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第14-2
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「リゼル、僕らはあっちに行こう。飲み物を取って来るよ」
「……ああ、ありがとう」
アルフレッドは本当にいいやつだ。俺を大人たちから遠ざけてくれ、レモネードを取って来てくれた。スッとするレモンに、俺の煮えたぎってた腸《はらわた》が少しは落ち着く。
「社交界ってのは、挨拶まわりばかりなのか? もっとおもしろいことがあるのかと思った」
「まあ、情報交換や他愛のない話をしたりする場だよ。ちょっと退屈かもしれないね。夜になればダンスパーティーにもなるけど、そこまではまだ僕らはいられないし――」
アルフレッドが突然言葉を切って、何かを見つめている。その視線の先を辿ると、俺の目も釘付けになった。
栗色の髪に、美しい純白のドレス。色白の肌に大きな水色の瞳、桃色の唇に頬はバラ色だ。
「な、なあ! あの子誰!?」
「わからない、僕も初めて見た。彼女も今日がプレデビューなのかも」
見ると、彼女は所在なさげにキョロキョロとしていた。話しかけるなら今がチャンスだ。
「俺ちょっと行ってくる!」
「僕も!」
俺たちは興奮を抑え、努めて自然な様子で彼女の側に近づいた。
「パーティーは初めてですか?」
アルフレッドが話しかけると、彼女はちょっと驚いたように身を引いて、それでも俺たちに笑顔を向けた。
「いえ、2回目です。でもこちらのパーティーではどなたも知っている方がいらっしゃらなくて」
「俺はリゼル・フォン・シルヴァリー! 俺、今日がプレデビューなんです!」
「僕はアルフレッド・ヴァン・マーウッドです。失礼ですが、お名前を伺っても?」
「申し遅れました。ステラ・デ・ウィンスロップと申します」
ステラが白いドレスを摘まみ上げて、軽く膝を折った。栗色の髪が揺れて、顔を上げた彼女がまた微笑む。
「ウィンスロップ子爵のご令嬢だ。一人娘がいると聞いたことがある」
アルフレッドが素早く耳打ちしてきた。
「僕も数ヶ月前にプレデビューしたばかりなんです。3人とも同い年のようですね」
「まあ、同じ年の方がいてくださって嬉しいです。1人では心細くて」
「そうですよね! 俺もあなたと知り合えてよかった!」
ふふっと笑う吐息すら可愛らしい。
こんな可愛い子がいたなんて。純粋で可憐で、物語に出てくるお姫様のようだ。
そういえば、社交界パーティーは未婚の者たちにとってはお見合いの場だとも聞いてる。
もしステラと一緒になれたらどうだろう。こんな可愛い花嫁ならきっと母上も喜ぶ。
「ステラ、俺キミのことがいろいろ知りたい」
好きな食べ物や趣味、家で何をしているのか、ペットを飼っているのか、好きな本は? 好きな洋服は? 一緒に遊びに行くならどこがいい?
矢継ぎ早の質問に最初は穏やかに答えてくれていたステラだったが、徐々に後ろに下がっているような気がする。俺は少しでもステラの近くに行きたくて、距離を詰めようと――
「リゼル、あまり質問ばかりしては彼女も困ってしまうよ。僕らはまだ初対面だ。ゆっくり仲良くなっていこう」
口を挟んできたアルフレッドに、ステラがホッとしたように顔を向けた。
なぜ困る? 俺と話すのが嫌なのか? どうして。何か悪いことを聞いたか? 子爵の一人娘なら、将来伯爵になる俺と仲良くなるのは悪くない話なのに。
そこまで考えて、ふと母上の言葉を思い出した。男も女も皆平等、相手の気持ちを無視してはいけない。
俺は少し考えてから、ステラに聞いた。
「俺はステラのことが好きだ。ステラは俺をどう思う?」
ステラとアルフレッドが驚いて目を見開いた。アルフレッドは「ちょっと」と俺を小突いたが、ステラは困ったように苦笑してその桃色の唇を開いた。
「私もリゼルさんとお友達になりたいと思っています。ですが、アルフレッドさんの言った通りまだ私たちは出会ったばかり。徐々に仲良くなっていきませんか?」
ね? とステラがアルフレッドを見ると、アルフレッドも頷いた。
喜ばれると思っていたのに、本当に困っているように見えた。ゆっくり仲良くなるというのはどうすればいいのかよくわからないが、とにかくグイグイいくのはよくないようだ。
俺は、そこからは黙ってアルフレッドに倣うことにした。アルフレッドは話が上手く、ステラとも楽しそうに喋るが俺にも必ず話を振ってくれる。さっきの俺以上に喋っているはずなのに、ステラはとても楽しそうだ。
なんかいろいろ負けた気がする。ムカつくし腹も立つけど、でも可愛いステラを眺めていられるならそれでいい。本当は俺とだけ仲良くなってほしいけど、でもそういうのはいけないらしい。
俺たちがわいわいと話していると、いつの間にか周りの大人たちの視線が俺たちに集まっていた。それは俺に向けられていた冷ややかなものではなく、温かな視線だった。しかし、その誰とも俺とは視線が合わない。
「お似合いね」
「子供たちはダンスパーティーの時間までいられないのが残念だわ」
そこへ、サイラスがパンパンと手を叩いて皆の注目を引いた。
「せっかく同年代の者たちがこうしてプレデビューしたのです。アルフレッド、リゼル。どうだ? 2人で剣術の模擬試合をしてみるというのは」
剣術、最近師範をつけてもらって訓練している。俺は素早く手を挙げた。
「やりますっ!」
アルフレッドを見ると、遠慮がちに「リゼルがそう言うなら」と言った。
「決まりですな。では皆さん、中庭へまいりましょう」
サイラスの音頭で、皆中庭に向かった。
「勝負だぞ、アルフレッド。手加減はいらないからな」
「お手柔らかに頼むよ」
見ると、ステラが俺たちを心配そうに見ていた。俺は安心させるようにウインクを飛ばす。
これでステラにカッコイイところが見せられる。
「……ああ、ありがとう」
アルフレッドは本当にいいやつだ。俺を大人たちから遠ざけてくれ、レモネードを取って来てくれた。スッとするレモンに、俺の煮えたぎってた腸《はらわた》が少しは落ち着く。
「社交界ってのは、挨拶まわりばかりなのか? もっとおもしろいことがあるのかと思った」
「まあ、情報交換や他愛のない話をしたりする場だよ。ちょっと退屈かもしれないね。夜になればダンスパーティーにもなるけど、そこまではまだ僕らはいられないし――」
アルフレッドが突然言葉を切って、何かを見つめている。その視線の先を辿ると、俺の目も釘付けになった。
栗色の髪に、美しい純白のドレス。色白の肌に大きな水色の瞳、桃色の唇に頬はバラ色だ。
「な、なあ! あの子誰!?」
「わからない、僕も初めて見た。彼女も今日がプレデビューなのかも」
見ると、彼女は所在なさげにキョロキョロとしていた。話しかけるなら今がチャンスだ。
「俺ちょっと行ってくる!」
「僕も!」
俺たちは興奮を抑え、努めて自然な様子で彼女の側に近づいた。
「パーティーは初めてですか?」
アルフレッドが話しかけると、彼女はちょっと驚いたように身を引いて、それでも俺たちに笑顔を向けた。
「いえ、2回目です。でもこちらのパーティーではどなたも知っている方がいらっしゃらなくて」
「俺はリゼル・フォン・シルヴァリー! 俺、今日がプレデビューなんです!」
「僕はアルフレッド・ヴァン・マーウッドです。失礼ですが、お名前を伺っても?」
「申し遅れました。ステラ・デ・ウィンスロップと申します」
ステラが白いドレスを摘まみ上げて、軽く膝を折った。栗色の髪が揺れて、顔を上げた彼女がまた微笑む。
「ウィンスロップ子爵のご令嬢だ。一人娘がいると聞いたことがある」
アルフレッドが素早く耳打ちしてきた。
「僕も数ヶ月前にプレデビューしたばかりなんです。3人とも同い年のようですね」
「まあ、同じ年の方がいてくださって嬉しいです。1人では心細くて」
「そうですよね! 俺もあなたと知り合えてよかった!」
ふふっと笑う吐息すら可愛らしい。
こんな可愛い子がいたなんて。純粋で可憐で、物語に出てくるお姫様のようだ。
そういえば、社交界パーティーは未婚の者たちにとってはお見合いの場だとも聞いてる。
もしステラと一緒になれたらどうだろう。こんな可愛い花嫁ならきっと母上も喜ぶ。
「ステラ、俺キミのことがいろいろ知りたい」
好きな食べ物や趣味、家で何をしているのか、ペットを飼っているのか、好きな本は? 好きな洋服は? 一緒に遊びに行くならどこがいい?
矢継ぎ早の質問に最初は穏やかに答えてくれていたステラだったが、徐々に後ろに下がっているような気がする。俺は少しでもステラの近くに行きたくて、距離を詰めようと――
「リゼル、あまり質問ばかりしては彼女も困ってしまうよ。僕らはまだ初対面だ。ゆっくり仲良くなっていこう」
口を挟んできたアルフレッドに、ステラがホッとしたように顔を向けた。
なぜ困る? 俺と話すのが嫌なのか? どうして。何か悪いことを聞いたか? 子爵の一人娘なら、将来伯爵になる俺と仲良くなるのは悪くない話なのに。
そこまで考えて、ふと母上の言葉を思い出した。男も女も皆平等、相手の気持ちを無視してはいけない。
俺は少し考えてから、ステラに聞いた。
「俺はステラのことが好きだ。ステラは俺をどう思う?」
ステラとアルフレッドが驚いて目を見開いた。アルフレッドは「ちょっと」と俺を小突いたが、ステラは困ったように苦笑してその桃色の唇を開いた。
「私もリゼルさんとお友達になりたいと思っています。ですが、アルフレッドさんの言った通りまだ私たちは出会ったばかり。徐々に仲良くなっていきませんか?」
ね? とステラがアルフレッドを見ると、アルフレッドも頷いた。
喜ばれると思っていたのに、本当に困っているように見えた。ゆっくり仲良くなるというのはどうすればいいのかよくわからないが、とにかくグイグイいくのはよくないようだ。
俺は、そこからは黙ってアルフレッドに倣うことにした。アルフレッドは話が上手く、ステラとも楽しそうに喋るが俺にも必ず話を振ってくれる。さっきの俺以上に喋っているはずなのに、ステラはとても楽しそうだ。
なんかいろいろ負けた気がする。ムカつくし腹も立つけど、でも可愛いステラを眺めていられるならそれでいい。本当は俺とだけ仲良くなってほしいけど、でもそういうのはいけないらしい。
俺たちがわいわいと話していると、いつの間にか周りの大人たちの視線が俺たちに集まっていた。それは俺に向けられていた冷ややかなものではなく、温かな視線だった。しかし、その誰とも俺とは視線が合わない。
「お似合いね」
「子供たちはダンスパーティーの時間までいられないのが残念だわ」
そこへ、サイラスがパンパンと手を叩いて皆の注目を引いた。
「せっかく同年代の者たちがこうしてプレデビューしたのです。アルフレッド、リゼル。どうだ? 2人で剣術の模擬試合をしてみるというのは」
剣術、最近師範をつけてもらって訓練している。俺は素早く手を挙げた。
「やりますっ!」
アルフレッドを見ると、遠慮がちに「リゼルがそう言うなら」と言った。
「決まりですな。では皆さん、中庭へまいりましょう」
サイラスの音頭で、皆中庭に向かった。
「勝負だぞ、アルフレッド。手加減はいらないからな」
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これでステラにカッコイイところが見せられる。
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