僕のユニークスキルはお菓子を出すことです

野鳥

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僕のお菓子を食べて〜

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皿の上にはひとつ残ったチビシュー。

何味かわからないけど、僕が食べても大丈夫だったから兄が食べても大丈夫だろう。

ランスはお皿を持って椅子をおりる。

テッテッテッと走り出すと、変な顔をしていた兄は焦った顔をしてこっちに向かってきてくれた。

「あにーうえ~」
「おいっランス!走るな!危ないだろ!」

大丈夫大丈夫!そんなドジじゃないからー。

兄は持っていた書類のようなものを放り投げてまで走ってくるけど、そっちこそ大丈夫?

「これ!僕が魔法で出しました~!食べてあにうえ~」

テッテッテッガッ

「あ」
「ランス!」

目の前の兄は青い顔をしながら手を差し伸べてくれているけど、まだ遠く、僕が転ぶ方が先だね。
なんだか冷静に分析してるけど、今転んでる最中です。
うわー、どの口で大丈夫なんて言ったんだよー。僕の口ですよと。
ああ~チビシューが皿から浮いてる~。落ちちゃうよー!

走馬灯のように目の前がスローモーションで動いているけれど、どうしようもない。

痛いのくるぞー!と衝撃に備えて目をギュッと閉じた。

………。


…………。


…………あれ?


痛いのこない…?


閉じていた瞼をそろそろと開けると、何故か仰向けの兄に抱えられていた。

「んう?」
「はあぁぁ~…間に合った…」
「あれ?なんで?」

結構距離あったよ?どうやったの??

「ランス!だから走るなって言っただろ」
「あぅごめんなさい…でも兄上どうやってここまで来たの?」

スライディング?超スライディングしたの?

ソードはむくりと上体を起こしながら、ランスを抱っこするように支える。

「ったく、身体強化だよ。ランスが躓いた瞬間に身体強化して滑り込んだんだよ」
「ふおおおおぉっ身体強化!かっこいい!」

超スライディングだった!

キラキラと瞳を輝かせているランスに、ソードも呆れる。

「で、なんで走ってたんだ?」
「あ、あっ!ああああっ!!」
「うおっ、どうした」

僕のチビシュー!!

キョロキョロと辺りを見渡して探すが、皿が見当たらない。

「あっあにうえ!あにうえ!僕のチビシュー知りませんか!?」
「ちびしゅー?って何だ?」
「僕、お皿持ってた!お菓子のせてたの!」

持ってたお皿もない!?消えた!?
あわわわわっと慌てていると、ふわふわふわーっとお皿が空から降りてきた。

「なんで!?」

ラピ○タ!?ラ○ュタのシータ!?

「…ランス様、お皿とお菓子は私が風魔法で避難させましたのでご無事でございます」

さっきの侍女さんがまたしてもスススーと寄ってきた。
侍女さんも魔法使ってる!

「ありがとう!明日お礼にお菓子あげるね!」

ぺこりとお辞儀して、またスススーと離れていった。
なんか不思議。

「ランス。お菓子ってこれか?見たことない形してるけど…」
「はっ!兄上、これは僕が魔法で出したお菓子です!」
「……ん?どういう事だ?」
「僕の魔法、お菓子が出るんです!食べたいお菓子が出せる素晴らしい魔法です!」







********


こんなに書くつもり無かった…

ずんずん進んでしまった…

2話完結くらいでいいのに…


兄ちゃんソードって名前になりましたー。ドンドンパフゥー
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