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4 きっとまた会える
1 かくれんぼ
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「セクウ、この論文どう思う?」
オレは声に出してオレの中のセクウに問いかける。
オレの手の中には、レーナの侍女を務めながらも魔獣研究者としても研究を続けているマオリから渡された今年の論文集がある。
しおりが挟まれているのは「魔獣石から新たな魔獣が生まれる可能性」という論文。
巣をつくり卵を産む魔獣も居る中で一部の巣も卵も見つからないような魔獣はその個体の命が終えた時に残された魔獣石から再び命を誕生させるのではないか。というものだ。
元コドモトビネコだったオレにとっても初耳だ。ま、オレは元は異世界人だから知らなくてもしょうがない。
魔獣石に入り込むことができるセクウならもしかしたら魔獣石からコドモトビネコとして誕生することができるのか?記憶はどうなるんだろう?セクウやマダナの生まれ変わりとして記憶があるのかな?
しばらくセクウの返事を待つけれど、返事がない。
前世の記憶はない。両親と妹がいた。両親も平民だったけど仲良く暮らしていたような気がする。
いつかセクウが言ったようにふとしたきっかけでフルーツバスケットみたいに中身が入れ替わったなら、だれかがあの世界のオレの中に入ってオレをやっているんだろうか?
それで、フルーツバスケットの椅子が一つ足りないならいいじゃん、一緒に座ろうぜ。
この椅子(セクウの身体)悪くないと思うんだけど、なんでセクウは座りたがらないんだろう?
トントントン
ノックの音に思考が遮られる。
「開け」
馴染みのある気配にノックの主も確かめずにドアを開ける。
「セクウ、体調はどう?」
兄上がオレの部屋に来る時の挨拶はいつもこんな言葉だ。今はすっかり丈夫になったけれど、以前はベッドの中から微笑み返すだけって事も多かったから、毎日食事を共にしているにもかかわらず、こんな言葉が出てしまうのだろう
「ええ、御覧の通りですよ。兄上は?」
兄上だって元気になったよね?オレに体調を聞く前にご自身の体調管理をして下さいって生意気な進言をして兄上を不機嫌にしたことだって一度や二度じゃない。
「きわめて元気」
苦笑しながら兄上がボクの頭に手を伸ばす、触れる瞬間にビリっと静電気がきそうで身構えるけど、そんな事は無い。
前に家族がオレに触れる時にはよく静電気のようなものが起きていたけど、あれも魔力が関係していたんだろうなあ。
「ほんとにお前の魔力が安定して嬉しい。おかげでいつでもお前に会えてお前に触れられるからね」
セクウ、魔力不安定な時代には兄上になにか失礼な事したのかな?
「冬が来る前に家族で出かけたいって言ってたけど、流石に遠くは無理みたいだからこの前、セクウが行った魔湖に行こうと思うけどどう思う?」
「いいですね」
兄上の顔が輝いた
「兄弟で出かけるのって夢だったんだ。 ほら お前の虚弱の原因が魔量過多だって言われてから、魔量の多い私はお前に近づくことさえ制限されてたからさ。学生の時なんて兄弟で通っている学友が羨ましくてしょうがなかったよ。もちろん 表には出したりしてないよ」
セクウなら『兄上 王子はいつだって堂々としていてください』くらいのことを言っていたのかな?
「お前と触れ合いたいのは父上や母上だって同じだからさ、魔湖から帰って来た時に
たまたま私が出迎えて寝ているお前を抱っこしてベッドまで連れて行ったことは話してないんだ。」
嬉しそうに、得意げに兄上が笑う。
セクウ、聞いてるか?それとも知っていたか?兄上はブラコンらしいぞ
オレは声に出してオレの中のセクウに問いかける。
オレの手の中には、レーナの侍女を務めながらも魔獣研究者としても研究を続けているマオリから渡された今年の論文集がある。
しおりが挟まれているのは「魔獣石から新たな魔獣が生まれる可能性」という論文。
巣をつくり卵を産む魔獣も居る中で一部の巣も卵も見つからないような魔獣はその個体の命が終えた時に残された魔獣石から再び命を誕生させるのではないか。というものだ。
元コドモトビネコだったオレにとっても初耳だ。ま、オレは元は異世界人だから知らなくてもしょうがない。
魔獣石に入り込むことができるセクウならもしかしたら魔獣石からコドモトビネコとして誕生することができるのか?記憶はどうなるんだろう?セクウやマダナの生まれ変わりとして記憶があるのかな?
しばらくセクウの返事を待つけれど、返事がない。
前世の記憶はない。両親と妹がいた。両親も平民だったけど仲良く暮らしていたような気がする。
いつかセクウが言ったようにふとしたきっかけでフルーツバスケットみたいに中身が入れ替わったなら、だれかがあの世界のオレの中に入ってオレをやっているんだろうか?
それで、フルーツバスケットの椅子が一つ足りないならいいじゃん、一緒に座ろうぜ。
この椅子(セクウの身体)悪くないと思うんだけど、なんでセクウは座りたがらないんだろう?
トントントン
ノックの音に思考が遮られる。
「開け」
馴染みのある気配にノックの主も確かめずにドアを開ける。
「セクウ、体調はどう?」
兄上がオレの部屋に来る時の挨拶はいつもこんな言葉だ。今はすっかり丈夫になったけれど、以前はベッドの中から微笑み返すだけって事も多かったから、毎日食事を共にしているにもかかわらず、こんな言葉が出てしまうのだろう
「ええ、御覧の通りですよ。兄上は?」
兄上だって元気になったよね?オレに体調を聞く前にご自身の体調管理をして下さいって生意気な進言をして兄上を不機嫌にしたことだって一度や二度じゃない。
「きわめて元気」
苦笑しながら兄上がボクの頭に手を伸ばす、触れる瞬間にビリっと静電気がきそうで身構えるけど、そんな事は無い。
前に家族がオレに触れる時にはよく静電気のようなものが起きていたけど、あれも魔力が関係していたんだろうなあ。
「ほんとにお前の魔力が安定して嬉しい。おかげでいつでもお前に会えてお前に触れられるからね」
セクウ、魔力不安定な時代には兄上になにか失礼な事したのかな?
「冬が来る前に家族で出かけたいって言ってたけど、流石に遠くは無理みたいだからこの前、セクウが行った魔湖に行こうと思うけどどう思う?」
「いいですね」
兄上の顔が輝いた
「兄弟で出かけるのって夢だったんだ。 ほら お前の虚弱の原因が魔量過多だって言われてから、魔量の多い私はお前に近づくことさえ制限されてたからさ。学生の時なんて兄弟で通っている学友が羨ましくてしょうがなかったよ。もちろん 表には出したりしてないよ」
セクウなら『兄上 王子はいつだって堂々としていてください』くらいのことを言っていたのかな?
「お前と触れ合いたいのは父上や母上だって同じだからさ、魔湖から帰って来た時に
たまたま私が出迎えて寝ているお前を抱っこしてベッドまで連れて行ったことは話してないんだ。」
嬉しそうに、得意げに兄上が笑う。
セクウ、聞いてるか?それとも知っていたか?兄上はブラコンらしいぞ
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