【完結】壊された女神の箱庭ー姫と呼ばれていきなり異世界に連れ去られましたー

秋空花林

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第一章 銀狼は青に還りて

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ーーー

 
「体液…」

 体液。涙?もしかして血?
 恐る恐る男を見上げると、静かに太陽を見つめて返事を待っていた。

「痛いのは嫌だぞ」
「痛くしない。気持ちいい」

 男はそっと太陽の下半身に手を伸ばして、まだ剥き出しだった太陽のソレを触った。

「な、な、もしかして飲むって!お前変態かよ!」
「頼む。もうすぐ力戻る」
「力?」
「お前の体液飲む。オレの力戻る」

 男の顔は真剣だった。騙してる様にも、単にエロい事をしようとしてる様にも見えない。

 確かにこの男が太陽を舐め回したり、キスしたりした後に、少しずつ変化して来たのは太陽自身も見て知っている。

 だから死ぬ程恥ずかしいけど覚悟を決めた。

「わかった。俺の尻や口に触らないって約束するなら許す」

 シュンと男の獣耳がわかりやすく垂れた。それが昔飼っていた愛犬を思わせて胸が痛む。でも犬を躾けるなら最初が肝心だ。

「口もダメ?」
「だめ!それは好きな人の為に…取っておきたいから」

 言いながら恥ずかしくなって小声になる。

 しかもルースに気持ちを伝えてないし、相手が自分を好きかどうかもわからない。あくまで自分のこだわりでしかない。

「他は触っていい?」
「え?他?」

 垂れた耳に力無く垂れ下がった尻尾。更に男は形の良い眉尻を下げて、太陽を見つめていた。その姿は主人の許しを待つ忠犬にしか見えない。

 何故かクーンと鳴き声が聞こえる様だ。

「…いいよ。でもやり過ぎるなよ」

 ピンッ!と耳が立ち上がった。尻尾もブンブンと嬉しそうに自己主張してる。

「オレ嬉しい」

 嬉しそうに男が笑った。
 普通にしてたら落ち着いた美丈夫に見えるのに。笑った顔は男を幾分か若く見せた。

 男が太陽の上に再び乗ってきた。
 服をたくし上げ、チュウと太陽の胸の突起を口に含み吸った。

「あ、バカ、そこ…」
「いいって言った」

 ニヤリと男が笑って、再び口に含み吸ったり噛んだりして刺激してくる。

 同時に手を下に伸ばして太陽のモノを握ってきた。

 男の手は太陽のよりも遥かに大きい。自分で処理する時と全然違う。

 すっぽり包み込む様に動かされてソコはすぐ反応した。

「あ…待って、ん」
「いいって言った」

 今度は乳首の反対側を口に含んで舐めてきた。

 それまで含んでいた部分は、空いていた手で刺激してくる。

 ピンク色の突起はぷっくりと膨らみ立ち上がっていた。

「可愛い」

 嬉しそうに男は口に含んだ物に軽く歯を立てた。

「あぁ!ん!」

 まさか乳首で感じるなんて。
 太陽は我慢出来ずに声をあげた。その間にも、男は太陽の下半身も扱いてくる。

 暗闇に淡い光が浮かび上がるこの幻想的な空間がそうさせるのか。
 それとも獣人という特殊な相手のせいなのか。
 それとも他に好きな人がいるのに身体を触らせる事を許してしまった罪悪感からか。

 太陽はかつてない程の快感を感じていた。


ーーー


 次話まで閲覧注意です。
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