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第21話 カウントダウン
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九月三十日、いよいよオープン前日。
「もうやることはねえよ。明日の八時には何だろうとスタートだ、頑張ったな玉雪」
「あうう……慣れない仕事にオープン用のステージの練習に、もう体が限界……」
久々に戻ったマンションの自分の部屋。これ以上一歩も動く気になれず、俺はベッドに俯せたままうとうとしていた。前哨戦だとか言ってスタッフやミチル達は飲みに行ったらしいが、とても参加できるコンディションじゃない。俺に付き合ってマンションに戻ってくれた頼寿には申し訳ないけど、もう今すぐ寝てしまいたかった。
「今夜はゆっくり寝ろ──と言いたいところだが」
頼寿が俺のベッドに上がり、パジャマのズボンの上から尻を軽く叩かれた。
「高ぶって収まらねえ、もう一仕事できるか玉雪」
「ええ……? さっきはもうやることないって言ったのに……」
「ここからはプライベートの話だ」
許可もしていないのにズボンが下ろされ、剥き出しになった尻に噛み付かれる。
「いたい……」
「舐めてやるから脚開け」
「いや今そんなことされたら、心地好過ぎてすぐ寝ちゃいそうなんだけど……寝たら怒るだろ」
「セックスの最中に寝るってのは、相応の仕置きを受けてもいいということだと思っている」
それもまた怖い。
俺は仕方なく下半身を膝立ちにさせ、頼寿に向かって尻を突き出すポーズを取った。
「あ、ん……」
頼寿しか知らない俺の狭い入口に、ぬるついた舌が押し付けられる。同時に股の間に滑り込んできた手で、ペニスと玉をゆっくり撫でられる。
「気持ちいい……」
極上の性感マッサージだ。寝ながらヨダレが垂れているのが自分でも分かる。
「んん……頼寿、これヤバい、……あっ、そんな激しく舐めちゃ、あぁっ……舌入れるのだめ、気持ちいいっ……」
「寝ぼけてんのか? すげえ素直に感じてるじゃねえかよ」
「頼寿、挿れて……。熱くて硬いので、俺のこと好き勝手に犯して……」
俺のだらしないトロけ顔を見ていない頼寿は、その言葉が夢心地の寝言気分で呟かれたものだとは気付いていない。
「いい台詞だな」
「頼寿、早く──うぅっ?」
瞬間、物凄い衝撃に尻が燃えたかと思った。
「な、何? いまなにしたの、よりひさ……」
「望み通りに挿れただけだが」
「ふ、えっ……? 俺いつそんなこと望んだっ? 挿れるなら挿れるって言ってくれよぉ、……んあぁっ!」
「やっぱり寝ぼけてたってわけか、なるほどな」
「ひえっ──!」
再びの衝撃に目の前で星が散り、お陰様で完全に目が覚めた。意識がはっきりした状態でこの突き上げを喰らったら、もう駄目だ。終わるまでまともに物が考えられなくなる。
「んあっ、あぁ! 頼寿っ、そんな、強過ぎっ、あぁっ……」
「玉雪、明日が楽しみだな」
「あっ、うっ! だめ、いっちゃうから……」
「何度もイかせてやるよ、これからもずっとな」
後ろから俺を貫きながら、頼寿が俺の上半身を起こさせた。
「仕事でもプライベートでも、……俺達はずっと一緒だ」
「頼寿っ、……」
寝ぼけていた俺にこんな甘い言葉を囁いてくれるなんて……高ぶっているという頼寿の台詞は嘘じゃなかったらしい。
「愛してる」
果てしなく疲れてるけど、幸せ。
飲み会に行かなくて良かった……。
つづく!
「もうやることはねえよ。明日の八時には何だろうとスタートだ、頑張ったな玉雪」
「あうう……慣れない仕事にオープン用のステージの練習に、もう体が限界……」
久々に戻ったマンションの自分の部屋。これ以上一歩も動く気になれず、俺はベッドに俯せたままうとうとしていた。前哨戦だとか言ってスタッフやミチル達は飲みに行ったらしいが、とても参加できるコンディションじゃない。俺に付き合ってマンションに戻ってくれた頼寿には申し訳ないけど、もう今すぐ寝てしまいたかった。
「今夜はゆっくり寝ろ──と言いたいところだが」
頼寿が俺のベッドに上がり、パジャマのズボンの上から尻を軽く叩かれた。
「高ぶって収まらねえ、もう一仕事できるか玉雪」
「ええ……? さっきはもうやることないって言ったのに……」
「ここからはプライベートの話だ」
許可もしていないのにズボンが下ろされ、剥き出しになった尻に噛み付かれる。
「いたい……」
「舐めてやるから脚開け」
「いや今そんなことされたら、心地好過ぎてすぐ寝ちゃいそうなんだけど……寝たら怒るだろ」
「セックスの最中に寝るってのは、相応の仕置きを受けてもいいということだと思っている」
それもまた怖い。
俺は仕方なく下半身を膝立ちにさせ、頼寿に向かって尻を突き出すポーズを取った。
「あ、ん……」
頼寿しか知らない俺の狭い入口に、ぬるついた舌が押し付けられる。同時に股の間に滑り込んできた手で、ペニスと玉をゆっくり撫でられる。
「気持ちいい……」
極上の性感マッサージだ。寝ながらヨダレが垂れているのが自分でも分かる。
「んん……頼寿、これヤバい、……あっ、そんな激しく舐めちゃ、あぁっ……舌入れるのだめ、気持ちいいっ……」
「寝ぼけてんのか? すげえ素直に感じてるじゃねえかよ」
「頼寿、挿れて……。熱くて硬いので、俺のこと好き勝手に犯して……」
俺のだらしないトロけ顔を見ていない頼寿は、その言葉が夢心地の寝言気分で呟かれたものだとは気付いていない。
「いい台詞だな」
「頼寿、早く──うぅっ?」
瞬間、物凄い衝撃に尻が燃えたかと思った。
「な、何? いまなにしたの、よりひさ……」
「望み通りに挿れただけだが」
「ふ、えっ……? 俺いつそんなこと望んだっ? 挿れるなら挿れるって言ってくれよぉ、……んあぁっ!」
「やっぱり寝ぼけてたってわけか、なるほどな」
「ひえっ──!」
再びの衝撃に目の前で星が散り、お陰様で完全に目が覚めた。意識がはっきりした状態でこの突き上げを喰らったら、もう駄目だ。終わるまでまともに物が考えられなくなる。
「んあっ、あぁ! 頼寿っ、そんな、強過ぎっ、あぁっ……」
「玉雪、明日が楽しみだな」
「あっ、うっ! だめ、いっちゃうから……」
「何度もイかせてやるよ、これからもずっとな」
後ろから俺を貫きながら、頼寿が俺の上半身を起こさせた。
「仕事でもプライベートでも、……俺達はずっと一緒だ」
「頼寿っ、……」
寝ぼけていた俺にこんな甘い言葉を囁いてくれるなんて……高ぶっているという頼寿の台詞は嘘じゃなかったらしい。
「愛してる」
果てしなく疲れてるけど、幸せ。
飲み会に行かなくて良かった……。
つづく!
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