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屋台料理に舌鼓を打つ
しおりを挟む広場で休憩所の一角を借りて、ルカ達は屋台料理をテーブルに広げた。
ルカが気になった物からヒューズ達が好みそうな物、デザートっぽい物など様々な料理が並んでいた。
「飲み物を買ってきましょう。ルカ様は何がよろしいですか?」
護衛騎士の一人がそう声をかけてきたので、ヒューズにおすすめを聞くと。
「屋台料理は割と濃い味付けが多いから、さっぱり系の柑橘類が良いんじゃないか?」
「おお、僕、柑橘類好きです! じゃあそういうのでお願いします!」
目を輝かせてルカが言った。
護衛騎士さんはにっこり笑った。
「分かりました。では食事をしながらお待ち下さい」
「はあい。あ、護衛騎士の皆さんも食べて下さい!」
ルカが慌てて声をかけたが、護衛騎士は任務中だ。
困っていると主であるイライアスが意を汲んで応えてくれた。
「ああ、護衛任務があるから、交代でになるが食べるから大丈夫だ。そう言うわけだからお前達も交代で食べなさい」
「ありがとうございます。頂きます」
「良かった。皆で食べると美味しいね」
「そうだな」
ルカはピタパンのようなモノに野菜とささ身肉のような物が挟まっているものを手に取ると小さな口を開けてかぶりついた。
向こうの世界でもはしたないと窘められた食べ方だったが、屋台料理では皆そうやって食べていた。
だからルカもやってみたかったのだ。
しかし案の定、慣れていないうえに小さな口なので、唇にはみ出たソースが付いていた。
ソレをヒューズが舐め取って、ちゅっとリップ音を立てて離れる。
「---!!?」
「ふふ、真っ赤になって、可愛いなあ」
「・・・ヒューズ、やり過ぎ」
「・・・・・・お前なあ、ここを何処だと・・・はあ」
真っ赤になって固まるルカに、鼻の下をデレッと伸ばした(ような感じの)ヒューズ。
ダグラスとイライアスは呆れていた。
そこへ飲み物を買ってきた護衛騎士さん達が戻り、何となく察して苦笑いしながら空気に徹していた。
漸く動き出したルカは真っ赤なまま、味なんて分からなくなっていたが、必死に食べて飲んでいた。
うん。
飲み物はレモンの爽やかな味がしたのだけ覚えてます。
お腹いっぱいになったルカは、午前中の騒ぎと人混みに疲れたのか、うとうとし始めたので、予定を切り上げて馬車へと向かった。
ヒューズに抱き上げられてヒューズの香りに包まれ、ゆらゆら揺れて気持ち良くて、あっという間に眠ってしまった。
そして馬車の中でも目を覚まさず、邸に着いても、寝室に横になっても起きずに、終始穏やかで緩んだ顔で眠っていた。
「---余程疲れたと見える」
「騒ぎもあったが、興奮して疲れたんだろう」
「でも楽しかったんだろうね。・・・あの顔・・・」
「どんな夢を見ているのだろうな」
何かもごもごと口が動いている。
美味しいケーキの夢でも見ているのかもな。
皆はそっと部屋をあとにした。
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