🐈せっかく猫になったのに~病弱な第二王子に身代わりを押し付けられた件

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2 アサータ王国へ

閑話 マオリの独り言

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大気中の魔力の含有量が多いとされているアサータに来て数か月経過した。

マダナの中の魔獣石は小さくなりはしないが大きくなっている様子もない。
魔獣の体内にある魔獣石。魔獣の魔力で育つとされ、育ちすぎた魔獣石は魔獣の命を奪う。
コドモトビネコの命を奪う魔獣石の大きさの目安としては以前迷いの森で見たコドモトビネコの物と推察される魔獣石しかないが今のマダナの魔獣石はそれとほぼ同じ大きさだ。

幸い、アサータに来てから大気内の魔力のおかげか若しくは魔力を帯びたリボンで紫猫に変化しているせいか魔獣石が大きくなっている気配はない。

魔獣は外部から魔力を取り込むことによって、魔獣石の成長を遅らせることが出来るのかもしれない。

魔獣達が迷いの森(アサータ側は守りの森と呼んでいるが)から離れることなく森の中にとどまっているのは彼らの本能がこの森から出るなと告げているからではないだろうか?

今更ではあるが、魔獣はやはり森の中で生きていくのが幸せなのだろう。


ただしマダナという個体についてのみ考えた場合、森から離されレーナ様と暮らすことになっているが果たしてそれが不幸であるか、というとそうとも言い切れないだろう。

コドモトビネコの生態は不明とはいえあの小さい身体であれば捕食される方の存在であろう。マダナが森で育ったとしても他の捕食者の餌食にならずに今の年齢まで生きながらえたかどうかは疑問である。

しかも マダナは時にはわたしたちの言葉が分かっているような表情をする。フォレサクレのレーナ様の部屋への侵入者があった事を知らせたのもマダナだというし、マーとナーも使い分けているように思うが偶然だろうか?

最近、世話をお願いしているセクウ殿下は人でないモノと言葉を交わせるという噂だが、実際、マダナとはまるで言葉を交わしているように見えることがある。

かように、人間の言葉を理解し、人に慣れて生きているマダナであれば森で生きるよりも人と生きる今の生き方の方が幸せではないだろうか?


今、わたしの膝の上で気持ちよさそうに目を細めているマダナに「幸せか?」と聞いたら、何と答えるのだろう?

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