見るに堪えない顔の存在しない王女として、家族に疎まれ続けていたのに私の幸せを願ってくれる人のおかげで、私は安心して笑顔になれます

珠宮さくら

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(やっぱり、こうなるわよね)


学園にやっと入れるとなって、第2王子は急に王太子となって忙しくしているだろうにアンネリースのところにここぞとばかりにやって来た。

やっとオリフィエルのことが、落ち着いたと思ったら、別の厄介なのが現れた。


「初めまして、王太子のコルネリスと申します」
「ローザンネ国から参りました。アンネリース・ランメルスです」


第2王子であり、王太子となったことで執務に追われていたが、その前からアンネリースのところに挨拶に来てはいない。

アンネリースは、王女と名乗るのが嫌で言わなかった。わざわざ、王太子を強調する王子にイラッとしてしまった。

でも、兄と認めたくないのか、色々とやらかしたことをきちんと詫びてはくれた。……多分、詫びたのだろう。


「昔から、困っていたんですよ」
「……」


そんな聞いてもいないことを永遠と聞かされることになった。やっと学園で勉強ができると思っていたアンネリースは……。


(まさか、毎日これに付き合わされるってことはないわよね?)


あの第1王子は、仕事をきっちりやって来なかったようで、そのしわ寄せで大忙しなようだが、そんなのアンネリースの知ったことではないというのにペラペラとコルネリスは、移動中の馬車の中で、そんなことを話して来た。楽しいわけがない。楽しみにしていた気分も台無しとなっていた。

アンネリースが学園に通いたいと言った時、国王ですら驚いていた。


(なんで驚いているんだろう?)


「留学生として迎えたいとおっしゃったのですよね?」
「っ、あぁ、そうだったな」
「……」


中々、その話がされないと思っていたら、忘れられていたようだ。


(私が、楽しみにしていたのは、それだけなのに)


忘れられていたことにアンネリースは、どいつもこいつも王族なんてろくに使えるものがいないと思わずに入られなかった。

オリフィエルのことで、部屋にいても気が休まらなくなっていて、部屋から出る方法を見つけたのだ。アンネリースも忘れていたつもりはないが、色々と準備があるのだろうと待っていたが、あまりにも何もないから話を聞きに行った。

そんな不愉快な目にあってから自室に戻ると……。


「は? 姫さん、学園に行きたいのか?」
「そうよ」
「……」


オリフィエルは、それに眉を顰めていた。


(なんで、ここの人って、みんな似たりよったりな反応をするのかしら?)


やっと、いつものオリフィエルのように見える。きっと体調が思わしくないのを誤魔化したかったのだろう。よくわからないが、そういうことにした。


「……何で行きたいんだ?」
「勉強がしたいのよ」
「勉強、だけか?」
「? 学園って、勉強以外に何かあるの?」
「いや、ほら、友達を作るとか。……男を見つけるとか」
「え?」 
 

後半は、ぼそっと言われたから、アンネリースには聞き取れなかった。

そんなのも増えた。アンネリースは、オリフィエルのことが分かり辛くなっていた。


「あー、姫さんは勉強、そんなに好きなのか?」
「えぇ、好きよ」
「っ、」


(だって、知識があれば、生き残れるもの)


たくさん持っていれば、同じように困っている人たちを助けられる。

そんなことをアンネリースは思い出していたが、オリフィエルは好きと言う言葉に動揺していて、それどころではなかった。


「わかった」
「オリフィエル?」


何がわかったのかはわからないが、そこからちょっと野暮用を思い出したと言って出て行ってから、忙しそうにしている。いいことだ。

そこから、しばらくはオリフィエルがいなくなって、ホッとしていた。


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