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第3章エピローグ 別れと再会の物語
第72話 さよならフラットワールド
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海の果てから空の果てへ。イドラたちを運ぶ、透明の揺り籠。
その籠は、昇降機だ。
「きれい、ですね」
「ああ」
高く高く、おそらくは歴史上人間が到達したことのない高度にまで上昇する。けれどまだ、雲までは遠い。
沈みかけた夕陽が、最後のきらめきとばかりに輝いている。
イドラはあの聖殺作戦の日を思い出していた。
ヴェートラルを倒したあと、ソニアとともに見た谷間の夕焼けもまた、まったく同じ輝きを発していたはずだった。だからきっと、ソニアも同じことを思い返している。
あの時に誓ったのだ。幼き日に、壁のようにそびえる彼方の山を越えるのだと願った時のように、復讐や贖罪に逃げることなくウラシマの真意を目指し、雲の向こうへたどり着くのだと。
その時に、決別はした。
ウラシマは死者だ。死者は還らない。
ソニアの持つワダツミと——お守りのように左手首に着け続けている、黄金色の腕輪。それだけを形見に、ウラシマの死を受け入れた。
そのつもりだった。けれど、本当にそれができるのは、彼女の真意を確かめてからなのだろう。
沈む夕陽から視線を外す。透明な天井越しに、淡い残光の伸びる空を見る。
雲はなく、快晴だった。だがそこには、イドラの求める雲があるはずだった。
緩やかな上昇の中、イドラとソニアはぽつりぽつりと会話を交わす。デーグラムで食べたおいしかった菓子のことや、故郷の思い出の話をした。今するような話題ではないようにも思えたが、イドラは、おそらくソニアも、もうこれまでの日々に戻れなくなるかもしれないと漠然とした予感のようなものを抱いたせいだった。
レツェリはひたすらに空を見上げて押し黙っていた。
ベルチャーナは静かだと思ったら立ったまま壁にもたれて寝ていた。疲れているのはわかるが、やはり中々に器用だとイドラは感心し、どこか気持ちがほぐれた。
やがて、夜が来て。
夕陽が過ぎ去り、昨夜と同じように、藍色の闇が空のすべてを覆っていく。
星の瞬きは、ガラスの揺り籠から見上げると、確かに近くなっていた。
空へ迫っている。
「……?」
疲労もあり、少しぼうっとしていたイドラは、ふと違和感を覚えた。
海上ははるか遠く。透明の壁からは、陸地が目に届くまでの高さに達していたが、夜闇のせいでそれもほとんど窺えなかった。
光さえあれば、どこまでも見通すことができただろう。
「……あの星、なんか、おかしくない?」
「わ、起きてたのかベルチャーナ」
「初めから寝てなかったよ。ただ目を閉じて、体を休めてただけ」
「そうだったのか……」
それは睡眠さえろくに摂れないこともある過酷なエクソシストの営みにおいて彼女が身に着けた、わずかな時間をあてた疲労回復のすべだった。
眠りこけている、というのはイドラの勘違いだ。
普段は軽々しいようでいて、職務にはどこまでも誠実な彼女。先のことを思えば、レツェリの監視役としていつでも動けるように備えていたのだろう。今度こそ、と。
イドラは考えの至らない自分を恥じながら、ベルチャーナの促す頭上を見上げた。
空には、満天の星々。
藍色の闇に散りばめられた、宝石の欠片たち。
まるで輝く海のようだ——故郷の村の羊小屋のそばで、敬愛する女性と見上げたそれに、幼き自分がそう思ったのをイドラは今でも覚えている。
「それで。ベルチャーナも、感じるか」
——その空が。今は、ひどく気味が悪かった。
星が不気味だった。
宝石だと言うのなら、それを模したイミテーションのようだった——などと胸の内に感じる疑念めいたものをうまく言語化することは叶わなかったが、とにかく、無性に不安を掻き立てられる空と距離だった。
例えるなら、遠くから見ればただただ美しかった絵画が、近くで見てみると粗が目立って、どこか稚拙に映ってしまうような。
「なんでしょう、わたしも……星の光が、やけに、近いような」
瞬間、イドラたちは立っていられずその場に崩れ落ちた。
「——っ、う」
体重が失せたように錯覚し、頭から血の気が失せる。平衡感覚を、つかさどる器官や神経ごと絶たれたような失調。
ほとんど暴力的なまでの目まいと、絶え間ない吐き気。耳鳴り。
レツェリだけが立ち続けられていた。が、その顔色は蒼白で、片手を壁につくことでなんとか耐えている有り様だった。
「やはり、そうか」
そんな状態で、レツェリは黒い右目でガラスの外を見渡しながら、苦しげに言う。苦悶の中に、重く、永い年月をにじませるように。
「いくら見渡せど……この世に神など、いないらしい」
透明な籠の外に、星々はもうなかった。
無謬なる暗黒だけが、ただ周囲に満ちている。宇宙の闇とも違う、完全なる無の暗黒だ。
神の国など、影も形もない。闇に浮かぶような輪郭は一切存在していない。
籠が未だ上昇を続けているのか、それとも暗闇の中で静止しているのか、イドラにはわからなかった。ただわかるのは、さっきまでそこにあったはずの無数の星々が、すべて偽りだったということだ。
偽りの星。事実、空の向こうにある星などこの世にはなく、向こう側にあるように見せかけて配置されただけのまがい物だったのだと、感覚的に理解する。
それは月も太陽も同じことだった。
まさに今、足元がおぼつかず床に倒れかけているように、これまで培ってきた見識や認識の土台にしてきた常識が揺らぎ、瓦解するような気分だった。
そう——雲の上にはなにもない。
なにも、なかった。
無数の星も、輝く月も、灼熱の太陽も。平らな地面から見上げていたどれもこれもが、幻に過ぎなかった。
(先生は……どうして、こんなものを)
無限の、あるいは極小の暗闇に囲まれ、透明な箱の中でただうめく。体の力が抜けていくのに合わせ、次第に気も遠くなっていく。
魂まで抜けているようだった。頭の中身を強制的に引っ張り出されているような不快感だった。
やがてレツェリもその場に膝をつく。視界の端で、ベルチャーナも首筋に汗を浮かばせながら、喘鳴を漏らしている。
しかし、かすむ視界でイドラが見据えたのは、ふたりではなく——
「ソニ、ア……」
同じように床でぺたりと座り込み、辛そうに荒い息を吐く、白い髪の少女。
その髪の色は、あくまで残滓だ。彼女の内から、その肉体を侵していた不死の鼓動は除かれている。
少しずつ彼女はまともな体へと戻っていく。それは言祝ぐべき未来だったが、不死の力は身を侵す毒であると同時に、身を守る矛や盾ともなっていた。彼女はそれを失っていくだろう。
だから、イドラは守らなければならない。彼女がこれまで、何度もイドラを助けてくれたように。
その義務があり、責任があり、願いがある。
ほかの誰よりも、ソニアを——
「……っ」
箱の中で、誰かがうめいた。
そのことに意識を割く余裕もなく、朦朧としながら、イドラは手を伸ばす。
「ぁ——。イドラ、さん」
大切な少女は、伸ばされた手に気が付くと、少しだけ表情を和らげた。まだ辛うじて意識の光明を保っている、橙色の瞳。
ソニアもまた、残された力を振り絞って腕を持ち上げる。
そして伸ばした手に、柔らかな指の感触を覚えた瞬間——イドラの意識は消失した。
それからすぐ、残った三人も意識を失って、狭く薄い透明の床に重なるようにして倒れ込む。
さらにしばしの間を置いて、その肉体も幻影のように消え失せ。
暗黒の中に、透明な籠だけが残されたのだった。
その籠は、昇降機だ。
「きれい、ですね」
「ああ」
高く高く、おそらくは歴史上人間が到達したことのない高度にまで上昇する。けれどまだ、雲までは遠い。
沈みかけた夕陽が、最後のきらめきとばかりに輝いている。
イドラはあの聖殺作戦の日を思い出していた。
ヴェートラルを倒したあと、ソニアとともに見た谷間の夕焼けもまた、まったく同じ輝きを発していたはずだった。だからきっと、ソニアも同じことを思い返している。
あの時に誓ったのだ。幼き日に、壁のようにそびえる彼方の山を越えるのだと願った時のように、復讐や贖罪に逃げることなくウラシマの真意を目指し、雲の向こうへたどり着くのだと。
その時に、決別はした。
ウラシマは死者だ。死者は還らない。
ソニアの持つワダツミと——お守りのように左手首に着け続けている、黄金色の腕輪。それだけを形見に、ウラシマの死を受け入れた。
そのつもりだった。けれど、本当にそれができるのは、彼女の真意を確かめてからなのだろう。
沈む夕陽から視線を外す。透明な天井越しに、淡い残光の伸びる空を見る。
雲はなく、快晴だった。だがそこには、イドラの求める雲があるはずだった。
緩やかな上昇の中、イドラとソニアはぽつりぽつりと会話を交わす。デーグラムで食べたおいしかった菓子のことや、故郷の思い出の話をした。今するような話題ではないようにも思えたが、イドラは、おそらくソニアも、もうこれまでの日々に戻れなくなるかもしれないと漠然とした予感のようなものを抱いたせいだった。
レツェリはひたすらに空を見上げて押し黙っていた。
ベルチャーナは静かだと思ったら立ったまま壁にもたれて寝ていた。疲れているのはわかるが、やはり中々に器用だとイドラは感心し、どこか気持ちがほぐれた。
やがて、夜が来て。
夕陽が過ぎ去り、昨夜と同じように、藍色の闇が空のすべてを覆っていく。
星の瞬きは、ガラスの揺り籠から見上げると、確かに近くなっていた。
空へ迫っている。
「……?」
疲労もあり、少しぼうっとしていたイドラは、ふと違和感を覚えた。
海上ははるか遠く。透明の壁からは、陸地が目に届くまでの高さに達していたが、夜闇のせいでそれもほとんど窺えなかった。
光さえあれば、どこまでも見通すことができただろう。
「……あの星、なんか、おかしくない?」
「わ、起きてたのかベルチャーナ」
「初めから寝てなかったよ。ただ目を閉じて、体を休めてただけ」
「そうだったのか……」
それは睡眠さえろくに摂れないこともある過酷なエクソシストの営みにおいて彼女が身に着けた、わずかな時間をあてた疲労回復のすべだった。
眠りこけている、というのはイドラの勘違いだ。
普段は軽々しいようでいて、職務にはどこまでも誠実な彼女。先のことを思えば、レツェリの監視役としていつでも動けるように備えていたのだろう。今度こそ、と。
イドラは考えの至らない自分を恥じながら、ベルチャーナの促す頭上を見上げた。
空には、満天の星々。
藍色の闇に散りばめられた、宝石の欠片たち。
まるで輝く海のようだ——故郷の村の羊小屋のそばで、敬愛する女性と見上げたそれに、幼き自分がそう思ったのをイドラは今でも覚えている。
「それで。ベルチャーナも、感じるか」
——その空が。今は、ひどく気味が悪かった。
星が不気味だった。
宝石だと言うのなら、それを模したイミテーションのようだった——などと胸の内に感じる疑念めいたものをうまく言語化することは叶わなかったが、とにかく、無性に不安を掻き立てられる空と距離だった。
例えるなら、遠くから見ればただただ美しかった絵画が、近くで見てみると粗が目立って、どこか稚拙に映ってしまうような。
「なんでしょう、わたしも……星の光が、やけに、近いような」
瞬間、イドラたちは立っていられずその場に崩れ落ちた。
「——っ、う」
体重が失せたように錯覚し、頭から血の気が失せる。平衡感覚を、つかさどる器官や神経ごと絶たれたような失調。
ほとんど暴力的なまでの目まいと、絶え間ない吐き気。耳鳴り。
レツェリだけが立ち続けられていた。が、その顔色は蒼白で、片手を壁につくことでなんとか耐えている有り様だった。
「やはり、そうか」
そんな状態で、レツェリは黒い右目でガラスの外を見渡しながら、苦しげに言う。苦悶の中に、重く、永い年月をにじませるように。
「いくら見渡せど……この世に神など、いないらしい」
透明な籠の外に、星々はもうなかった。
無謬なる暗黒だけが、ただ周囲に満ちている。宇宙の闇とも違う、完全なる無の暗黒だ。
神の国など、影も形もない。闇に浮かぶような輪郭は一切存在していない。
籠が未だ上昇を続けているのか、それとも暗闇の中で静止しているのか、イドラにはわからなかった。ただわかるのは、さっきまでそこにあったはずの無数の星々が、すべて偽りだったということだ。
偽りの星。事実、空の向こうにある星などこの世にはなく、向こう側にあるように見せかけて配置されただけのまがい物だったのだと、感覚的に理解する。
それは月も太陽も同じことだった。
まさに今、足元がおぼつかず床に倒れかけているように、これまで培ってきた見識や認識の土台にしてきた常識が揺らぎ、瓦解するような気分だった。
そう——雲の上にはなにもない。
なにも、なかった。
無数の星も、輝く月も、灼熱の太陽も。平らな地面から見上げていたどれもこれもが、幻に過ぎなかった。
(先生は……どうして、こんなものを)
無限の、あるいは極小の暗闇に囲まれ、透明な箱の中でただうめく。体の力が抜けていくのに合わせ、次第に気も遠くなっていく。
魂まで抜けているようだった。頭の中身を強制的に引っ張り出されているような不快感だった。
やがてレツェリもその場に膝をつく。視界の端で、ベルチャーナも首筋に汗を浮かばせながら、喘鳴を漏らしている。
しかし、かすむ視界でイドラが見据えたのは、ふたりではなく——
「ソニ、ア……」
同じように床でぺたりと座り込み、辛そうに荒い息を吐く、白い髪の少女。
その髪の色は、あくまで残滓だ。彼女の内から、その肉体を侵していた不死の鼓動は除かれている。
少しずつ彼女はまともな体へと戻っていく。それは言祝ぐべき未来だったが、不死の力は身を侵す毒であると同時に、身を守る矛や盾ともなっていた。彼女はそれを失っていくだろう。
だから、イドラは守らなければならない。彼女がこれまで、何度もイドラを助けてくれたように。
その義務があり、責任があり、願いがある。
ほかの誰よりも、ソニアを——
「……っ」
箱の中で、誰かがうめいた。
そのことに意識を割く余裕もなく、朦朧としながら、イドラは手を伸ばす。
「ぁ——。イドラ、さん」
大切な少女は、伸ばされた手に気が付くと、少しだけ表情を和らげた。まだ辛うじて意識の光明を保っている、橙色の瞳。
ソニアもまた、残された力を振り絞って腕を持ち上げる。
そして伸ばした手に、柔らかな指の感触を覚えた瞬間——イドラの意識は消失した。
それからすぐ、残った三人も意識を失って、狭く薄い透明の床に重なるようにして倒れ込む。
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