70 / 133
第12章 想いを伝える為に編
第70話 初恋の人は俺にとって女神のような人だ
しおりを挟む
次の日の昼休み
俺は村瀬と一緒に弁当を食べていた。
すると慌てて教室に入って来る女子三人組の姿が!?
「 「 「いっ、五十鈴君!!」 」 」
グホッ!!
三人同時に俺の名前を叫んだので俺は驚いてオカズを喉に詰まらせてしまった。
ゴホッ ゴホッ ゴホッ
「オイ隆、だっ、大丈夫かい!? 早くお茶を飲んだ方がいいよ!!」
心配した村瀬がそう言うと何故か稲田が俺の水筒をサッと取り、水筒の蓋にお茶を入れて俺に手渡す。
俺はそれを受け取り一気にお茶を飲んだ。
ゴクッゴクッ……
「プハァァ!! 死ぬかと思ったよ……」
「『プハァァ』だなんて、うちのお父さんみたいな飲み方ね? フフ……」
悪かったな。俺は稲田の親父さんよりも年上なんだよ……
「と、ところで三人共どうしたんだよ? 俺に何か用があるのかい?」
「あるに決まってるじゃない!! 昨日、五十鈴君、塾サボったでしょ!? 私達、浩美のことを聞きたかったのに!! もしかしてずっと浩美の家にいたの!?」
岸本がえらい剣幕で俺に言ってきた。
昨日、俺はあれから家に帰り布団の上に転がっていたのだが、疲れもあり眠ってしまった。その姿を見た母さんが気を遣ってくれて塾に欠席の連絡をしてくれたんだ。
俺が塾を休んだのは初めての事である。
まぁ、それだけ石田の病気の事を知った俺はショックを受け、また色々な思いが駆け巡り一気に疲れてしまったのだろう。
「で、どうだったの、浩美は? 今日も学校休んでるし……」
川田がとても不安そうな顔をしながら聞いてくる。
俺は悩んだ。
今、彼女達に石田の病気の事を話してもいいのだろうかと……
石田が直接言うべきなのではないか?
逆に言えば病気の事を俺にしか言っていないということは……
まだ他の友人達には知られたくないって事なんだろうか?
俺は悩んだ末、こう答えた。
「ああ、石田は病気は病気なんだけどさ……まぁ、治る病気ではあるんだけど、完治するには時間がかかるそうなんだ。だから治療費もバカにならないらしくて、少しでもお金を浮かす為に仕方なく塾を辞めたそうだよ……」
なかなか苦しい『嘘』だが、それでも彼女達には通じる『嘘』だろう。
それに『治療費』の問題で塾を辞めたのは本当の事だしな……
「 「 「へぇーっ、そうなんだぁぁ……浩美、可哀想……」 」 」
ふぅぅ……期待通り、何とか誤魔化せたぞ。
彼女達はとりあえず納得してくれたみたいで自分達の教室に戻ろうとしていたが、稲田だけが俺の傍に来て耳元でこう囁いた。
「五十鈴君って『嘘』が下手だね……」
「えっ!?」
「それじゃ、また今夜、塾でねぇ」
稲田は俺にニコッと微笑み先に教室に戻った岸本、川田を追いかける為に小走りで教室を出て行くのだった。
ほんと、『この世界の』女子達は勘が鋭いというか、何というか……
日頃、『ポワーン』としている稲田なんかに見抜かれるとは……
もしかしたら俺が『大人』だから余計に彼女達の動きや発言に敏感になっているのか?
それとも稲田の言う通り、本当に俺は『嘘』が下手なのか?
もしそれが本当なら俺はやはり『元演劇部』失格だな……
この日、俺はちゃんと部活も頑張り、そして塾にも行った。
しかし塾では意外と稲田達は石田の事は触れずにその日の塾は終わるのであった。
そして俺は家に帰ると直ぐに『つねちゃん』に電話をした。
石田の事を話す為だ。
さすがに俺一人だけが石田の病気の事を知っているというのが苦しくて、『つねちゃん』には申し訳ないのだが、何となく『つねちゃん』には知っていて欲しい……出来れば一緒に悩んで欲しいといった『わがまま』というか、『甘え』みたいな俺がいたのだ。
実年齢五十八歳の還暦に近い俺が三十二歳の『つねちゃん』に甘えるというのもおかしな話かもしれないが、今の俺には……『つねちゃん』に対しては特にそんなプライドなどとっくの昔に捨てている。
「えっ!? 浩美ちゃん、白血病なの……!?」
「う、うん……そうなんだ……」
「それで、その事を知っている同級生はおそらく俺だけなんだよ。だから……」
俺は言葉に詰まってしまう。
「隆君、分かったわ。先生に教えてくれてありがとね。隆君だけがそんな辛い思いをする必要は無いわ。これから一緒に考えよ。ねっ? それに浩美ちゃんも私の『元教え子』だからとても心配だし、もっと辛い状況になる前に知る事が出来て本当に良かったわ……本当に有難う……」
この人は何て凄い人なんだろう……
俺が途中までしか話をしていないのに俺の心情を見抜き、そして直ぐに安心感を与えてくれる……
それが『つねちゃん』なんだ。
そういうところが俺は昔から大好きだった。
俺が『幼稚園児』の時は常に近くにいてくれた。
俺が何か凹みそうな状況になる前にさりげなくフォローをしてくれた。
俺が絵を描いたり工作で何かを作れば思いっきり褒めてくれた。
前の『バーベキュー』で『つねちゃん』は俺の事を『天使』だと言ってくれていたが、俺にとっての『つねちゃん』は『女神』だった……
いや、『過去形』じゃない。それは『前の世界』での話だ。
今も……『現在進行形』で『つねちゃん』は俺の『女神』だ。
その『女神』の力は絶大で、昨日石田との会話の中でつい沸いてきてしまった……思ってはいけない感情が『女神』の力であっさり上書きされ、俺の心は『正常』に戻った。
早く十八歳になりたい……そして…………
「つねちゃん、俺の方こそ有難う……なんか聞いてもらってスッキリしたよ」
「それは良かったわ。隆君って『大人っぽい』ところがあってとても素敵なんだけど、その為に自分だけで何でも抱え込んでしまう所があるような気もしていたから……これからは遠慮しないで何でも先生に相談してね? 隆君が一年生の頃に『卓球部』の事で相談してくれた時は先生、とっても嬉しかったよ……」
「うん、分かった……これからは何でも相談するよ……有難う……」
石田は八月に飛行機事故で死んでしまう。どうすれば回避できるんだろう?
俺は『未来の世界』から『つねちゃん』と結婚する為にやって来た還暦間近のおっさんだ!! そんな俺でも結婚してくれるかい?
この二点だけは絶対『つねちゃん』に相談する事は出来ないが、それ以外の事はこれからは自分だけで解決しようとせずに『女神』……いや、『つねちゃん』に相談しようと思う俺であった。
あくる日、石田が入院する事になったという連絡が稲田達から入って来た。
但し、病名はまだ伏せたままのようであった。
―――――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
『女神』のような対応をいつまでもしてくれる『つねちゃん』.....
改めて隆は『つねちゃん』に対しての想いを強くする。
そして石田が入院する事に!!
これから隆はどう動くのか!?
どうぞ次回もお楽しみに!!
俺は村瀬と一緒に弁当を食べていた。
すると慌てて教室に入って来る女子三人組の姿が!?
「 「 「いっ、五十鈴君!!」 」 」
グホッ!!
三人同時に俺の名前を叫んだので俺は驚いてオカズを喉に詰まらせてしまった。
ゴホッ ゴホッ ゴホッ
「オイ隆、だっ、大丈夫かい!? 早くお茶を飲んだ方がいいよ!!」
心配した村瀬がそう言うと何故か稲田が俺の水筒をサッと取り、水筒の蓋にお茶を入れて俺に手渡す。
俺はそれを受け取り一気にお茶を飲んだ。
ゴクッゴクッ……
「プハァァ!! 死ぬかと思ったよ……」
「『プハァァ』だなんて、うちのお父さんみたいな飲み方ね? フフ……」
悪かったな。俺は稲田の親父さんよりも年上なんだよ……
「と、ところで三人共どうしたんだよ? 俺に何か用があるのかい?」
「あるに決まってるじゃない!! 昨日、五十鈴君、塾サボったでしょ!? 私達、浩美のことを聞きたかったのに!! もしかしてずっと浩美の家にいたの!?」
岸本がえらい剣幕で俺に言ってきた。
昨日、俺はあれから家に帰り布団の上に転がっていたのだが、疲れもあり眠ってしまった。その姿を見た母さんが気を遣ってくれて塾に欠席の連絡をしてくれたんだ。
俺が塾を休んだのは初めての事である。
まぁ、それだけ石田の病気の事を知った俺はショックを受け、また色々な思いが駆け巡り一気に疲れてしまったのだろう。
「で、どうだったの、浩美は? 今日も学校休んでるし……」
川田がとても不安そうな顔をしながら聞いてくる。
俺は悩んだ。
今、彼女達に石田の病気の事を話してもいいのだろうかと……
石田が直接言うべきなのではないか?
逆に言えば病気の事を俺にしか言っていないということは……
まだ他の友人達には知られたくないって事なんだろうか?
俺は悩んだ末、こう答えた。
「ああ、石田は病気は病気なんだけどさ……まぁ、治る病気ではあるんだけど、完治するには時間がかかるそうなんだ。だから治療費もバカにならないらしくて、少しでもお金を浮かす為に仕方なく塾を辞めたそうだよ……」
なかなか苦しい『嘘』だが、それでも彼女達には通じる『嘘』だろう。
それに『治療費』の問題で塾を辞めたのは本当の事だしな……
「 「 「へぇーっ、そうなんだぁぁ……浩美、可哀想……」 」 」
ふぅぅ……期待通り、何とか誤魔化せたぞ。
彼女達はとりあえず納得してくれたみたいで自分達の教室に戻ろうとしていたが、稲田だけが俺の傍に来て耳元でこう囁いた。
「五十鈴君って『嘘』が下手だね……」
「えっ!?」
「それじゃ、また今夜、塾でねぇ」
稲田は俺にニコッと微笑み先に教室に戻った岸本、川田を追いかける為に小走りで教室を出て行くのだった。
ほんと、『この世界の』女子達は勘が鋭いというか、何というか……
日頃、『ポワーン』としている稲田なんかに見抜かれるとは……
もしかしたら俺が『大人』だから余計に彼女達の動きや発言に敏感になっているのか?
それとも稲田の言う通り、本当に俺は『嘘』が下手なのか?
もしそれが本当なら俺はやはり『元演劇部』失格だな……
この日、俺はちゃんと部活も頑張り、そして塾にも行った。
しかし塾では意外と稲田達は石田の事は触れずにその日の塾は終わるのであった。
そして俺は家に帰ると直ぐに『つねちゃん』に電話をした。
石田の事を話す為だ。
さすがに俺一人だけが石田の病気の事を知っているというのが苦しくて、『つねちゃん』には申し訳ないのだが、何となく『つねちゃん』には知っていて欲しい……出来れば一緒に悩んで欲しいといった『わがまま』というか、『甘え』みたいな俺がいたのだ。
実年齢五十八歳の還暦に近い俺が三十二歳の『つねちゃん』に甘えるというのもおかしな話かもしれないが、今の俺には……『つねちゃん』に対しては特にそんなプライドなどとっくの昔に捨てている。
「えっ!? 浩美ちゃん、白血病なの……!?」
「う、うん……そうなんだ……」
「それで、その事を知っている同級生はおそらく俺だけなんだよ。だから……」
俺は言葉に詰まってしまう。
「隆君、分かったわ。先生に教えてくれてありがとね。隆君だけがそんな辛い思いをする必要は無いわ。これから一緒に考えよ。ねっ? それに浩美ちゃんも私の『元教え子』だからとても心配だし、もっと辛い状況になる前に知る事が出来て本当に良かったわ……本当に有難う……」
この人は何て凄い人なんだろう……
俺が途中までしか話をしていないのに俺の心情を見抜き、そして直ぐに安心感を与えてくれる……
それが『つねちゃん』なんだ。
そういうところが俺は昔から大好きだった。
俺が『幼稚園児』の時は常に近くにいてくれた。
俺が何か凹みそうな状況になる前にさりげなくフォローをしてくれた。
俺が絵を描いたり工作で何かを作れば思いっきり褒めてくれた。
前の『バーベキュー』で『つねちゃん』は俺の事を『天使』だと言ってくれていたが、俺にとっての『つねちゃん』は『女神』だった……
いや、『過去形』じゃない。それは『前の世界』での話だ。
今も……『現在進行形』で『つねちゃん』は俺の『女神』だ。
その『女神』の力は絶大で、昨日石田との会話の中でつい沸いてきてしまった……思ってはいけない感情が『女神』の力であっさり上書きされ、俺の心は『正常』に戻った。
早く十八歳になりたい……そして…………
「つねちゃん、俺の方こそ有難う……なんか聞いてもらってスッキリしたよ」
「それは良かったわ。隆君って『大人っぽい』ところがあってとても素敵なんだけど、その為に自分だけで何でも抱え込んでしまう所があるような気もしていたから……これからは遠慮しないで何でも先生に相談してね? 隆君が一年生の頃に『卓球部』の事で相談してくれた時は先生、とっても嬉しかったよ……」
「うん、分かった……これからは何でも相談するよ……有難う……」
石田は八月に飛行機事故で死んでしまう。どうすれば回避できるんだろう?
俺は『未来の世界』から『つねちゃん』と結婚する為にやって来た還暦間近のおっさんだ!! そんな俺でも結婚してくれるかい?
この二点だけは絶対『つねちゃん』に相談する事は出来ないが、それ以外の事はこれからは自分だけで解決しようとせずに『女神』……いや、『つねちゃん』に相談しようと思う俺であった。
あくる日、石田が入院する事になったという連絡が稲田達から入って来た。
但し、病名はまだ伏せたままのようであった。
―――――――――――――――――――――
お読みいただきありがとうございました。
『女神』のような対応をいつまでもしてくれる『つねちゃん』.....
改めて隆は『つねちゃん』に対しての想いを強くする。
そして石田が入院する事に!!
これから隆はどう動くのか!?
どうぞ次回もお楽しみに!!
0
あなたにおすすめの小説
あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。
NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。
中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。
しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。
助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。
無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。
だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。
この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。
この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった……
7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか?
NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。
※この作品だけを読まれても普通に面白いです。
関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】
【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
管理人さんといっしょ。
桜庭かなめ
恋愛
桐生由弦は高校進学のために、学校近くのアパート「あけぼの荘」に引っ越すことに。
しかし、あけぼの荘に向かう途中、由弦と同じく進学のために引っ越す姫宮風花と二重契約になっており、既に引っ越しの作業が始まっているという連絡が来る。
風花に部屋を譲ったが、あけぼの荘に空き部屋はなく、由弦の希望する物件が近くには一切ないので、新しい住まいがなかなか見つからない。そんなとき、
「責任を取らせてください! 私と一緒に暮らしましょう」
高校2年生の管理人・白鳥美優からのそんな提案を受け、由弦と彼女と一緒に同居すると決める。こうして由弦は1学年上の女子高生との共同生活が始まった。
ご飯を食べるときも、寝るときも、家では美少女な管理人さんといつもいっしょ。優しくて温かい同居&学園ラブコメディ!
※特別編11が完結しました!(2025.6.20)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
俺をフッた幼馴染が、トップアイドルになって「もう一度やり直したい」と言ってきた
夏見ナイ
恋愛
平凡な大学生・藤堂蓮には忘れられない過去がある。高校時代、告白した幼馴染の星宮瑠奈に「アイドルになるから」とこっ酷くフラれたことだ。
数年後、瑠奈は国民的アイドル『LUNA』として輝いていた。遠い世界の住人になった彼女との再会なんて、あるはずもなかった――そう、変装した彼女が俺の前に現れ、「もう一度やり直したい」と泣きつくまでは。
トップアイドルの立場を使い強引に迫る元幼馴染と、過去の傷。揺れ動く俺の日常を照らしてくれたのは、俺の才能を信じてくれる後輩・朝霧陽葵の存在だった。
俺をフッた幼馴染か、俺を支える後輩か。過去の清算と未来の選択を描く、ほろ苦くも甘い、逆転ラブコメディ、開幕。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる