【BL】Real Kiss

狗嵜ネムリ

文字の大きさ
53 / 157
第8話 玉雪、オンステージ!

7

しおりを挟む
 しゃがんだ状態で脚を開くとなると、やっぱりM字開脚ってやつだろうか。そんなのやったことないし、尻まで見えるようにってどういうことだろう。
 だけど考えている暇はなく、パンツを脱ぎ捨てた俺は家出少年時代にしょっちゅうやっていたヤンキー座りで大きく脚を開いた。
「ん、んう……」
「そのまま自分のモンを扱いてみせろ」
 そのまま頼寿のペニスを咥え、同時に自分のそれも一緒に扱く。口元は苦しいけれど背徳的快楽が堪らない。

 顔は見えなくても大勢の男達が俺を見ているんだ。頼寿のペニスを咥えながらオナニーする俺を、こんなに恥ずかしいことをしている俺を、数えきれないほど大勢の目が──

「はあ、っ……頼寿、……ヤバいかも俺、クラクラして……」
「だらしねえ顔だな玉雪。俺がイくまでイくんじゃねえぞ」
「頼寿ぁ……我慢汁止まんない、射精したい、……頼寿のしゃぶってると変な気分になる、お願い……」

 握った頼寿のペニスに舌を絡ませていると、自分のモノを扱かなくても自然と熱くなってしまう。フェラするだけでイきそうなんて聞いたことない。俺の体、どうなっちゃったんだろう……。

「は、あぁっ……」
「美味いか?」
「ん、ぅ……おいし、……」
 体液の味が口の中に広がり、頼寿も興奮してるんだと分かってますます高ぶってくる。早く射精して欲しい。俺の口で気持ち良くなって、俺の口の中に思い切りぶちまけて欲しい──。

「んん、ん……ふ、ぅ……」
 何度も何度も咥えたまま頭を前後させ、顎が痛くなるほど強く吸い上げる。
「……玉雪、口を開けろ」
 頼寿の手が俺の後頭部に添えられる。たっぷりと最後に舌を絡めた後で大きく口を開けると、頼寿が一瞬腰を震わせた直後に青臭い体液が放たれた。
「ぷあっ……」

 口の中、それから唇と顎に、熱いものが付着する。
 その瞬間の俺のペニスは痛いほど膨張していた。

「あ、あ……頼寿、もう俺もイッていい……? もう限界、イきたい……!」
「立て」
 顔に付いた精液も拭わずに立ち上がって頼寿の正面に立つと、頼寿が俺の腕を掴んでぐるりと体を後ろ向きにさせた。
 さっきと同様、後ろから頼寿に抱きしめられた状態になる。

「客に見てもらうぞ、タマ」
「え? も、もう見られてるんじゃ……」

 その瞬間、眩しいほどに俺を照らしていたスポットが消えた。

「え……?」
 スポットの代わりに、今度は柔らかい光の白い照明がステージを包み込む。今までスポットの逆光で見えなかった観客の顔がフロアに浮かび、俺は息を飲んだ。

 周り360度、ステージを囲むように配置された客席から俺を見ている男達の顔、顔、顔──
 これまでは気にならなかったそれらがはっきり視界に映ったことで、途端に恥ずかしさが込み上げてくる。

「や、やだ……さっきのライトがいい、見られてるって分かると俺、……!」
「何か問題か? お前の情けねえ×××を大勢に見てもらえてんだ、有難く思えよ玉雪」
 頼寿の冷たく凍るような声が耳に注がれ、身体が震えると同時に涙が溢れてきた。

 無理だこんなの、何十人も見ている中で下半身丸出しの上射精するだなんて、恥ずかしくて耐えられない。

「や、やだ……あぁっ!」
 後ろから伸びてきた手が、俺のそれを形に沿って握りしめる。
「頼寿ぁっ……」
「ここにいる全員がお前を見に来てる。お前の顔、体──お前が俺の手で扱かれて無様にイくところも、全てをな」
「や、……や……」
「嫌ならここで終了するぞ」
「そ、それもやだっ……」
 こんなやり取りもマイクを通して客には筒抜けだ。笑い声に小さな歓声、それから俺の名前を呼ぶ声。

 ──そ、そうだ。見られてるのは嫌だけど、見られるためにここにいるんだっけ。

「頼寿……」
「何だ」
 俺は覚悟を決めて唇を開いた。

「……めちゃくちゃに、気持ち良くして……」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

機械に吊るされ男は容赦無く弄ばれる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

処理中です...