しそうな顔をするので、柚月の眉間に皺が寄る。
「…なんで仕事の邪魔されてるのにそんなに嬉しそうなの?」
「当たり前だろ? かわいい柚月が仕事部屋にいるだけで幸せなんだから」
「…??」
相変わらず言っている意味がよくわからない。次に希にも同じようにがばっと抱きついてみた。
「のーんちゃん」
「どうした、柚月?」
こちらも見上げる希がとんでもなく嬉しそうである。
「僕にはよくわかんない…」
「まあ柚月バカによるバカ柚月を愛でたいだけだ」
「……あれ? なんか途中僕のことバカにしてなかった?」
「気のせいだ気のせい。なんだ柚月、お前もう耳がバカになったか? クラスの奴らに迷惑かける前に退学しろ」
「あゆちゃんものんちゃんも僕のこと絶対バカにしてるでしょーっ!」
双子にケラケラ笑われ、むう、と柚月は頬を膨らませた。
ーーもっともっと邪魔してやる! まずはあゆちゃんだ!
柚月はデスクの下に潜り込み、にょきっとデスクと歩の体の隙間から顔を覗かせてみる。
「お、柚月だ」
「お邪魔しに来ました」
「たくさん邪魔していってくれや」
ひょいと片腕で抱き上げられあっという間に歩の膝の上。
ペちぺちと頬に触れてみると、途端に歩はデレデレと表情を緩める。ちゅ、と頬に軽いキスをするとがばっと抱きしめられた。
「あー! 最高! マジで最高! 柚月~お前マジで学校辞めてくれ~」
「えー…」
「ずるいぞ歩。柚月、俺にも邪魔をしに来い」
ほい、と歩から抱っこで渡されあっという間に希の膝の上。
同じようにぺちぺち頬に触れるとデレデレされ、ちゅ、とかわいらしい音のキスをすれば勢いよく抱きしめられる。
「マジで最高だな! 柚月~学校辞めてくれ~」
この二人は同じこと言ってるなあと抱きしめられながら思う。
「…この状態でお仕事捗るの?」
「当たり前だろ」
何が当たり前なのか全くわからないと柚月はひたすら首を傾いだ。
ふたりの間を行き来していると歩のスマホが鳴った。仕事の電話なのだろう、歩がよそ行きモードだ。
これはさすがに邪魔するわけには、と仕事部屋を出ようとするのになぜか希に止められる。
「?? のんちゃん?」
不思議に思っているとその場に座らされ、希も腰を下ろす。どうしたんだろうと思う暇もなくずるりと取り出された大きな性器を口元にあてがわれた。
「へ? あ、んむううぅっ、んっ、んっ…」
「ほら柚月。あんま大きな声出すとすぐ隣でエロいことしてんのバレるぞ」
「!」
希自身を咥えながら見上げた先は、キリッとした顔で電話口で受け答えする歩だ。
だったら離してよ、と目で訴えるものの希はニヤニヤした顔のまま耳元で、「ほれ、さっさとイかせろよ」と低い声で囁かれる。
「んっんっ、ん…っ、んっ」
飲み込んで口を上下に動かし、舌先で先端をつんつん突く。溢れ出た先走りの体液がたらりと垂れ、口の中に入らない箇所は小さな手のひらで擦った。
「もっと喉奥まで入るだろ」
「んんんっ!」
グッと頭を抑えられさらに咥え込んでしまうが、ぐりぐりと喉に押し当てられ苦しい。
「あー気持ちい。柚月の口ん中はあったかいな。もう出すけど…ちゃんと飲めよ?」
涙目でこくこく頷くと、より一層希自身が膨れ上がる。思わずえずきそうになるがなんとか堪え、ひたすら口を食むように動かし射精を促した。
口内が、ごぷっ、と大量の精液で溢れる。さすがに量が多い、と思うのににこにこ笑う希に口と鼻を押さえられては喉を動かすしかなかった。
ごく、ごくっ、と数度に分けて体内に流す。ようやくできた呼吸に柚月の薄い胸板が激しく上下に動いた。
「よくできました」
膝に抱っこされ頭に頬にとキスされる。疲れや苦さでげっそりとする柚月とは裏腹に、見上げた先の希はスッキリとした顔をしていた。
「俺の邪魔してくれてありがとう、柚月。これで仕事捗るわー」
「…どういたしまして??」
やっぱり意味がわからないけれどとりあえず口の中をどうにかしたいと、洗面所へ向かった。
コップを手にガラガラと濯いでいると、鏡に歩が映った。
「あゆちゃん。電話大丈夫だった?」
「お前が心配することは何もねえよ。ま、隣でフェラされちゃあ俺も勃つけどな」
そう言って指差す先を見ると、ズボンの中に収まるのが窮屈そうなほどに勃起していた。
歩がにんまりと笑う。
「俺の仕事の邪魔、してくれるよな?」
赤い顔でこくこく頷き、膝立ちになる。ファスナーを下ろし下着を下げると完全に勃起した歩自身が飛び出る。
「あんっ、んむっ、ん…っ」
「そうそう、上手だなあ柚月。あー気持ちい」
大きな手のひらで頭を撫でられ、とろんと目が落ちてしまう。ちゅぷちゅぷと先端を吸いながら、小さな手で全体を擦ってやる。どんどんと大きくなっていくのが楽しくて、舌を出して全体を舐め上げた。
裏筋をなぞるようにして舌を這わせ、ちゅ、ちゅ、と先端を吸う。口の中でたっぷり出した涎で全体に舐めつけ、滑りをよくしてさらに手のひらで上下に擦る。
「柚月。全部飲めるな?」
「のめる、もん…」
歩自身が果て、口の中が苦い精液でいっぱいになる。ごく、ごくっ、と喉を鳴らしながら飲み干すけれども、やはり苦さに眉間に皺が寄ってしまう。
「よくできました」
跪いた歩に頭に頬にとキスをされ、「さて」と立ち上がった。
「俺も仕事に戻るわ。柚月には休憩をやろう」
そしてにんまり笑ってこう言った。
「次は一時間後に邪魔しに来い」
二人を相手にしたというのに休憩が一時間しかない。
しかもまだ「邪魔をする仕事」が続くらしく、今度は一体何をされるのだろうと柚月は顔を赤くした。
「お仕事って大変…」
ベッドにころんと転がされ、両足をがばっと開かされふたりに穴をまじまじと見られる。
「や、そんなとこ見ないでよ…」
「これ二本入るか?」
「いや無理だろ」
「そりゃ柚月が一度に俺らをここで咥えるのが理想だけどよ、どう見ても無理だろ」
「俺らのかなりでかいしなあ」
「挿れたら…血だらけだなこりゃ」
「ヒイイッ」
「血だらけになったとして治るまでにどれくらいかかるんだ? その間俺らはセックス禁止か?」
「最悪だな。理想は理想で終わらせよう」
「そうだな」
「というわけで柚月」
「今夜もひとりずつ相手してくれ」
「…ひとりずつって言いながらふたりとも一度にエロいこと仕掛けてくるじゃん」
「あ? 口答えすんのか?」
「さーて血だらけセックスするかー」
「ごめんなさい僕が悪かったです!」
「へー」
「ふーん」
柚月の右肩に歩が頭を乗せ、左肩に希が頭を乗せて柚月の手元をまじまじ見つめる。
「んっ、んっ…、ぁ、あ、…っ」
柚月は自身を掴んで上下に擦り、至近距離から自慰を見られていた。
「そうかそうか、柚月はこんな感じでオナニーすんのか」
低い声で両耳から囁かれ、柚月の体がビクビクと震える。
「こら、ちゃんと足を開け」
「ゃっ、あっ」
思わず閉じかける足を左右から開かれ、勃起を続ける柚月の性器が丸見えだ。
「柚月のちんこかわいいなあ。ほら、すげーぷるぷるしてる」
「柚月はいつもこうやって自分のちんこ触ってんだなあ。なあ柚月、いつも何考えてオナってんだ?」
背後から伸びる長い指先で唇を割られる。舌を無理矢理引っ張っては舌先を指先で弾かれた。
「なあ教えてくれよ柚月」
「んううっ」
べろりと濡れそぼった舌で耳を舐められた。危うくイきそうになり、何度も浅い呼吸を繰り返す。
「んっ、ん…、あゆ、ちゃんと、のんちゃん、の…おちんちん、想像してる…」
「へー」
「それで?」
「ぼ、僕の中に、んっんっ…挿って…ぐちゅぐちゅ、って、されるの、…好き、だから…」
「他には?」
「でも、な、舐めるのも、好き…ひうっ、口の中で大きくなってくの、が…うれしい、から…」
左右の肩口から「素直な柚月にご褒美」と囁きながら両方の乳首を一気に捻り上げられ、柚月は甘い声で叫びながら勢いよく射精した。
「おー、すげー飛んだ」
「柚月かわいいな」
ちゅ、ちゅ、と左右からたくさんのキスを降らせながら双子がティッシュで拭ってくれる。
それをゴミ箱へ入れようとした希が、ふとテーブルに置かれた紙を拾い上げた。
「なんだこれ。ああ、進路希望調査か」
「ん…来週までに書いて出さなきゃいけなくて…」
くったりする体を歩に預けてそう言うと、双子がにっこり笑う。
「白紙で出せ」
「それか俺らの嫁と書いとけ」
「…僕は一応進学希望です」
「は? まだそんなこと言ってんのか?」
「柚月は俺らの仕事の邪魔をするっつー永久就職が待ってんだろ」
もそもそと下着を履いてズボンを身につけながら、む、と柚月が唇を尖らせる。
「それはお仕事じゃありません」
「柚月も頑固だなー」
「大体ね、そんな進路希望出したらお父さんとお母さんが何て言うか…」
「許可なら貰ってる」
「へ…?」
「俺らと一緒に住み始めた時点で全ての了承は貰ってんだよ」
柚月がぽかんと口を開ける。え…どういうこと?
「ちょ、ちょっと待って! あゆちゃん!? のんちゃん!? だからキミたち二人は僕のお父さんとお母さんとどんな話になってるの!? いい加減教えてよ!」
「ははは」
「ははは」
「笑ってごまかさないで! ねえ! ねえってば!!」
「さーて仕事するか」
「つーわけで仕事部屋篭りまーす」
二人はさっさと部屋を出て行き、ひとり自室に残った柚月は呆然とする。
両親とどんな話になったら本当にこんな展開になるのだろう。
む、と柚月は唇を尖らせる。
「あゆちゃんものんちゃんもずるい」
僕が最終的にどんな選択をするかわかってるくせに。
立ち上がり二人の仕事部屋の前へ行き、何度か深呼吸をしてドアをノックする。
すぐにドアは開かれ、二人が笑いながら目の前に立っていた。
「…あゆちゃんものんちゃんもずるいと思う」
「そんな俺らが好きなんだろ?」
「……好き」
「じゃあしょうがねえな? 俺らもそんな柚月が好きだぜ」
「で? 柚月は何しに来たんだ?」
二人の大きな手のひらを取って、赤い頬で唇を尖らせてこう言った。
「お仕事の邪魔をするお仕事に来ました」
上出来と言わんばかりに腕を引っ張られ、ドアは勢いよく閉じられた。
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