【完結】壊された女神の箱庭ー姫と呼ばれていきなり異世界に連れ去られましたー

秋空花林

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第一章 銀狼は青に還りて

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ーーー

 
 いや、何かじゃない。
 太陽はもう気づいていた。獣に身体中を舐められて、俺は感じてるんだと自覚した。

 こんな変態みたいな行為、と情けなくなりながらも、焦らされもどかしくて。太陽はバレない様に地面に軽くソレ擦りつけた。

 それでも、もどかしくて。せめて自分の手で触ろうと手を動かした所で、獣の両足が太陽の両手を押さえた。

「な、何で?」

 うつ伏せで顔だけ獣を見る。
 もっと刺激したい。苦しい。
 
 だがそんな太陽に構わず、獣は鼻先で、太陽の服をたくし上げた。今度は腰から上へ上へとまた舐めていく。

 背中の辺りで、またゾクゾクと快感が這い上がってきた。

「あぁ…ん」

 獣の舌が今度は服の上側。首周りの空いている所から入り込んできた。背中上部と肩、首や耳の後ろを丹念に舐め回す。

 初めての刺激に太陽はどうしたらいいか分からなかった。ただ這い上がる快感に必死に耐えていた。

 それなのに。

 太陽の意思とは関係なく、漏れ出す声は。自分の物とは思えないほど、いやらしく聞こえた。

 獣が、脇腹をツンツンとつついてくる。望まれるがまま仰向けになると、獣の顔が近づいてきた。

 獣の目はー。

 澄んだ美しい青色になっていた。

 目が、と思わず口を開いた所に獣の舌が入って来た。

「ん…ふ」

 昨日より優しく口内を舐め回される。昨日は獣臭さがあったが、今日は不思議と草原の様な香りがした。

 太陽の口を蹂躙するいやらしい水音と、太陽のくぐもった声だけが、辺りに響いていた。

 ぐったりと横たわる太陽から口を離すと。獣は今度は太陽の下半身に顔を近づけた。そして下着を噛んでずり下ろそうとする。

 そこでハッと太陽は正気に戻った。

「待って!これ以上はダメ!」

 慌てて下着をずり上げる。太陽のソコはもうすっかり立ち上がっていたが、さすがにこれ以上を獣に許す訳にはいかなかった。

 ガウ

 獣は不満そうだ。

「これ以上はやめて。お願い。人として大切な何かを無くしてしまいそう!お願い!」

 こんなに散々感じておいて情けないが、どうしてもこの先は譲れなかった。

 獣はあきらめた様に下着から口を離した。太陽がホッとしたのも束の間。

 今度は下着の上から膨らみを舐め出した。

 ペロペロペロペロ

「あ…待って、ダメ、んん」

 いつの間か獣は太陽の足の上に腹ばいになって、両前足で太陽の腕を抑えていた。

 つまりもう逃げられない訳で。

 ただ太陽の願い通りに、下着は下ろさず1番敏感な場所を、獣は太く熱い舌で舐め回している。

 これまで焦らされた分、その快感は凄まじかった。

 獣の舌が力強く、まるで擦る様に舐めてくる。そして先端に太い舌をグリグリと押しつけて来た。

「はぁ、はぁ、もう我慢できない!」

 僅かに動く範囲で、自ら腰を獣に押し付けた。もっと、もっと!と無意識に獣にねだっていた。

 それに答える様に獣が舌の動きを早めた。太陽の腰の動きに合わせて舌を這わせてくる。それはまるで布ごしに手で擦られている様だった。

「ん、出る」

 呟いた瞬間、腰から快感がほとばしった。下着の中に濡れた感触が広がる。

 獣にイカされてしまった。

 羞恥と情けなさ、快感と疲労でぐったりしてると、その隙に獣が太陽の下着を噛んでスルスルと引きずり下ろした。

「あ、ダメ!」

 ペロリ、敏感な場所を舐められた。

「ん、やめろ」

 太陽の言う事を無視して、獣は太陽の出した白濁を綺麗に舐め取っていった。

 最後にペロリと自分の口を舐めて、獣は立ち上がった。

 どこから出したのか、ドサドサッとまた木の実や山菜、小さな動物等を太陽の横に置いた。

 そして最後に太陽の頬を優しく舐めると、木々の向こうに帰って行った。
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