見るに堪えない顔の存在しない王女として、家族に疎まれ続けていたのに私の幸せを願ってくれる人のおかげで、私は安心して笑顔になれます

珠宮さくら

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オリフィエルのことが、一段落ついたと思っていた。何というか、拗らせると面倒くさいが、やると決めたことは行動が早いようだ。

悩みだしたら、グダグダするタイプのようだ。

それが、落ち着いたと思って、アンネリースがホッとしていたら、今度はエデュアルドがイライラし始めた。

どうやら、学園にアンネリースが通うことになったことで、護衛をどう付けるかで仕事が増えたようだ。


(学園に通うのに護衛が付くと思わなかったわ)


まぁ、段々とただ勉強したいアンネリースのやりたいことが、思っていたより大事になってしまっていて、
そこから誰かしらが案内役に付きそうだなとは思っていた。思っていたのだが……。

第2王子が、このタイミングでアンネリースのところに現れるとは思っていなかった。いや、思いたくはなかった。


(面倒なのが、また現れてしまったわ。減ったと思ったら、倍に増えるって、何? もう、勘弁してほしい)


アンネリースは、そんなことを思わずにはいられなかった。

エデュアルドは、万全を期すことに躍起になっているというより、フェリーネに会えなくなることの方に苛ついているようにも思えた。

フェリーネは、学園に通う気はない。その間にこの国の料理やらマナーなど、侍女としてアンネリースをサポートするのにこの国でアンネリースが恥をかかないように学ぶため、王宮で侍女長のところに通うことになっている。


(もしかして、フェリーネに会えなくなるからってだけではないわよね?)


そんなんだったら、婚約するなんて夢のまた夢だ。フェリーネが、アンネリースの侍女を辞めることは考えていない。その仕事をやるなと言われたら、ブチギレるほどだ。


(そういえば、エデュアルドって跡継ぎだったっけ? だとすると私、まずい人を応援してしまったのかも)


何となく段々と情けない姿を見ることになって、振り返ると護衛長としては、その程度のような感じに見える。

それこそ、最近の護衛の訓練も張り切っているのは、フェリーネが見ている時とそうでない時の差が生まれ始めているようにも見える。

それに比べて、ずっと護衛してくれている問題を起こした2人は違っていた。


(あっちが、有能に見えて仕方がないのよね)


王宮に来てから護衛となった者たちも、アンネリースとお近づきになり、フェリーネと隙あらば仲良くなろうとしていたようで、フェリーネの方はエデュアルドを牽制しているようだ。

それこそ、付き合っているわけでもないのに近づく者を遠ざけている。

だが、アンネリースに対しては、アンネリースがどうにかすると思っているようでもあった。


(考えれば、考えれさるほど、エデュアルドに将来性はないのかも)


そんなことを思っていた。ちょっと、あからさまに目をかけすぎて、オリフィエルみたいに面倒くさい男になってしまっている気がしてならない。


(私って、男を駄目にする才能があるのかも)


そんなことをアンネリースは思わずにはいられなかった。


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