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22:朝の情事はニュースの横で★
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「…本日は与野党論戦。各党幹部の皆さまにお集まりいただき、社会保障制度について熱く激論していただきます。それではご紹介いたします。与党民自党からは、佐々木宗篤幹事長と有馬静臣政務調査会長にお越しいただいています。佐々木さん、有馬さん、よろしくお願いいたします。続いて、憲民党からは…」
アナウンサーの紹介に、注いでいた食後のお茶をこぼすところだった。
「有馬、この人」
「僕のお父さんだね」
有馬は淡々と頷いて、お茶をすする。
「チャンネル、変えるか?」
「いいよ、大丈夫」
「けど」
有馬は以前言っていた。
高校生の時に家族にゲイであることをカミングアウトしたら、父親は「怒りもせずに見捨てた」と。
都内に実家があり、兄夫妻と妹はそこで両親と暮らしているのに、有馬だけが家を出ている。
そのことからも、父親との関係が芳しくないであることは分かる。
「仲は良くないよ。だけど、お互い嫌いなわけでもないんだ。政治家の後継者としては見捨てられたけど、一応、僕の仕事が認めてくれているみたいだし」
そう言って、有馬は感情のない目でテレビに映る父を眺めた。
有馬静臣氏は、素人目にも分かる高級なスーツを着こなし、穏やかな語り口で話している。
有馬の父親だけあって、他の議員とは一線を画すロマンスグレーだ。
「ははっ。我が父ながら、相変わらず悪そうな顔してるなあ」
「そうか? 見た目すげえジェントルマンじゃん。優しそうだし」
「そうやって民を騙して票田を広げるんだよ。本当に優しくて紳士だったら、与党の幹部になんかなれるわけがない」
有馬はきつい皮肉を飛ばしているが、悪口に聞こえないのは、身内への情が滲んでいるからだろう。
「親父さんとは全然会ってないのか?」
尋ねると、有馬は記憶をたどるように首を傾げた。
「最近はほとんど。ああ、春先にどっかの政治家の献金パーティで偶然顔合わせたかな」
「殺伐としてんなあ」
「まったくね。父も母も、俺の扱いに困ってる割には俺のことが気になるみたいでさ。妹に酒だの食い物だの持たせて、ここにスパイさせに来るんだから、参るよ」
「妹さんとは仲が良いのか」
「年が離れてるし、ゲイには女性の方が理解あるからね」
「会ってみたいな」
有馬が、母の美津子に大変よくしてくれているので、航平も有馬の家族に同じようにしたいという思いがある。だが、航平の希望は即座に却下された。
「駄目」
「なんで」
「絶対駄目」
「だから、なんでだよ」
有馬はふいと目を逸らし、もう残っていない湯呑の中を見た。
「妹、美人だから」
「は?」
「それも君が好きそうな凛々しい系の美人。おまけに、僕と妹は男の趣味が似ている。だから、絶対に君には会わせたくない」
有馬がふてくされているのが面白くて、航平は笑った。
ご機嫌を取ってやろうと、有馬の横にしゃがんで、不意打ちでキスをしてやる。
「航平?」
「おはようのキス。まだだっただろ」
有馬の目がきらんと輝いたがいなや、航平に伸し掛かってくる。
体勢を崩して尻もちをつき、そのまま押し倒された。
「おい、こら、有馬!」
抗議の言葉はそのままキスに飲み込まれる。
舌が深く入り込んできて、じゅっと舌を吸われた。官能を呼び起こす舌遣いに力が抜ける。
有馬とのキスは気持ちがいい。最初どんなに抵抗していても、唇が重なるともう全部どうでもよくなってしまう。
「……っ」
ごりりと腹のあたりに有馬の興奮を感じ、航平は腰を引いた。
「逃げないで。キスと、手でするだけだから」
だけも何も。約束どおり、それ以上の関係には進んでいない二人である。
「だって、まだ朝」
「夜ならいいの」
「そうじゃなくて…」
「煽ったの、そっちでしょ」
有馬は素早い仕草で航平のスウェットを取り払うと、股間に顔をうずめた。
熱い息を布越しに吹き込まれ、一気に熱が高まる。
「おい! 何してっ」
「もう勃ってるじゃない。先も少し濡れてるし」
「朝だから仕方ないだろ」
「ねえ、航平。口で、してもいい? 明日からしばらく会えないし」
有馬は股間に頬を寄せたまま、航平を上目遣いで見上げた。人差し指で自分の唇に触れ、嫣然と微笑んでいる。
視覚の暴力だ。航平は思わず生唾を飲み込んだ。
快楽への期待で耳鳴りがする。
手でって言ったのに、という言葉は飲み込んで、航平はこくりと頷いた。
それを確認すると、有馬は邪魔だった下着を取り去り、何のためらいもな、航平の性器を口に含んだ。
「…っ、あ…!」
じゅっじゅっと卑猥な音を立てて有馬の口が動く。動くたびに、頬の形が変わる。
苦しそうなのに気持ちよさそうな顔がエロくて愛おしくて、有馬の髪を梳くように撫でた。
温かく濡れた舌が揺れてまとわりついて、ダイレクトに快感を与えてくる。
「有馬、有馬。も、すぐイきそっ…あ、あっ」
「早いね。昨日も抜いてあげたのに」
「っ…咥えたまま喋んなっ」
指先で睾丸を揉まれ、舌の先で鈴口をねぶられ、頭がおかしくなりそうだ。
気持ちいい。気持ちいい。早くイきたい。
もうそれしか考えられなくなる。
腰を振って有馬の喉の奥まで犯したい衝動を必死で抑え込んでいると、有馬の手のひらが、航平の尻をするりと撫でた。指先が尻の間を縫って動き、航平のアナルに触れる。
未知の感触にびくりと震えた航平に、有馬が言った。
「昨日は胸を触ってあげたから、今日はこっちね」
アナウンサーの紹介に、注いでいた食後のお茶をこぼすところだった。
「有馬、この人」
「僕のお父さんだね」
有馬は淡々と頷いて、お茶をすする。
「チャンネル、変えるか?」
「いいよ、大丈夫」
「けど」
有馬は以前言っていた。
高校生の時に家族にゲイであることをカミングアウトしたら、父親は「怒りもせずに見捨てた」と。
都内に実家があり、兄夫妻と妹はそこで両親と暮らしているのに、有馬だけが家を出ている。
そのことからも、父親との関係が芳しくないであることは分かる。
「仲は良くないよ。だけど、お互い嫌いなわけでもないんだ。政治家の後継者としては見捨てられたけど、一応、僕の仕事が認めてくれているみたいだし」
そう言って、有馬は感情のない目でテレビに映る父を眺めた。
有馬静臣氏は、素人目にも分かる高級なスーツを着こなし、穏やかな語り口で話している。
有馬の父親だけあって、他の議員とは一線を画すロマンスグレーだ。
「ははっ。我が父ながら、相変わらず悪そうな顔してるなあ」
「そうか? 見た目すげえジェントルマンじゃん。優しそうだし」
「そうやって民を騙して票田を広げるんだよ。本当に優しくて紳士だったら、与党の幹部になんかなれるわけがない」
有馬はきつい皮肉を飛ばしているが、悪口に聞こえないのは、身内への情が滲んでいるからだろう。
「親父さんとは全然会ってないのか?」
尋ねると、有馬は記憶をたどるように首を傾げた。
「最近はほとんど。ああ、春先にどっかの政治家の献金パーティで偶然顔合わせたかな」
「殺伐としてんなあ」
「まったくね。父も母も、俺の扱いに困ってる割には俺のことが気になるみたいでさ。妹に酒だの食い物だの持たせて、ここにスパイさせに来るんだから、参るよ」
「妹さんとは仲が良いのか」
「年が離れてるし、ゲイには女性の方が理解あるからね」
「会ってみたいな」
有馬が、母の美津子に大変よくしてくれているので、航平も有馬の家族に同じようにしたいという思いがある。だが、航平の希望は即座に却下された。
「駄目」
「なんで」
「絶対駄目」
「だから、なんでだよ」
有馬はふいと目を逸らし、もう残っていない湯呑の中を見た。
「妹、美人だから」
「は?」
「それも君が好きそうな凛々しい系の美人。おまけに、僕と妹は男の趣味が似ている。だから、絶対に君には会わせたくない」
有馬がふてくされているのが面白くて、航平は笑った。
ご機嫌を取ってやろうと、有馬の横にしゃがんで、不意打ちでキスをしてやる。
「航平?」
「おはようのキス。まだだっただろ」
有馬の目がきらんと輝いたがいなや、航平に伸し掛かってくる。
体勢を崩して尻もちをつき、そのまま押し倒された。
「おい、こら、有馬!」
抗議の言葉はそのままキスに飲み込まれる。
舌が深く入り込んできて、じゅっと舌を吸われた。官能を呼び起こす舌遣いに力が抜ける。
有馬とのキスは気持ちがいい。最初どんなに抵抗していても、唇が重なるともう全部どうでもよくなってしまう。
「……っ」
ごりりと腹のあたりに有馬の興奮を感じ、航平は腰を引いた。
「逃げないで。キスと、手でするだけだから」
だけも何も。約束どおり、それ以上の関係には進んでいない二人である。
「だって、まだ朝」
「夜ならいいの」
「そうじゃなくて…」
「煽ったの、そっちでしょ」
有馬は素早い仕草で航平のスウェットを取り払うと、股間に顔をうずめた。
熱い息を布越しに吹き込まれ、一気に熱が高まる。
「おい! 何してっ」
「もう勃ってるじゃない。先も少し濡れてるし」
「朝だから仕方ないだろ」
「ねえ、航平。口で、してもいい? 明日からしばらく会えないし」
有馬は股間に頬を寄せたまま、航平を上目遣いで見上げた。人差し指で自分の唇に触れ、嫣然と微笑んでいる。
視覚の暴力だ。航平は思わず生唾を飲み込んだ。
快楽への期待で耳鳴りがする。
手でって言ったのに、という言葉は飲み込んで、航平はこくりと頷いた。
それを確認すると、有馬は邪魔だった下着を取り去り、何のためらいもな、航平の性器を口に含んだ。
「…っ、あ…!」
じゅっじゅっと卑猥な音を立てて有馬の口が動く。動くたびに、頬の形が変わる。
苦しそうなのに気持ちよさそうな顔がエロくて愛おしくて、有馬の髪を梳くように撫でた。
温かく濡れた舌が揺れてまとわりついて、ダイレクトに快感を与えてくる。
「有馬、有馬。も、すぐイきそっ…あ、あっ」
「早いね。昨日も抜いてあげたのに」
「っ…咥えたまま喋んなっ」
指先で睾丸を揉まれ、舌の先で鈴口をねぶられ、頭がおかしくなりそうだ。
気持ちいい。気持ちいい。早くイきたい。
もうそれしか考えられなくなる。
腰を振って有馬の喉の奥まで犯したい衝動を必死で抑え込んでいると、有馬の手のひらが、航平の尻をするりと撫でた。指先が尻の間を縫って動き、航平のアナルに触れる。
未知の感触にびくりと震えた航平に、有馬が言った。
「昨日は胸を触ってあげたから、今日はこっちね」
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