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190 兄“妹”の、再会
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そしてあくる朝、胃痛を抱えたフリードは、それでも再び王城へ押しかけた。
死期を悟った(つもりの)男は、先日とは比べ物にならないくらい大人しく、その傍らには彼の従者に加え、泣きそうな顔の青年がひとり。
横暴極まりないはずの暴君は終始『あの者に面会できねば……我、ここで、命ついえるだろう……』と、まるで死人のような顔。
そのさまは悲痛で。先日この男と門前で対峙した者たちも、なんだか逆に恐ろしくなる始末。
報告はすぐさま王妃と王太子に上げられて、ここでようやく暴君なるフリードには城門が開かれることとなった。
ただ、もちろんそれは、フリードの願いが聞き入れられたということだけで実現したのではない。
王城に滞在するあの娘が、自分はメントライン家の人間だと王太子に明かしたことによるところが大きかった。
その告白により、跡取りたる男の突然の王城襲来は、つまり彼女を心配してのことだったのかと、ひとまずは王太子に理解され、門前で騒いだ一件は、一時処分を見送られることに。
……ちなみにだが。
やっとのことで城門をくぐった男は、とても憔悴したようすだったのだが……その顔には先日もあった例の付けヒゲがまた装備されている。
濃い赤毛の男の顔を隠す、純白のフワモコ。
現代人のグステルがもしそこにいたら、きっとその姿は、トナカイを相棒にする子供たちの永遠のヒーローと重ねられたに違いない。
しかしながら、そんな英雄老爺のことなど知らない世界の者たちにとっては、彼の風貌はかなり奇異。少しも似合わないメルヘンな付けヒゲを見て、王城の人々は非常に気味の悪そうな顔をした。
けれども、それでもフリードはそれをけして外そうとはしなかった。
言うまでもなく、それは妹のため。
気位が山のように高いはずの男が……人々に怪訝に見られても、グステルの『公爵家の娘だと明かしたくない』という意向に沿おうとしている献身は、彼に付き添った泣き虫な青年の瞳をよけいに潤ませることになった。
こうして、メントライン家の兄妹は、王城で、公爵家の嫡男と、その家人として再会することとなった。
そこには王太子エリアスも同席すると言われ、場所が王城でも賓客だけをもてなす王太子の客間と聞いてフリードは不可解そうな顔。
なぜ謁見の間ではないのだと彼が王家の使用人に訊ねると、『王太子殿下が、例のお嬢様を気遣われている』との答え。
使用人によると、『例のお嬢様』は王宮に来た日、謎の症状で倒れたと言う。
その言葉には、フリードは真っ青に。
胃痛が悪化したらしい男は、もはや立ってもいられず長椅子のうえで天井を仰ぐありさま。
これにはずっと怯えていたヴィムも、泣いてはいられず必死になってフリードを介抱しなければならなかった。
こうした騒動の末、フリードはやっと王太子らが待つという客間へ案内された。
しかし、その前室までは付き添いが許されたヴィムらも、さすがに身分の低く、王太子への謁見は許されない。
息も絶え絶えのフリードを、彼らはハラハラ見送ることしかできなかった。
──だが、その心配は、まったくの杞憂に終わる。
青ざめ、身を重そうに客間のなかに進んだ男は。しかし解放された二枚扉の向こうに、愛しの妹の姿を見つけたとたん──分かりやすく急回復。
場には王太子もいたにもかかわらず……フリードはさっと表情を輝かせ、元気に部屋の中に突進していった。これにはまわりの者たちは唖然。
……が。
「グス──っ!」
「──若旦那様」
喜んで駆けよったフリードを、王太子の隣に座っていたグステルは、冷めた目で制止。
その瞬間、闘牛のようだった男がピタリと足を止めて沈黙。妹との再会が泣くほど嬉しかったフリードは、目を白黒させて彼女を見下ろす。が、そこに立つ娘は、悠然と構え、冷たい目で彼を見る。戸惑ったフリードは動くことができない。
そんな二人の様子には、王太子をふくめた居合わせた者全員が驚いた。
片手を掲げただけで“ブレボーデンの暴君(問題児)”を止めた娘は、さながら猛獣使いか、強い権力を誇る女王のよう。
娘は困惑する公爵家の跡取りに、静かに言う。
「若旦那様。ステラです。……そうでしょう?」
厳しくも、噛んで含めるように言葉を強調した娘に、フリードがハッとしたような顔。
どうやら、兄は彼女が身分を隠している状況を思い出したらしい。
『若旦那様』と呼ばれたということは……彼女はまだメントライン家の使用人として、ここにいるということ。ここで彼が『妹』『グステル・メントライン』という名を出すことは大変危険。
一瞬しまったという顔でうろたえたフリードは、しかし自分を止めた娘の顔を見て、あることに愕然とする。
ヒヤリとするほど冷たい娘の双眸のまわりには、いくつもの白い当て布。どうやら、怪我の治療をされているものと察したフリードは思わずカッとなって叫ぶ。
「!? どうしたその傷は!? 誰にやられた!?」
怒号のような声に、エリアスたちはギョッとしたが……しかし、その娘はやはり落ち着いて彼を見る。まるで、取るに足らないと言っているかのようだ。
微笑みすら浮かべ、慌てるフリードを突き放すように彼女は言った。
「閣下、あなた様には関係ないことです。お騒ぎになるのでしたら帰ってください。王太子殿下にご迷惑がかかってしまいます」
そう言って、娘は隣で肘掛椅子から立ち上がっていた王太子を愛しげに見る。
少し困ったような顔でフリードを見ていた王太子は、その視線に気がつくと笑顔になって娘の手を取った。
「大丈夫、わたしのことは気にしないで。卿も君を心配しているんだよ」
そう労わられた妹は、嬉しそうに微笑み、王太子にそっと身をよせる。
……そんな二人のようすを目の当たりにしたフリードは、一瞬声が出ない。
とっさには状況が呑み込めないのか、大男はオロオロと妹を凝視。
(……これは……どういうことだ!? グステルの目は、まるで……殿下を愛しているとでも言っているかのようだ……)
しかし……と、戸惑う彼の脳裏には、ヘルムートの顔が浮かぶ。
妹は確か、彼と気持ちを通じ合わせていたのではなかったのか。
彼の母は確かに『ヘルムートは婿』と、きっぱり断言していた。
彼はアルマンとの対峙で窮地にあった妹を助けた功労者で、ずっと献身的に妹を支えているように見えた。
ゆえに久々の再会で妹愛が爆発しているこの男も、彼を妹の恋人なのだと目していたのだが……。
(!? ち、違ったのか !? 母上が勘違いしていた!? 確かに……グステル本人から、ヘルムートを愛していると聞いたわけではないが……いや……しかし母上は確かに、公爵領の本邸で『グステルと彼の仲を邪魔するようなことをしたら仕置きよ!』と、言っていたぞ……!?)
彼は、むしろ積極的にイチャイチャさせろと言われていて。本当はその命令が非常に嫌だった兄は、大いに困惑。
だが……この男は、ここ数年、筋肉と武力を成長させることばかりにかまけて、あまり頭を使って生きていない。……というか、王様気質のこの男は、人の気持ちの機微などといったものにはとてもとても疎い。
ヘルムートを愛しているのだと思っていた妹の、この突然の変化に頭がついていかなかった兄は、思考停止。分からな過ぎて、言葉が出ず。
結果──……兄は考えることを放棄した。
(……、……、……よく分からんが……まあ……とにかくグステルの言う通りにしてやればいいのだろう……)
ひとまず妹は無事だった。
いくらかの小さな怪我をしているし、事情はちっとも分からない。しかし彼にとっては、妹が無事そこにいることが何より大切。それに賢い妹のこと。きっと、また何か考えがあるのだろうと納得することに。
(……また下手に強引に行動して、この王宮でこやつが鼻血まみれになっても事だしな……)
いつぞやの馬車旅中、良かれと思って菓子を押し付け、挙句妹を倒れさせた己の失態を思い出し、フリードは身震い。
これはガサツな彼なりに、妹に対する気遣いを覚えた結果でもあったのだが……。
王太子によりそった娘は、自分に向ける冷たい瞳とは打って変わった殊勝な目で青年に懇願。
「殿下、わたくしに免じてこの方の無礼をお許しください……」
そのすがるような目を見つめる金の髪の青年の瞳は、かぎりなく甘い。
「もちろんだよ。わたしは君が嫌がることは何もしないよ」
「……、……、……」
恍惚と見つめ合う二人を前にしたフリードは、せっかく再会できた妹の目が、他の男に独占されていることにひがんだ顔をしていたが。それでも彼女に『騒ぐな』と言われた手前、口出しはしなかった。
……このとき、彼には考え及びもしなかったのである。
その実、この王太子に寄りそう妹が、本当は“誰であるか?”などということには。
グステルの、転生や、その他の事情を知らない彼には、浮かびようもない疑問であった。
死期を悟った(つもりの)男は、先日とは比べ物にならないくらい大人しく、その傍らには彼の従者に加え、泣きそうな顔の青年がひとり。
横暴極まりないはずの暴君は終始『あの者に面会できねば……我、ここで、命ついえるだろう……』と、まるで死人のような顔。
そのさまは悲痛で。先日この男と門前で対峙した者たちも、なんだか逆に恐ろしくなる始末。
報告はすぐさま王妃と王太子に上げられて、ここでようやく暴君なるフリードには城門が開かれることとなった。
ただ、もちろんそれは、フリードの願いが聞き入れられたということだけで実現したのではない。
王城に滞在するあの娘が、自分はメントライン家の人間だと王太子に明かしたことによるところが大きかった。
その告白により、跡取りたる男の突然の王城襲来は、つまり彼女を心配してのことだったのかと、ひとまずは王太子に理解され、門前で騒いだ一件は、一時処分を見送られることに。
……ちなみにだが。
やっとのことで城門をくぐった男は、とても憔悴したようすだったのだが……その顔には先日もあった例の付けヒゲがまた装備されている。
濃い赤毛の男の顔を隠す、純白のフワモコ。
現代人のグステルがもしそこにいたら、きっとその姿は、トナカイを相棒にする子供たちの永遠のヒーローと重ねられたに違いない。
しかしながら、そんな英雄老爺のことなど知らない世界の者たちにとっては、彼の風貌はかなり奇異。少しも似合わないメルヘンな付けヒゲを見て、王城の人々は非常に気味の悪そうな顔をした。
けれども、それでもフリードはそれをけして外そうとはしなかった。
言うまでもなく、それは妹のため。
気位が山のように高いはずの男が……人々に怪訝に見られても、グステルの『公爵家の娘だと明かしたくない』という意向に沿おうとしている献身は、彼に付き添った泣き虫な青年の瞳をよけいに潤ませることになった。
こうして、メントライン家の兄妹は、王城で、公爵家の嫡男と、その家人として再会することとなった。
そこには王太子エリアスも同席すると言われ、場所が王城でも賓客だけをもてなす王太子の客間と聞いてフリードは不可解そうな顔。
なぜ謁見の間ではないのだと彼が王家の使用人に訊ねると、『王太子殿下が、例のお嬢様を気遣われている』との答え。
使用人によると、『例のお嬢様』は王宮に来た日、謎の症状で倒れたと言う。
その言葉には、フリードは真っ青に。
胃痛が悪化したらしい男は、もはや立ってもいられず長椅子のうえで天井を仰ぐありさま。
これにはずっと怯えていたヴィムも、泣いてはいられず必死になってフリードを介抱しなければならなかった。
こうした騒動の末、フリードはやっと王太子らが待つという客間へ案内された。
しかし、その前室までは付き添いが許されたヴィムらも、さすがに身分の低く、王太子への謁見は許されない。
息も絶え絶えのフリードを、彼らはハラハラ見送ることしかできなかった。
──だが、その心配は、まったくの杞憂に終わる。
青ざめ、身を重そうに客間のなかに進んだ男は。しかし解放された二枚扉の向こうに、愛しの妹の姿を見つけたとたん──分かりやすく急回復。
場には王太子もいたにもかかわらず……フリードはさっと表情を輝かせ、元気に部屋の中に突進していった。これにはまわりの者たちは唖然。
……が。
「グス──っ!」
「──若旦那様」
喜んで駆けよったフリードを、王太子の隣に座っていたグステルは、冷めた目で制止。
その瞬間、闘牛のようだった男がピタリと足を止めて沈黙。妹との再会が泣くほど嬉しかったフリードは、目を白黒させて彼女を見下ろす。が、そこに立つ娘は、悠然と構え、冷たい目で彼を見る。戸惑ったフリードは動くことができない。
そんな二人の様子には、王太子をふくめた居合わせた者全員が驚いた。
片手を掲げただけで“ブレボーデンの暴君(問題児)”を止めた娘は、さながら猛獣使いか、強い権力を誇る女王のよう。
娘は困惑する公爵家の跡取りに、静かに言う。
「若旦那様。ステラです。……そうでしょう?」
厳しくも、噛んで含めるように言葉を強調した娘に、フリードがハッとしたような顔。
どうやら、兄は彼女が身分を隠している状況を思い出したらしい。
『若旦那様』と呼ばれたということは……彼女はまだメントライン家の使用人として、ここにいるということ。ここで彼が『妹』『グステル・メントライン』という名を出すことは大変危険。
一瞬しまったという顔でうろたえたフリードは、しかし自分を止めた娘の顔を見て、あることに愕然とする。
ヒヤリとするほど冷たい娘の双眸のまわりには、いくつもの白い当て布。どうやら、怪我の治療をされているものと察したフリードは思わずカッとなって叫ぶ。
「!? どうしたその傷は!? 誰にやられた!?」
怒号のような声に、エリアスたちはギョッとしたが……しかし、その娘はやはり落ち着いて彼を見る。まるで、取るに足らないと言っているかのようだ。
微笑みすら浮かべ、慌てるフリードを突き放すように彼女は言った。
「閣下、あなた様には関係ないことです。お騒ぎになるのでしたら帰ってください。王太子殿下にご迷惑がかかってしまいます」
そう言って、娘は隣で肘掛椅子から立ち上がっていた王太子を愛しげに見る。
少し困ったような顔でフリードを見ていた王太子は、その視線に気がつくと笑顔になって娘の手を取った。
「大丈夫、わたしのことは気にしないで。卿も君を心配しているんだよ」
そう労わられた妹は、嬉しそうに微笑み、王太子にそっと身をよせる。
……そんな二人のようすを目の当たりにしたフリードは、一瞬声が出ない。
とっさには状況が呑み込めないのか、大男はオロオロと妹を凝視。
(……これは……どういうことだ!? グステルの目は、まるで……殿下を愛しているとでも言っているかのようだ……)
しかし……と、戸惑う彼の脳裏には、ヘルムートの顔が浮かぶ。
妹は確か、彼と気持ちを通じ合わせていたのではなかったのか。
彼の母は確かに『ヘルムートは婿』と、きっぱり断言していた。
彼はアルマンとの対峙で窮地にあった妹を助けた功労者で、ずっと献身的に妹を支えているように見えた。
ゆえに久々の再会で妹愛が爆発しているこの男も、彼を妹の恋人なのだと目していたのだが……。
(!? ち、違ったのか !? 母上が勘違いしていた!? 確かに……グステル本人から、ヘルムートを愛していると聞いたわけではないが……いや……しかし母上は確かに、公爵領の本邸で『グステルと彼の仲を邪魔するようなことをしたら仕置きよ!』と、言っていたぞ……!?)
彼は、むしろ積極的にイチャイチャさせろと言われていて。本当はその命令が非常に嫌だった兄は、大いに困惑。
だが……この男は、ここ数年、筋肉と武力を成長させることばかりにかまけて、あまり頭を使って生きていない。……というか、王様気質のこの男は、人の気持ちの機微などといったものにはとてもとても疎い。
ヘルムートを愛しているのだと思っていた妹の、この突然の変化に頭がついていかなかった兄は、思考停止。分からな過ぎて、言葉が出ず。
結果──……兄は考えることを放棄した。
(……、……、……よく分からんが……まあ……とにかくグステルの言う通りにしてやればいいのだろう……)
ひとまず妹は無事だった。
いくらかの小さな怪我をしているし、事情はちっとも分からない。しかし彼にとっては、妹が無事そこにいることが何より大切。それに賢い妹のこと。きっと、また何か考えがあるのだろうと納得することに。
(……また下手に強引に行動して、この王宮でこやつが鼻血まみれになっても事だしな……)
いつぞやの馬車旅中、良かれと思って菓子を押し付け、挙句妹を倒れさせた己の失態を思い出し、フリードは身震い。
これはガサツな彼なりに、妹に対する気遣いを覚えた結果でもあったのだが……。
王太子によりそった娘は、自分に向ける冷たい瞳とは打って変わった殊勝な目で青年に懇願。
「殿下、わたくしに免じてこの方の無礼をお許しください……」
そのすがるような目を見つめる金の髪の青年の瞳は、かぎりなく甘い。
「もちろんだよ。わたしは君が嫌がることは何もしないよ」
「……、……、……」
恍惚と見つめ合う二人を前にしたフリードは、せっかく再会できた妹の目が、他の男に独占されていることにひがんだ顔をしていたが。それでも彼女に『騒ぐな』と言われた手前、口出しはしなかった。
……このとき、彼には考え及びもしなかったのである。
その実、この王太子に寄りそう妹が、本当は“誰であるか?”などということには。
グステルの、転生や、その他の事情を知らない彼には、浮かびようもない疑問であった。
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