21 / 93
第3章 想い編
第21話 幼馴染と二人で/亮二
しおりを挟む
俺は今、広美とエキサイトランドの大観覧車『ステップスター』のゴンドラ内にいる。
カナちゃん達が来た日、俺は色々な事柄に対して決意をした。
その一つがこの状況で今から広美に想いを伝えるつもりだ。
時間は現在午後7時、辺りはまだ夏なので完全には日は暮れていない。
ゴンドラ内から見える夕日が広美を照らしいつも以上に広美がとても綺麗に見える。
ちなみにカナちゃん達は5時過ぎには帰ったらしい。広美の携帯にカナちゃんのお母さんからメールが届いていたそうだ。
「それで私に話って何かな? このステップスターって1周が15分くらいだけどその間に亮君の話って終わるの? まぁ、別にこの中だけで話をしなくてもいいんだけど……」
「多分、俺の話は15分もかからないよ」
そう言うと俺は広美に覚悟を決めて軽く深呼吸をしてからずっと言いたかった想いを話し出す。
「俺さ……」
「うん……」
「広美のことが小さい頃からずっと好きだったんだ……」
「……うん、知ってたよ」
「えっ、知ってた!?」
俺はまさかの広美の返しに驚いてしまう。
俺が広美の事が好きなのを知っていたなんて……
「まさか今日、亮君がそんな話をするとは思っていなかったからとても驚いちゃったけどさ……でも私ね、亮君が思っている程、恋愛に鈍感じゃないのよ。どちらかと言えばその逆だよ。私は恋愛に対しては昔からとても敏感なのよ。ただ、そうバレないように演技をしたいただけなの。だから小さい頃から亮君が私に対する態度を見ていたら好意を持ってくれていることは分かっていたわ」
「そ、そうだったのか……広美はファザコンだし恋愛には全然、興味が無いと思っていたから……」
広美は恋愛に鈍感では無く敏感だったなんて……てっきり広美の好きなのは父親と芝居だけだと思っていたぞ。それに恋愛に敏感なのがバレないように演技をしていたって何でだろう?
「ファザコンって何よ? でもまぁ、間違ってはいないかもしれないわね。私はお父さんが大好きだし……ってか、話を戻しましょうよ。亮君が私の事が好きだと言う為だけにここでお話をしている訳では無いんでしょ?」
そうだっだ。俺には他に言いたいことがあるんだ。
「俺さ、ずっと広美の事が好きだったからいつも一緒にいたくてさ、それで入りたくもない演劇部にも入ったし、何故か部長にまでなってしまって……でも頑張っている姿を見せていればいつか広美から俺の事を好きになってくれるんじゃないかと少しだけ期待していたんだ」
「そうだったんだね? 本当は演劇部に入りたくなかったんだ。でも私は亮君ってお芝居の才能があるとずっと思っていたんだけどなぁ……だから高校生になって帰宅部になった時は結構ショックだったなぁ……」
前にも広美は俺に芝居の才能があるって言っていたけど、あれはお世辞じゃなくて本当にそう思ってくれていたんだと今初めて思えた。
「俺は俺で色々と頑張っていたんだけど広美には全然、振り向いてもらえなかったのがショックだったんだけどな。まぁ、広美には女優になる夢があったし、幼馴染の俺としては応援はしても絶対に邪魔はしたくないっていう思いがあったから……だから余計に告白なんてできなかったんだ。フラれるのは分かっていたし、そうなればお互いに気まずくなるし、広美に余計な心配をかけて芝居に影響が出たら嫌だったし……」
「ありがとね。私はそういう人の気持ちを考えることができる亮君が小さい頃から大好きだったんだよ。あっ、でも大好きっていうのは幼馴染として好きってことなんだけどね……」
まぁ、そうだろうな。俺に対して異性として好きってことは無いとは思っていたよ。広美の行動からはそんな様子は微塵も無かったもんな。
「ハハハ……なんかサラッとフラれた気がしたけど……っていうかさ、俺が今日何を言いたいのかというとだな……好きです。付き合って欲しいと告白しようと思ったけどそれは止めにしたって事と、俺が好きだったって事は広美に知っていて欲しいって事と……」
「うん、亮君の想いは凄く伝わったよ」
「そ、それともう一つ、俺はこれからも広美のことは『幼馴染の同級生として』大好きだし、広美の夢をずっと応援しているからって言いたかったんだ……」
「フフフ……ありがとね……亮君の応援は百人力だから頼りになるわ」
「それは言い過ぎだろ? 現に俺は今まで広美の役に立てたことなんて一度も無かったと思うし……」
「そんな事は無いよ。私は凄く助かっていたよ。特に中学の頃の演劇部では亮君が部長として、しっかり部員をまとめてくれていたから私はお芝居に集中できたんだし……亮君が私と同じ高校に入学してくれたから『私にとって初めての高校生活』を楽しく過ごせているんだし……」
ん? 何か広美のやつ、変な言い方をしなかったか?
『私にとって初めての高校生生活』って……俺にとっても初めての高校生活なんだけど……まっいっか。そんな事よりも……
「広美にそう言ってもらえて嬉しいよ。とりあえず俺は今までと変わらず広美とは幼馴染として接するつもりだから……」
「つまり話をまとめると、私の事がずっと好きで告白しようと思ったけど、やっぱり告白するのは止めたって告白したかったって感じかな? フフフ、何だか面白いよね? 亮君らしいというかなんというか……」
「ややこしいまとめ方をするんじゃないよ。それに面白がらないでくれないかな? 結構、俺は真面目に伝えたつもりなんだからな」
「ゴメンゴメン……でも、さっきも言ったけど今日は亮君がまさかそんな話を私にするとは思わなかったから……意外過ぎて余計に面白くなっちゃって……」
笑いをこらえている広美に対して俺は別に腹は立たなかった。逆になんだか俺も楽しい気分になっている。何でだろう? 一応、付き合ってくれとは言っていないが、軽くフラれた感じではあるんだけど……
俺が何故こんなにも気持ちが落ち着いているのかよく分からないけど、多分、カナちゃんと再会したのがキッカケで広美に対して気持ちの整理ができているから楽なのかもしれないなぁ……
「でも……私の事を小さい頃から好きでいてくれてありがとね。そしてそれに気付いていたのに何も答えてあげることが出来なくてゴメンね……」
「広美……別に謝らなくてもいいよ。俺は気持ちを伝える事ができただけでも気分爽快なんだからさ」
「無理してない?」
「ハハハ、全然、無理してないよ」
「だったらいいんだけど……あっ、そうだ。私が恋愛に鈍感だと思っていたって言っていたけど、本当は敏感だっていう証拠をもう一つだけ見せようかなぁ」
「証拠? なんだそれ?」
「亮君は気付いていないかもしれないけどさ、千夏ちゃんは昔から亮君の事を異性として好きだと思うよ。本人はそんな風に見せていないつもりだろうけど、私には分かるわ」
「えっ!?」
広美の観察力って凄すぎないか? 心臓が止まるかと思ったぞ。
マジで恋愛に敏感だったんだ……
「どう? 亮君は気付いてた?」
「ハハハ、そんなことあるはず無いじゃないか……あ、あの千夏ねぇが俺の事を実の弟のように扱っていたのに異性として好きだなんてさ……」
「ふーん、私よりも亮君の方が恋愛に鈍感なんじゃないのぉ?」
うるせぇ、ほっといてくれ!!
「ところでさ、亮君……」
「へっ?」
急に広美の表情が変わった。どことなく緊張している様な表情……
「どうした、広美? 急に真面目な顔をしてさ……まさかトイレに行きたいのか? でもゴンドラが下に降りるまでにはあと5分くらいかかるぞ」
「バカ、そんなんじゃない。私も亮君にお話があるって言っていたでしょ? 今からそのお話をしようと思うんだけど、あと5分では全てを話せないなぁって思ってさ……」
「ゴメン、俺が自分の想いを話し過ぎたから広美が話す時間が無くなってしまったよな? それじゃぁゴンドラが下まで降りたらベンチに行こうぜ? で、そこでゆっくり話をしよう」
「うん、そだね……」
急に元気が無くなった広美を気にしつつ俺達はステップスター近くのベンチに座った。
「そ、それで……広美の話っていうのはどんな話なんだい?」
「あ、あのね……そ、その前に亮君に質問だけど……亮君ってさ、『タイムリープ』や『転生』って本当にあると思う?」
「えっ!?」
予想もしていなかった広美の問いかけに俺はとても驚くのだった。
――――――――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
第3章『想い編』の始まりです。
引き続きよろしくお願い致します。
カナちゃん達が来た日、俺は色々な事柄に対して決意をした。
その一つがこの状況で今から広美に想いを伝えるつもりだ。
時間は現在午後7時、辺りはまだ夏なので完全には日は暮れていない。
ゴンドラ内から見える夕日が広美を照らしいつも以上に広美がとても綺麗に見える。
ちなみにカナちゃん達は5時過ぎには帰ったらしい。広美の携帯にカナちゃんのお母さんからメールが届いていたそうだ。
「それで私に話って何かな? このステップスターって1周が15分くらいだけどその間に亮君の話って終わるの? まぁ、別にこの中だけで話をしなくてもいいんだけど……」
「多分、俺の話は15分もかからないよ」
そう言うと俺は広美に覚悟を決めて軽く深呼吸をしてからずっと言いたかった想いを話し出す。
「俺さ……」
「うん……」
「広美のことが小さい頃からずっと好きだったんだ……」
「……うん、知ってたよ」
「えっ、知ってた!?」
俺はまさかの広美の返しに驚いてしまう。
俺が広美の事が好きなのを知っていたなんて……
「まさか今日、亮君がそんな話をするとは思っていなかったからとても驚いちゃったけどさ……でも私ね、亮君が思っている程、恋愛に鈍感じゃないのよ。どちらかと言えばその逆だよ。私は恋愛に対しては昔からとても敏感なのよ。ただ、そうバレないように演技をしたいただけなの。だから小さい頃から亮君が私に対する態度を見ていたら好意を持ってくれていることは分かっていたわ」
「そ、そうだったのか……広美はファザコンだし恋愛には全然、興味が無いと思っていたから……」
広美は恋愛に鈍感では無く敏感だったなんて……てっきり広美の好きなのは父親と芝居だけだと思っていたぞ。それに恋愛に敏感なのがバレないように演技をしていたって何でだろう?
「ファザコンって何よ? でもまぁ、間違ってはいないかもしれないわね。私はお父さんが大好きだし……ってか、話を戻しましょうよ。亮君が私の事が好きだと言う為だけにここでお話をしている訳では無いんでしょ?」
そうだっだ。俺には他に言いたいことがあるんだ。
「俺さ、ずっと広美の事が好きだったからいつも一緒にいたくてさ、それで入りたくもない演劇部にも入ったし、何故か部長にまでなってしまって……でも頑張っている姿を見せていればいつか広美から俺の事を好きになってくれるんじゃないかと少しだけ期待していたんだ」
「そうだったんだね? 本当は演劇部に入りたくなかったんだ。でも私は亮君ってお芝居の才能があるとずっと思っていたんだけどなぁ……だから高校生になって帰宅部になった時は結構ショックだったなぁ……」
前にも広美は俺に芝居の才能があるって言っていたけど、あれはお世辞じゃなくて本当にそう思ってくれていたんだと今初めて思えた。
「俺は俺で色々と頑張っていたんだけど広美には全然、振り向いてもらえなかったのがショックだったんだけどな。まぁ、広美には女優になる夢があったし、幼馴染の俺としては応援はしても絶対に邪魔はしたくないっていう思いがあったから……だから余計に告白なんてできなかったんだ。フラれるのは分かっていたし、そうなればお互いに気まずくなるし、広美に余計な心配をかけて芝居に影響が出たら嫌だったし……」
「ありがとね。私はそういう人の気持ちを考えることができる亮君が小さい頃から大好きだったんだよ。あっ、でも大好きっていうのは幼馴染として好きってことなんだけどね……」
まぁ、そうだろうな。俺に対して異性として好きってことは無いとは思っていたよ。広美の行動からはそんな様子は微塵も無かったもんな。
「ハハハ……なんかサラッとフラれた気がしたけど……っていうかさ、俺が今日何を言いたいのかというとだな……好きです。付き合って欲しいと告白しようと思ったけどそれは止めにしたって事と、俺が好きだったって事は広美に知っていて欲しいって事と……」
「うん、亮君の想いは凄く伝わったよ」
「そ、それともう一つ、俺はこれからも広美のことは『幼馴染の同級生として』大好きだし、広美の夢をずっと応援しているからって言いたかったんだ……」
「フフフ……ありがとね……亮君の応援は百人力だから頼りになるわ」
「それは言い過ぎだろ? 現に俺は今まで広美の役に立てたことなんて一度も無かったと思うし……」
「そんな事は無いよ。私は凄く助かっていたよ。特に中学の頃の演劇部では亮君が部長として、しっかり部員をまとめてくれていたから私はお芝居に集中できたんだし……亮君が私と同じ高校に入学してくれたから『私にとって初めての高校生活』を楽しく過ごせているんだし……」
ん? 何か広美のやつ、変な言い方をしなかったか?
『私にとって初めての高校生生活』って……俺にとっても初めての高校生活なんだけど……まっいっか。そんな事よりも……
「広美にそう言ってもらえて嬉しいよ。とりあえず俺は今までと変わらず広美とは幼馴染として接するつもりだから……」
「つまり話をまとめると、私の事がずっと好きで告白しようと思ったけど、やっぱり告白するのは止めたって告白したかったって感じかな? フフフ、何だか面白いよね? 亮君らしいというかなんというか……」
「ややこしいまとめ方をするんじゃないよ。それに面白がらないでくれないかな? 結構、俺は真面目に伝えたつもりなんだからな」
「ゴメンゴメン……でも、さっきも言ったけど今日は亮君がまさかそんな話を私にするとは思わなかったから……意外過ぎて余計に面白くなっちゃって……」
笑いをこらえている広美に対して俺は別に腹は立たなかった。逆になんだか俺も楽しい気分になっている。何でだろう? 一応、付き合ってくれとは言っていないが、軽くフラれた感じではあるんだけど……
俺が何故こんなにも気持ちが落ち着いているのかよく分からないけど、多分、カナちゃんと再会したのがキッカケで広美に対して気持ちの整理ができているから楽なのかもしれないなぁ……
「でも……私の事を小さい頃から好きでいてくれてありがとね。そしてそれに気付いていたのに何も答えてあげることが出来なくてゴメンね……」
「広美……別に謝らなくてもいいよ。俺は気持ちを伝える事ができただけでも気分爽快なんだからさ」
「無理してない?」
「ハハハ、全然、無理してないよ」
「だったらいいんだけど……あっ、そうだ。私が恋愛に鈍感だと思っていたって言っていたけど、本当は敏感だっていう証拠をもう一つだけ見せようかなぁ」
「証拠? なんだそれ?」
「亮君は気付いていないかもしれないけどさ、千夏ちゃんは昔から亮君の事を異性として好きだと思うよ。本人はそんな風に見せていないつもりだろうけど、私には分かるわ」
「えっ!?」
広美の観察力って凄すぎないか? 心臓が止まるかと思ったぞ。
マジで恋愛に敏感だったんだ……
「どう? 亮君は気付いてた?」
「ハハハ、そんなことあるはず無いじゃないか……あ、あの千夏ねぇが俺の事を実の弟のように扱っていたのに異性として好きだなんてさ……」
「ふーん、私よりも亮君の方が恋愛に鈍感なんじゃないのぉ?」
うるせぇ、ほっといてくれ!!
「ところでさ、亮君……」
「へっ?」
急に広美の表情が変わった。どことなく緊張している様な表情……
「どうした、広美? 急に真面目な顔をしてさ……まさかトイレに行きたいのか? でもゴンドラが下に降りるまでにはあと5分くらいかかるぞ」
「バカ、そんなんじゃない。私も亮君にお話があるって言っていたでしょ? 今からそのお話をしようと思うんだけど、あと5分では全てを話せないなぁって思ってさ……」
「ゴメン、俺が自分の想いを話し過ぎたから広美が話す時間が無くなってしまったよな? それじゃぁゴンドラが下まで降りたらベンチに行こうぜ? で、そこでゆっくり話をしよう」
「うん、そだね……」
急に元気が無くなった広美を気にしつつ俺達はステップスター近くのベンチに座った。
「そ、それで……広美の話っていうのはどんな話なんだい?」
「あ、あのね……そ、その前に亮君に質問だけど……亮君ってさ、『タイムリープ』や『転生』って本当にあると思う?」
「えっ!?」
予想もしていなかった広美の問いかけに俺はとても驚くのだった。
――――――――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
第3章『想い編』の始まりです。
引き続きよろしくお願い致します。
1
あなたにおすすめの小説
恋人、はじめました。
桜庭かなめ
恋愛
紙透明斗のクラスには、青山氷織という女子生徒がいる。才色兼備な氷織は男子中心にたくさん告白されているが、全て断っている。クールで笑顔を全然見せないことや銀髪であること。「氷織」という名前から『絶対零嬢』と呼ぶ人も。
明斗は半年ほど前に一目惚れしてから、氷織に恋心を抱き続けている。しかし、フラれるかもしれないと恐れ、告白できずにいた。
ある春の日の放課後。ゴミを散らしてしまう氷織を見つけ、明斗は彼女のことを助ける。その際、明斗は勇気を出して氷織に告白する。
「これまでの告白とは違い、胸がほんのり温かくなりました。好意からかは分かりませんが。断る気にはなれません」
「……それなら、俺とお試しで付き合ってみるのはどうだろう?」
明斗からのそんな提案を氷織が受け入れ、2人のお試しの恋人関係が始まった。
一緒にお昼ご飯を食べたり、放課後デートしたり、氷織が明斗のバイト先に来たり、お互いの家に行ったり。そんな日々を重ねるうちに、距離が縮み、氷織の表情も少しずつ豊かになっていく。告白、そして、お試しの恋人関係から始まる甘くて爽やかな学園青春ラブコメディ!
※夏休み小話編2が完結しました!(2025.10.16)
※小説家になろう(N6867GW)、カクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想などお待ちしています。
元おっさんの幼馴染育成計画
みずがめ
恋愛
独身貴族のおっさんが逆行転生してしまった。結婚願望がなかったわけじゃない、むしろ強く思っていた。今度こそ人並みのささやかな夢を叶えるために彼女を作るのだ。
だけど結婚どころか彼女すらできたことのないような日陰ものの自分にそんなことができるのだろうか? 軟派なことをできる自信がない。ならば幼馴染の女の子を作ってそのままゴールインすればいい。という考えのもと始まる元おっさんの幼馴染育成計画。
※この作品は小説家になろうにも掲載しています。
※【挿絵あり】の話にはいただいたイラストを載せています。表紙はチャーコさんが依頼して、まるぶち銀河さんに描いていただきました。
【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。
東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」
──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。
購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。
それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、
いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!?
否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。
気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。
ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ!
最後は笑って、ちょっと泣ける。
#誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
幸せのありか
神室さち
恋愛
兄の解雇に伴って、本社に呼び戻された氷川哉(ひかわさい)は兄の仕事の後始末とも言える関係企業の整理合理化を進めていた。
決定を下した日、彼のもとに行野樹理(ゆきのじゅり)と名乗る高校生の少女がやってくる。父親の会社との取引を継続してくれるようにと。
哉は、人生というゲームの余興に、一年以内に哉の提示する再建計画をやり遂げれば、以降も取引を続行することを決める。
担保として、樹理を差し出すのならと。止める両親を振りきり、樹理は彼のもとへ行くことを決意した。
とかなんとか書きつつ、幸せのありかを探すお話。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
自サイトに掲載していた作品を、閉鎖により移行。
視点がちょいちょい変わるので、タイトルに記載。
キリのいいところで切るので各話の文字数は一定ではありません。
ものすごく短いページもあります。サクサク更新する予定。
本日何話目、とかの注意は特に入りません。しおりで対応していただけるとありがたいです。
別小説「やさしいキスの見つけ方」のスピンオフとして生まれた作品ですが、メインは単独でも読めます。
直接的な表現はないので全年齢で公開します。
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2025.11.25)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
管理人さんといっしょ。
桜庭かなめ
恋愛
桐生由弦は高校進学のために、学校近くのアパート「あけぼの荘」に引っ越すことに。
しかし、あけぼの荘に向かう途中、由弦と同じく進学のために引っ越す姫宮風花と二重契約になっており、既に引っ越しの作業が始まっているという連絡が来る。
風花に部屋を譲ったが、あけぼの荘に空き部屋はなく、由弦の希望する物件が近くには一切ないので、新しい住まいがなかなか見つからない。そんなとき、
「責任を取らせてください! 私と一緒に暮らしましょう」
高校2年生の管理人・白鳥美優からのそんな提案を受け、由弦と彼女と一緒に同居すると決める。こうして由弦は1学年上の女子高生との共同生活が始まった。
ご飯を食べるときも、寝るときも、家では美少女な管理人さんといつもいっしょ。優しくて温かい同居&学園ラブコメディ!
※特別編11が完結しました!(2025.6.20)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
隣人はクールな同期でした。
氷萌
恋愛
それなりに有名な出版会社に入社して早6年。
30歳を前にして
未婚で恋人もいないけれど。
マンションの隣に住む同期の男と
酒を酌み交わす日々。
心許すアイツとは
”同期以上、恋人未満―――”
1度は愛した元カレと再会し心を搔き乱され
恋敵の幼馴染には刃を向けられる。
広報部所属
●七星 セツナ●-Setuna Nanase-(29歳)
編集部所属 副編集長
●煌月 ジン●-Jin Kouduki-(29歳)
本当に好きな人は…誰?
己の気持ちに向き合う最後の恋。
“ただの恋愛物語”ってだけじゃない
命と、人との
向き合うという事。
現実に、なさそうな
だけどちょっとあり得るかもしれない
複雑に絡み合う人間模様を描いた
等身大のラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる