🐈せっかく猫になったのに~病弱な第二王子に身代わりを押し付けられた件

tobe

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2 アサータ王国へ

12 今日の友?

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僕はどうしよう?セクウは今レーナの味方だから僕はセクウの味方をすべきだよね?
あああ、一日目から事件に巻き込まれちゃったなあ 

リリン

わざとリボンの鈴を鳴らして寝たふりを続けながら薄目で様子を見る

「へ~幽霊王子の新しい使い魔かな?」

あ!使い魔って言った!
おっと嬉しがっている場合じゃない。声と共にいきなり手が伸びてきた。抵抗しながらその手を思い切りひっかいてやったのはセイトウボウエイだ。

「痛!」

ヤツは大げさにベッドの脇に蹲った。ボウエイカジョウって言われちゃうかな?用心しながらベッドの上を歩いてヤツの様子を見に行こうとした時にドアが開いていることに気が付いた。

レーナが両手をセクウが杖と持っていない方の手を男子学生の方に向けているのは何かのチームの決めポーズみたい。一方男子生徒は自分のめくれ上がった制服に抑え込まれてジタバタしている、という奇妙な状況。

ナルホド、これはレーナとセクウの魔法だね。セクウが制服をまくり上げてレーナが服を抑え込んでいる、のかな?
セクウがレーナに何か言ってレーナが首を振っている様子はまるで気の合った相棒みたい。

バタバタと護衛がやって来るとレーナとセクウは頷きあってレーナが魔法を解いた。男子生徒は立ち上がろうとするけれど制服が絡まって動きが取れないでいる

「マダナ」
「にゃあ」

なんで、セクウと一緒なの?なんでそんなに仲良し感があるの?僕だけ仲間外れになった気がして抗議する。

「怖かったわね もう大丈夫よ」

怖くなんかなかったけどレーナが抱っこして優しくなでてくれるんならもう、いいや。レーナの髪や服に爪が絡まないように注意しながらレーナの方に前足と頭を乗せて首の後ろや背中も撫でてもらう。気持ちよくって細めた目にさっきの学生が護衛に連れられて出ていくのが見えた。人の部屋に勝手に入ったり僕に勝手に触ろうとするからだよ ザマアミロ


その後でセクウの部屋にランチが運ばれてきて、セクウとレーナと僕とで食事をする
レーナに「マダナ」と小声で怒られたけど、知らん顔してセクウの皿から料理を分けてもらう。セクウ、僕の許可なくレーナと仲良くしたんだからね。僕に料理を分けるくらいはしないとね。

紫猫だとテーブルに乗るわけにはいかないから、セクウの膝の上から立ち上がってペシペシとテーブルをたたいて催促するとセクウが僕の顔の前の皿に料理を取り分けてくれるんだ。
よしよし、なんだろう?これ 初めて食べるけどおいしいぞ

「にゃ」

もっとよこせ、とセクウに催促したら

「マダナ 食べすぎです 殿下、失礼いたします」

マオリに抱き上げられてしまった。
レーナほどじゃないけどマオリの抱っこも気持ちいい、ああ、セクウの抱っこも慣れてない感じだったけど優しかった。あれ?さっきまで僕 セクウの膝に乗ってたな。

「にゃん」
「これ以上 ねだったり、食べたりしないなら降ろしてあげます」
「にゃ」

緩めてくれたマオリの腕から飛び降りた。
三人の目が僕の動きを追っているから何か落ちてないかを探すのは諦めてレーナの膝に乗って丸くなった。

カチャカチャと食器の音だけが聞える。
いつもならレーナは僕やマオリと話しをしながら食事をするんだけど、セクウが居るからマオリもレーナに話しかけられないんだな。
やっぱりセクウは邪魔な奴だな

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