【BL】Real Kiss

狗嵜ネムリ

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第14話 サルベージの一夜

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 恐らく、頼寿の衣装は脱がさない方が良いのだろう。こんな状態の頼寿を全裸にするのは気が引けるし、せっかくの王子様だし。

「頼寿様、じっとしててくださいね」
「おう、好きにやってみな」
「………」
 ゴツいデザインのベルトを外して、ファスナーを下ろしながら少しだけズボンを下にずらす。下着の前から手を触れてみると、珍しく勃起しているのが分かった。

 お酒が入ると体にも何か影響が出るのだろうか。……まあステージの上では、そっちの方がスムーズで良いけれど。

「もう準備万端ですね。このまま、……い、挿れても……いいですけど……?」
 慣れないセクシー発言につっかえながら、俺は下着越しに頼寿のペニスを握って優しく揉みしだいた。騎乗位なんてよく分からないし少し怖いけれど、やるしかない。

「……わっ」
 待ち切れなくなったのか、頼寿が自分で下着をずらしてペニスを露出させた。相変わらずのモンスターサイズ……客席からも、俺の時以上のデカい歓声が上がる。

「先端を穴にあてて、ゆっくり座るように腰を落とせ」
「ん、……わ、分かってる……!」
「ローション仕込んできたんだろ。ゆっくり挿れれば傷付かねえから安心しろ」

 俺は一つ深呼吸をして、後ろ手に握った頼寿のペニスを自身の入口へとあてがった。

「ふ、うぅ……デカい……」
「大丈夫だ玉雪、ゆっくりでいい。……ちゃんと入ってるぜ」
「頼寿ぁ……お腹、苦し……」
「無理そうなら一度止めておけ。力抜いて整えろ」

 頼寿の胸に両手をつき、ふるふると首を横に振る。

「苦しいけど、……気持ちいい……。頼寿が俺の中にがっつり入ってるこの感じ、好き……」
 既に頭がへろへろで敬語設定も飛んでしまっているけれど、頼寿も満足そうに目を細めて俺を見上げていた。

 スポットの熱さも音楽も歓声も気にならない。頼寿と繋がってセックスしてると思うだけで、最高に恥ずかしくて嬉しくて幸せな気持ちになる。

「んっ、あぁ……! やば、全部……」
「根元まで入ったら、好きに腰振ってみろ」
「はあ、あぁ……! あっ、あ……!」

 腰を浮かせて、落として、また持ち上げて──何度も頼寿のペニスを扱きあげる。慣れてきたら背中を反らせて大きく股を開き、客席から俺のペニスも見える角度で腰を振るなんてこともできるようになった。俺にしては物凄い成長だ。

「あっ、んん……頼寿、気持ちいいっ、……。もっと突き上げ、……あぁっ!」
「玉雪……」
「すご、い……深くて、……んぁっ! 腹まで熱いの、届いてるっ……」
「はぁ……堪んねえな……」

 考える前に体が反応して、誰に教えられたわけでもないのに腰をくねらせているなんて驚きだ。
 セックスは人間の本能が絡んでいるというのは理解できる。だけど本来なら種を注ぐ側の男が、同じ男の性器を受け入れて腰を振るなんて……考えると、何だかおかしい。

「頼寿、好きっ……! 大好き、頼寿っ……」
「………」

 数々の想いが言葉になって溢れた瞬間、頼寿が俺に向けてニコリと微笑んだ。そんな顔、今まで見せたことないのに……!

「頼、……」
「………」
「……寿?」
「………」

 微笑んだように見えたんだけど……まさかこの男、寝てる……?
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