269 / 752
3:ダンジョンクローラーになろう
269:ダンジョンクローラー(シガミー御一行様)、火消しと共用語
しおりを挟む
「魔物と話すだぁ!?」
「にゃがみゃが」言ってるウチの強化服とは訳がちがう。
「魔王はカタコトでしたけれど、共用語を話しましたわよ?」
「えっ、そーなのか!?」
ヴォッゴゥオオオオオオオオオオオオオオオオ――――灼熱の吹き上がりが下から飛んでくる。
それは細くなり鋭くなり尖ることで――――キュドッ――――ンッ!
勢いを増した。
ただ、飛ぶ方向を自在に操れるわけではないらしく――――ボッゴワァァァァン!
灼熱の光の筋は大きく逸れて、横壁をえぐった。
「レ、レーニアが魔法を使えないままでしたら――私たちはイチコロだったかも知れませんわね」
狐面がドロドロに溶けた横壁を見て、冷や汗を拭った。
おい、仮面の上から拭いてどーする。
相当慌ててるぞ。
けどたしかに、おれひとりじゃ全員を支えられない。
姫さんのいうとおりに――お陀仏だっただろう。
「(迅雷。リオの魔法どうなってる!?)」
本気を出したんだとしても、威力が段違いだ。
「――魔法ノ翻訳というか詠唱速度……魔法の杖ノ威力ヲ上げるタめの、呪文ノ変換効率を上げるためニは何をしますか?――」
はぁ? なんだぁ藪から棒に。
いきなり、ややこしいことを聞きやがって。
「(呪文の通りを早くするために……活力の流れがとおる溝を掘るっつうか……埋める?)」
解析指南に聞くまでもねぇ。
魔法杖の修理や強化をするなら、まずソレをしなきゃならねぇからわかる。
「――そウです、そノ活力の流れヲ良くするタめに埋めた物。私迅雷はソレで出来ているとお考え下サい――」
合点が行った。
「ようは、魔法の修行の成果が――全部出せるってこったろ?」
「――シガミーノ慧眼は、仕事しすぎデは?――」
じゃあ、しばらくオマエはリオに使われとけ。
ふぉん♪
『>了解しました』
「ひのたまー!」
エクレアの腕に必死につかまってたフッカが、杖を突き出す。
ぼっごわぁー♪
「あっ使える!? ココはちゃんと魔法使えますよー!」
そいつぁー良い!
火龍に火球を撃っても、意味はねーだろうけど。
「炎曲の苗木――!」
ぼごぉうわぁぁっ――――ニョキニョキバキバキョッ!」
つぎにフッカが放ったのは、楔みたいなやつで。
溶けた壁に当たったら、そこから木が生えた。
木からはさらに蔓草が生い茂り――炎に焼かれて一瞬で燃え尽きる。
「なにがしてーんだ?」
燃えてる所に木を生やしても、薪を焼べるだけだろが?
「消火でーす! 熱を苗床にして熱さを軽減しまーす!」
燃えちまってるけど――――すぐに炭のように真っ黒になった。
「お、本当だ。火が消えやがった!」
火の魔法を使うであろう火龍に対して、火の魔法が得意だという彼女を連れてきてどうなのかと思ってたけど。
なかなかどうして、使える魔法を持ってたな。
「それで魔王は、なんて喋ったんでぇい?」
火龍までは、まだ半分も来てねぇ。
もう少し話しても、構わねぇだろ。
「えっと、たしか――――「セカイノハンブンヲ、キサマニヤロウ」とか言ってましたわねぇ」
は?
問答無用で攻めてきたワケじゃねぇのか?
カシャ――『(Θ_Θ)』
ヴォォォォン♪
浮かぶ球が、姫さんにまとわり付く。
「それ、興味深すぎるんだけどぉ。それでお姫ちゃんは、なんて答えたぁのぉー?」
「もちろん、「じゃぁ、いただこうかしら」って答えたに、決まっていますわ」
「おい、たとえ半分でも降参しちゃ、いかんだろーが!」
――――キュドッ――――ンッ!
いきおいを増した、光の筋が――――ボッゴワァァァァン!
やっぱりリオレイニアの光の盾を、かすめもせずに横壁にぶち当たる。
ボゴガァァン――――バラバララ――ジュジュッ!
熱せられてふっとんだ瓦礫のが、危ねぇくらいだ。
「炎曲の苗木――!」
――――ニョキニョキバキバキョッ!
草木が生い茂り――炎に焼かれて燃え尽きる。
「トッカータ大陸における人類の生存圏が、だいたい三割ちょっとですもの。領地は増えるし、侵攻されることもなくなる。領主の娘として、ガムラン冒険者代表として――到底突っぱねられる提案ではありませんわ」
「たしかにぃー、そう言われるとぉー、とても穏便な和平交渉だわねぇー?」
「けど魔王を、斬っちまったんだろう?」
どういうわけだぜ?
「だって、「じゃぁ、いただこうかしら」って言ってるのに、何度も何度も「セカイノハンブンヲ――」って繰り返すんですものっ!」
どういうこったぜ?
「くりかえす? それ……ぱらぱらり……載ってないけど、たぶん強制コマンドぽいわよぉーぅ?」
攻略本には、何も書かれてなかったか。
「どういうことですの? イオノファラーさまには何かおわかりになりましたのっ!?」
「そうわねぇー。魔王の質問に返事をしなければ、魔王と魔物の軍勢を――未来永劫……魔王の居城に留めて置けたかも――知れないかも?」
「そ、それはどちらの方が、良かったのかしら?」
頭を抱えた狐面の苦悩は、計り知れない。
「斬っちまったもんわぁ、仕方がねぇやな! 敵の総大将がもう居ねぇなら、ソレで良いじゃねぇーか!」
「(――――ノハナシ、――トウカ?)」
んぁ?
身がまえる狐面の派手な甲冑姫。
御貴族さまは暗殺を警戒する術を、幼少の頃からたたき込まれるらしい。
そのせいか〝念話〟という〝頭ごしに直接する会話〟を、近くでされると――
「なななっ――――殺気!?」
腰の剣に、手が伸びる。
やめとけ、この念話の主は――
「下だ! これはあいつの殺気だ!」
みればうだるような灼熱地獄が、いくらか鳴りをひそめている。
メキョメキョキョ、バギバギギッ、メキョメキョメキョキョキョ――――♪
ぶすぶすぶすぶす――――横壁を見たら、フッカが出した焦げた木が。
とんでもない速さで洞窟を、下っていく。
「あれれっ? なんでこんなに広がってくの? 大丈夫なのコレ?」
燃える木で火を消した張本人が、あわてている。
「ちょっと、フォチャカさん! あの魔法はどういう物なんですか!?」
生活魔法と高等魔術の達人も、あわてている。
「これは、うちの父が「大きな火が出て困るようなことがあったら、この魔法を使いなさい」って言って財産をなげうってまで手に入れてくれた、マジック・スクロールで覚えた物で――――止め方はわかりませぇん!」
あー、事の次第が、なんとなくわかった。
カシャ――『(Θ_Θ)』
「フゥ――、どうやって炎を弱めようかと思ってたけど――思わぬ伏兵ねぇ♪」
ヴォォォォン♪
「どーすんだこれ! 火山の火は弱めても……平気なのかぁ!?」
それに火龍がうなだれて、ますます弱っちまってるんだがぁ?
カシャ――『(Θ_Θ)』
「安心して良いわよ、アイツは全然おいしくないらしいから」
ふぉん♪
『火龍/
四つ足、翼有り。火山の熱を取り込み活力へと変換する。
肉は焦げ臭く、食べられるところはない。
鱗表面の膜は耐熱素材としてだけでなく、
熱⇔MP変換機能へ転用可能』
「鬼か、お前さまはぁー! だれも味の心配なんぞしとらんわぃ!」
おれは体をすぼめて、下へ落ちる。
ヒュォォォォォォォッ――――バササササササッ!
リオレイニアの浮かぶ魔法は、体を小さくすると弱まる。
それは羽ばたいて飛ぶときと、同じだ。
「おい、オマエ。一時休戦だ!」
燃える大蜥蜴を、見下ろす。
「ギャオゥ。グギャウ、グゥワァウグワォゥ!」
首をちょっとだけ、上に向ける蜥蜴。
やっぱり目に、かわいげがある。
「シガミーッ、ひとりでは危険ですわぁ」
姫さんまで、落ちてきた。
心配しなくても火龍、もうなんか――
とうとう頭を、地べたに付けちまったぞ。
派手な甲冑の取っ手をつかんで、かるく羽ばたく。
バサササッ――スタ、スタリ。
降りたったのは火山の階層深く……もないか。
高さがあるけど、地下三階分だからな。
「グギャオウ、グギャギャオウギャギャギャウゴギャア、ギュギャワォォォウ!」
首を持ちあげ――またドスンと付けちまう。
「あらこれはご丁寧に。私はリカルル・リ・コントゥルよ。ガムラン町冒険者代表にして、コントゥルに名を連ねているわ」
腰を引き、ドレスの裾をつまむような仕草。
「おれは、シガミーだ」
隠れ蓑の裾をつまんで、片膝を引く。
ようやく覚えた、しゃらあしゃらした礼をした。
ちかくで見たら火龍のなんとか言うコイツは、ほかの魔物とちがってたからだ。
たぶん彼女も、コイツの瞳に……心を感じたんじゃねーかと思う。
「けれど今さら〝魔王軍〟と言われましても……魔王は、とうの昔に倒されてましてよ?」
「グギャォォゥ?」
「何をかくそう、この私にですわよ? ふふっふぅーん♪」
あー、情け容赦ねぇな。
しかも仁王立ちのご令嬢の、片目が閉じられた――バチィーン♡
これは〝虫が目に入った〟んじゃなくて――
見得を切りやがった。
仮にも魔王の配下を名乗ったヤツ相手に、その態度わぁねぇんじゃねぇか。
鬼か? 鬼姫だな。
「にゃがみゃが」言ってるウチの強化服とは訳がちがう。
「魔王はカタコトでしたけれど、共用語を話しましたわよ?」
「えっ、そーなのか!?」
ヴォッゴゥオオオオオオオオオオオオオオオオ――――灼熱の吹き上がりが下から飛んでくる。
それは細くなり鋭くなり尖ることで――――キュドッ――――ンッ!
勢いを増した。
ただ、飛ぶ方向を自在に操れるわけではないらしく――――ボッゴワァァァァン!
灼熱の光の筋は大きく逸れて、横壁をえぐった。
「レ、レーニアが魔法を使えないままでしたら――私たちはイチコロだったかも知れませんわね」
狐面がドロドロに溶けた横壁を見て、冷や汗を拭った。
おい、仮面の上から拭いてどーする。
相当慌ててるぞ。
けどたしかに、おれひとりじゃ全員を支えられない。
姫さんのいうとおりに――お陀仏だっただろう。
「(迅雷。リオの魔法どうなってる!?)」
本気を出したんだとしても、威力が段違いだ。
「――魔法ノ翻訳というか詠唱速度……魔法の杖ノ威力ヲ上げるタめの、呪文ノ変換効率を上げるためニは何をしますか?――」
はぁ? なんだぁ藪から棒に。
いきなり、ややこしいことを聞きやがって。
「(呪文の通りを早くするために……活力の流れがとおる溝を掘るっつうか……埋める?)」
解析指南に聞くまでもねぇ。
魔法杖の修理や強化をするなら、まずソレをしなきゃならねぇからわかる。
「――そウです、そノ活力の流れヲ良くするタめに埋めた物。私迅雷はソレで出来ているとお考え下サい――」
合点が行った。
「ようは、魔法の修行の成果が――全部出せるってこったろ?」
「――シガミーノ慧眼は、仕事しすぎデは?――」
じゃあ、しばらくオマエはリオに使われとけ。
ふぉん♪
『>了解しました』
「ひのたまー!」
エクレアの腕に必死につかまってたフッカが、杖を突き出す。
ぼっごわぁー♪
「あっ使える!? ココはちゃんと魔法使えますよー!」
そいつぁー良い!
火龍に火球を撃っても、意味はねーだろうけど。
「炎曲の苗木――!」
ぼごぉうわぁぁっ――――ニョキニョキバキバキョッ!」
つぎにフッカが放ったのは、楔みたいなやつで。
溶けた壁に当たったら、そこから木が生えた。
木からはさらに蔓草が生い茂り――炎に焼かれて一瞬で燃え尽きる。
「なにがしてーんだ?」
燃えてる所に木を生やしても、薪を焼べるだけだろが?
「消火でーす! 熱を苗床にして熱さを軽減しまーす!」
燃えちまってるけど――――すぐに炭のように真っ黒になった。
「お、本当だ。火が消えやがった!」
火の魔法を使うであろう火龍に対して、火の魔法が得意だという彼女を連れてきてどうなのかと思ってたけど。
なかなかどうして、使える魔法を持ってたな。
「それで魔王は、なんて喋ったんでぇい?」
火龍までは、まだ半分も来てねぇ。
もう少し話しても、構わねぇだろ。
「えっと、たしか――――「セカイノハンブンヲ、キサマニヤロウ」とか言ってましたわねぇ」
は?
問答無用で攻めてきたワケじゃねぇのか?
カシャ――『(Θ_Θ)』
ヴォォォォン♪
浮かぶ球が、姫さんにまとわり付く。
「それ、興味深すぎるんだけどぉ。それでお姫ちゃんは、なんて答えたぁのぉー?」
「もちろん、「じゃぁ、いただこうかしら」って答えたに、決まっていますわ」
「おい、たとえ半分でも降参しちゃ、いかんだろーが!」
――――キュドッ――――ンッ!
いきおいを増した、光の筋が――――ボッゴワァァァァン!
やっぱりリオレイニアの光の盾を、かすめもせずに横壁にぶち当たる。
ボゴガァァン――――バラバララ――ジュジュッ!
熱せられてふっとんだ瓦礫のが、危ねぇくらいだ。
「炎曲の苗木――!」
――――ニョキニョキバキバキョッ!
草木が生い茂り――炎に焼かれて燃え尽きる。
「トッカータ大陸における人類の生存圏が、だいたい三割ちょっとですもの。領地は増えるし、侵攻されることもなくなる。領主の娘として、ガムラン冒険者代表として――到底突っぱねられる提案ではありませんわ」
「たしかにぃー、そう言われるとぉー、とても穏便な和平交渉だわねぇー?」
「けど魔王を、斬っちまったんだろう?」
どういうわけだぜ?
「だって、「じゃぁ、いただこうかしら」って言ってるのに、何度も何度も「セカイノハンブンヲ――」って繰り返すんですものっ!」
どういうこったぜ?
「くりかえす? それ……ぱらぱらり……載ってないけど、たぶん強制コマンドぽいわよぉーぅ?」
攻略本には、何も書かれてなかったか。
「どういうことですの? イオノファラーさまには何かおわかりになりましたのっ!?」
「そうわねぇー。魔王の質問に返事をしなければ、魔王と魔物の軍勢を――未来永劫……魔王の居城に留めて置けたかも――知れないかも?」
「そ、それはどちらの方が、良かったのかしら?」
頭を抱えた狐面の苦悩は、計り知れない。
「斬っちまったもんわぁ、仕方がねぇやな! 敵の総大将がもう居ねぇなら、ソレで良いじゃねぇーか!」
「(――――ノハナシ、――トウカ?)」
んぁ?
身がまえる狐面の派手な甲冑姫。
御貴族さまは暗殺を警戒する術を、幼少の頃からたたき込まれるらしい。
そのせいか〝念話〟という〝頭ごしに直接する会話〟を、近くでされると――
「なななっ――――殺気!?」
腰の剣に、手が伸びる。
やめとけ、この念話の主は――
「下だ! これはあいつの殺気だ!」
みればうだるような灼熱地獄が、いくらか鳴りをひそめている。
メキョメキョキョ、バギバギギッ、メキョメキョメキョキョキョ――――♪
ぶすぶすぶすぶす――――横壁を見たら、フッカが出した焦げた木が。
とんでもない速さで洞窟を、下っていく。
「あれれっ? なんでこんなに広がってくの? 大丈夫なのコレ?」
燃える木で火を消した張本人が、あわてている。
「ちょっと、フォチャカさん! あの魔法はどういう物なんですか!?」
生活魔法と高等魔術の達人も、あわてている。
「これは、うちの父が「大きな火が出て困るようなことがあったら、この魔法を使いなさい」って言って財産をなげうってまで手に入れてくれた、マジック・スクロールで覚えた物で――――止め方はわかりませぇん!」
あー、事の次第が、なんとなくわかった。
カシャ――『(Θ_Θ)』
「フゥ――、どうやって炎を弱めようかと思ってたけど――思わぬ伏兵ねぇ♪」
ヴォォォォン♪
「どーすんだこれ! 火山の火は弱めても……平気なのかぁ!?」
それに火龍がうなだれて、ますます弱っちまってるんだがぁ?
カシャ――『(Θ_Θ)』
「安心して良いわよ、アイツは全然おいしくないらしいから」
ふぉん♪
『火龍/
四つ足、翼有り。火山の熱を取り込み活力へと変換する。
肉は焦げ臭く、食べられるところはない。
鱗表面の膜は耐熱素材としてだけでなく、
熱⇔MP変換機能へ転用可能』
「鬼か、お前さまはぁー! だれも味の心配なんぞしとらんわぃ!」
おれは体をすぼめて、下へ落ちる。
ヒュォォォォォォォッ――――バササササササッ!
リオレイニアの浮かぶ魔法は、体を小さくすると弱まる。
それは羽ばたいて飛ぶときと、同じだ。
「おい、オマエ。一時休戦だ!」
燃える大蜥蜴を、見下ろす。
「ギャオゥ。グギャウ、グゥワァウグワォゥ!」
首をちょっとだけ、上に向ける蜥蜴。
やっぱり目に、かわいげがある。
「シガミーッ、ひとりでは危険ですわぁ」
姫さんまで、落ちてきた。
心配しなくても火龍、もうなんか――
とうとう頭を、地べたに付けちまったぞ。
派手な甲冑の取っ手をつかんで、かるく羽ばたく。
バサササッ――スタ、スタリ。
降りたったのは火山の階層深く……もないか。
高さがあるけど、地下三階分だからな。
「グギャオウ、グギャギャオウギャギャギャウゴギャア、ギュギャワォォォウ!」
首を持ちあげ――またドスンと付けちまう。
「あらこれはご丁寧に。私はリカルル・リ・コントゥルよ。ガムラン町冒険者代表にして、コントゥルに名を連ねているわ」
腰を引き、ドレスの裾をつまむような仕草。
「おれは、シガミーだ」
隠れ蓑の裾をつまんで、片膝を引く。
ようやく覚えた、しゃらあしゃらした礼をした。
ちかくで見たら火龍のなんとか言うコイツは、ほかの魔物とちがってたからだ。
たぶん彼女も、コイツの瞳に……心を感じたんじゃねーかと思う。
「けれど今さら〝魔王軍〟と言われましても……魔王は、とうの昔に倒されてましてよ?」
「グギャォォゥ?」
「何をかくそう、この私にですわよ? ふふっふぅーん♪」
あー、情け容赦ねぇな。
しかも仁王立ちのご令嬢の、片目が閉じられた――バチィーン♡
これは〝虫が目に入った〟んじゃなくて――
見得を切りやがった。
仮にも魔王の配下を名乗ったヤツ相手に、その態度わぁねぇんじゃねぇか。
鬼か? 鬼姫だな。
0
あなたにおすすめの小説
魔道具は歌う~パーティ追放後に最高ランクになった俺を幼馴染は信じない。後で気づいてももう遅い、今まで支えてくれた人達がいるから~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界転生者シナグルのスキルは傾聴。
音が良く聞こえるだけの取り柄のないものだった、
幼馴染と加入したパーティを追放され、魔道具に出会うまでは。
魔道具の秘密を解き明かしたシナグルは、魔道具職人と冒険者でSSSランクに登り詰めるのだった。
そして再び出会う幼馴染。
彼女は俺がSSSランクだとは信じなかった。
もういい。
密かにやってた支援も打ち切る。
俺以外にも魔道具職人はいるさ。
落ちぶれて行く追放したパーティ。
俺は客とほのぼのとした良い関係を築きながら、成長していくのだった。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる