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4 王宮からの使者
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そんな折、王宮から命令が届きます。
店から一人、オメガを後宮に差し出せと言うのです。命令を断れば、店は潰されてしまいます。
『後宮に入ったら、二度とは出られない。一生王様の所有物になってしまう』
そう聞かされて、自分が後宮に行くと決めるオメガちゃん。
他のみんなが後宮に入れば、死ぬまでそこから出られません。
しかし、オメガちゃんは元の世界に戻る方法が分かれば、後宮を脱出することが出来るかもしれません。
戻る方法はまだ分からないけれど、でも今までお世話になったマダムや店のみんなに恩返しができる。
オメガと生まれても、堂々と胸を張って生きること。
それを教えてくれた人たちにお返しがしたかったのです。けれど、どうしても処せないのがアルファ氏への恋心でした。
この世界で、オメガちゃんにはどれほどの価値があるでしょうか。
これまでの下働きで得た少しの賃金と、この世界に来たときの制服や荷物。
自分が持っているありったけのものをアルファ氏に差し出します。
『これで、あなたを買わせてください。ここは娼館なんだから。お金を出したら、夜の行為が買えるはずです』
それを聞いて、苦笑いするアルファ氏。
『娼館で、娼妓が金を出して男を買うとはね。お前はどこまでも大胆だ』
そう言って、アルファ氏はオメガちゃんを抱き締めてくれます。
店から一人、オメガを後宮に差し出せと言うのです。命令を断れば、店は潰されてしまいます。
『後宮に入ったら、二度とは出られない。一生王様の所有物になってしまう』
そう聞かされて、自分が後宮に行くと決めるオメガちゃん。
他のみんなが後宮に入れば、死ぬまでそこから出られません。
しかし、オメガちゃんは元の世界に戻る方法が分かれば、後宮を脱出することが出来るかもしれません。
戻る方法はまだ分からないけれど、でも今までお世話になったマダムや店のみんなに恩返しができる。
オメガと生まれても、堂々と胸を張って生きること。
それを教えてくれた人たちにお返しがしたかったのです。けれど、どうしても処せないのがアルファ氏への恋心でした。
この世界で、オメガちゃんにはどれほどの価値があるでしょうか。
これまでの下働きで得た少しの賃金と、この世界に来たときの制服や荷物。
自分が持っているありったけのものをアルファ氏に差し出します。
『これで、あなたを買わせてください。ここは娼館なんだから。お金を出したら、夜の行為が買えるはずです』
それを聞いて、苦笑いするアルファ氏。
『娼館で、娼妓が金を出して男を買うとはね。お前はどこまでも大胆だ』
そう言って、アルファ氏はオメガちゃんを抱き締めてくれます。
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