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1 フォレサクレ王国
4 マオリ嬢
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あの日以降、曲者が現れる気配はない。
メイドはちゃんとノックして入ってくるし、あの時の曲者らしい少女を窓から見つけることもできなかった。
見つけたからと言って、僕にはそれをレーナに伝える方法が無い。
「ナー」
「なあに マダナ?」
レーナは机に向って何か書いていたけれど、僕が呼びかけたらすぐに抱き上げて、机の上に僕を乗せた。
コドモトビネコは字が読めないらしい、それとも身体が小さすぎて字の全容が分からないだけなのかな?とにかく僕には字が読めないし 書けない。
「マー」
ねえ、レーナ、曲者はレーナの予定が分かっている人だと思うんだ。
だって、あの日は家族ディナーの日だったでしょ。曲者はそれを知っていたからレーナが居ないと思って一回目の侵入があったんだよ。
それで レーナがまだ寝室にいたから、次はディナーが始まってレーナが食堂に居るのを確認してから来たんじゃないかな。
それに、メイドの服は本物そっくりだったよ、もしかして本物のメイドかもしれないよ
僕は、レーナの目を見て、一生懸命に訴えた。
「ナーアー マー」
「うん、マダナ、分かったわ」
やった!心通じた!
「開け!」
カチャリ ガタ
寝室のドアと、クローゼットのドアも開いた音がした、レーナは椅子からチョンと飛び降りると寝室へ行き、サーモンジャーキーを持ってきた。
一つまみ ちぎって自分の口に入れると
「はい、マダナの分」
残りを僕の前に置いた。
あー心通じてなかったな、ジャーキー好きだからいいけど
***
トントントン トントントン
レーナの留守中にノックの音がした。
居室の窓枠から外を見ていた僕はカーテンの陰に隠れて様子を伺う
「失礼します マグダレーナ様。お留守ですか?」
見覚えがないメイドが入ってきた。
メイドは、僕の居る窓の方に来ると、窓の桟に人差し指を乗せて滑らせた
「うん、綺麗に掃除されてるわね。カーテンは少し乱れ――」
さっと、カーテンが広げられて、僕も一緒に転びそうになったから思わずバランスを取る。メイドと一瞬目があった
ような……ぬいぐるみ ぬいぐるみ 僕はぬいぐるみ ここに置き忘れられたぬいぐるみ、僕は自分に言い聞かせる。
「君は、マダナだね。わたしはマオリ、よろしくお願いします」
「アー」
僕は窓枠の真ん中に置きなおされて、にっこりと満面の笑顔で言われたから、混乱した僕は間抜けな声を出してしまった。
ガチャリ
「そこにいるのは誰かしら?」
レーナが帰ってきたあ。ジャンプしようとした僕はレーナに続いて入ってきてドアを閉めるメイドの姿に硬直した。 僕はぬいぐるみ。ぬいぐるみは動きません。
動きません、けど、それじゃあ落ちちゃう!と思った時、マオリが受け止めてくれた。グッジョブ マオリ!
「到着が遅くなり、申し訳ございません。マグダレーナ様の専属メイドとなりましたマオリでございます。」
僕を窓枠に戻して マオリがレーナに深々とお辞儀をする。
「ああ、あなたがマオリね 話は聞いているわ よろしくね」
レーナが鷹揚に頷いたのを見て、僕の全身から力が抜けた。なんだあ 悪者じゃないんだね
マオリは王の側近ダイゴの娘で、魔獣の勉強をしているんだって。本当はもっと早くレーナのところに来る予定だったけど
突然の学会発表があってやっと今日 お城に来たんだって。
マオリをお城に呼んだのは、レーナの父親さんとオジサンと側近さんで、レーナは話し相手のお姉さんが来てくれるって楽しみにしていたみたい。
僕、ちっとも知らなかったよ
メイドはちゃんとノックして入ってくるし、あの時の曲者らしい少女を窓から見つけることもできなかった。
見つけたからと言って、僕にはそれをレーナに伝える方法が無い。
「ナー」
「なあに マダナ?」
レーナは机に向って何か書いていたけれど、僕が呼びかけたらすぐに抱き上げて、机の上に僕を乗せた。
コドモトビネコは字が読めないらしい、それとも身体が小さすぎて字の全容が分からないだけなのかな?とにかく僕には字が読めないし 書けない。
「マー」
ねえ、レーナ、曲者はレーナの予定が分かっている人だと思うんだ。
だって、あの日は家族ディナーの日だったでしょ。曲者はそれを知っていたからレーナが居ないと思って一回目の侵入があったんだよ。
それで レーナがまだ寝室にいたから、次はディナーが始まってレーナが食堂に居るのを確認してから来たんじゃないかな。
それに、メイドの服は本物そっくりだったよ、もしかして本物のメイドかもしれないよ
僕は、レーナの目を見て、一生懸命に訴えた。
「ナーアー マー」
「うん、マダナ、分かったわ」
やった!心通じた!
「開け!」
カチャリ ガタ
寝室のドアと、クローゼットのドアも開いた音がした、レーナは椅子からチョンと飛び降りると寝室へ行き、サーモンジャーキーを持ってきた。
一つまみ ちぎって自分の口に入れると
「はい、マダナの分」
残りを僕の前に置いた。
あー心通じてなかったな、ジャーキー好きだからいいけど
***
トントントン トントントン
レーナの留守中にノックの音がした。
居室の窓枠から外を見ていた僕はカーテンの陰に隠れて様子を伺う
「失礼します マグダレーナ様。お留守ですか?」
見覚えがないメイドが入ってきた。
メイドは、僕の居る窓の方に来ると、窓の桟に人差し指を乗せて滑らせた
「うん、綺麗に掃除されてるわね。カーテンは少し乱れ――」
さっと、カーテンが広げられて、僕も一緒に転びそうになったから思わずバランスを取る。メイドと一瞬目があった
ような……ぬいぐるみ ぬいぐるみ 僕はぬいぐるみ ここに置き忘れられたぬいぐるみ、僕は自分に言い聞かせる。
「君は、マダナだね。わたしはマオリ、よろしくお願いします」
「アー」
僕は窓枠の真ん中に置きなおされて、にっこりと満面の笑顔で言われたから、混乱した僕は間抜けな声を出してしまった。
ガチャリ
「そこにいるのは誰かしら?」
レーナが帰ってきたあ。ジャンプしようとした僕はレーナに続いて入ってきてドアを閉めるメイドの姿に硬直した。 僕はぬいぐるみ。ぬいぐるみは動きません。
動きません、けど、それじゃあ落ちちゃう!と思った時、マオリが受け止めてくれた。グッジョブ マオリ!
「到着が遅くなり、申し訳ございません。マグダレーナ様の専属メイドとなりましたマオリでございます。」
僕を窓枠に戻して マオリがレーナに深々とお辞儀をする。
「ああ、あなたがマオリね 話は聞いているわ よろしくね」
レーナが鷹揚に頷いたのを見て、僕の全身から力が抜けた。なんだあ 悪者じゃないんだね
マオリは王の側近ダイゴの娘で、魔獣の勉強をしているんだって。本当はもっと早くレーナのところに来る予定だったけど
突然の学会発表があってやっと今日 お城に来たんだって。
マオリをお城に呼んだのは、レーナの父親さんとオジサンと側近さんで、レーナは話し相手のお姉さんが来てくれるって楽しみにしていたみたい。
僕、ちっとも知らなかったよ
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