70 / 243
クリスの女装と誘拐と
個性が強い使用人たちによる簡単な一斉清掃
しおりを挟む
時間は少し遡り……
クリスが不在でも屋敷はいつも通り。使用人たちは各々で夜を過ごしていた。
カルラもそのうちの一人。屋敷の奥の使用人たちが住む建物の食堂で、三歳の息子ナタリオと夕食をとっていた。
ナタリオが今日の出来事を話す。
「それでユアンが逃げるからさ! オレが代わりに、こぉーんなでっかい虫を捕まえてやったんだ!」
「それはすごかったね。で、その虫はどうしたの?」
「外に逃がした!」
「えらい、えらい」
「えへへ」
頭を撫でられたナタリオが嬉しそうに笑う。そこにカルラのポケットが震えた。
カルラは周囲を見て、離れた場所で食事をしている大男に声をかける。
「モリス! 仕事時間外に悪いけど、ナタリオをお願いできる?」
刈り上げた茶髪に糸目のいかつい大男が席を立ち、食べかけの食事を持ってカルラの所へきた。
「あら、どうしたの? 呼び出し?」
ゴツイ声に反して言葉は柔らかい。カルラは頷いた。
「そうなの。ちょっといい?」
「任せて頂戴」
カルラは屈んでナタリオと視線を合わせる。
「ちょっと仕事してくるから。モリスと一緒にいてね」
「いってらっしゃい!」
ナタリオに見送られ、カルラは走って食堂から出た。残されたナタリオの頭をモリスが撫でる。
「よく泣かずに我慢したわね」
「泣いてない!」
威勢よく睨むナタリオにモリスが笑顔で顔を近づけた。
「頑張ったえらい子には、特別にお菓子をあげちゃうわよ?」
「え? でも、夜にお菓子は駄目って……」
「だ、か、ら、これは二人だけの秘密。いい? 誰にも秘密よ?」
秘密という言葉にナタリオの顔が輝く。
「誰にも言わない!」
「夕食を食べたら私の部屋に行きましょう。お茶とお菓子をあげるわ」
「やった!」
「ただし! ご飯は全部食べてね」
「わかった!」
ナタリオが勢いよく食べる隣で、モリスが窓の外を見た。
緊急で呼び出されたカルラは、屋敷の中で一番高い物見台にきた。
「どうしたの?」
見張りをしていたメイドが屋敷の入り口を指さす。
「屋敷の周囲の仕掛けが反応しました。場所は入り口と裏口。それから南の植物園と北の森の中、あと東の池の近くです」
カルラは言われた場所を順番に見ていく。
「……三人一組で屋敷に向かっているわね。ここに通信機を持ってきて。あと動ける人を広間に集めて、子どもや体調が悪い人は地下シェルターに避難させて」
「はい!」
メイドが急いで階段を駆け下りる。
「クリス様もカリストもいない時にやってくるなんて……ねぇ」
困ったように呟くも、カルラの顔は良い笑顔だった。
三人の親衛隊が庭を踏み荒らしながら屋敷を目指す。
「こんな屋敷の制圧にこの人数は多すぎだろ」
「さっさと終わらせて一杯やろうぜ」
「そうだな。そもそも戦場に出ないっていうから、裏金でここに配属されたのに、こんなことをさせられるとは」
「まったくだ。戦場に出るよりマシだし、訓練も適当でいいから、親戚のコネでここに入ったけどよ」
気楽に話す二人の後ろを歩く仲間が声をかけた。
「無駄話はそこまでだ。合図があるまで、ここで待機。いつでも突撃できるようにしろ」
「了解」
「了解です」
それぞれが茂みに隠れ、静かに待機する。そこに他の場所から魔法の狼煙が上がった。
親衛隊の一人が通信機で報告する。
「第一部隊から第五部隊まで配置完了。いつでも突撃可能」
報告に返事はない。あとは、指示があるまで、このまま待つのみ。
通信機から雑音のような会話が聞こえた後、癇癪を起したような命令が飛んできた。
『屋敷の奴隷を一人残らず消しなさい!』
「りょうか……グハッ!」
突然の後頭部への衝撃で通信をしていた親衛隊が気絶する。その音に仲間が振り返った。
「どうし……ガッ!」
暗闇からの攻撃に三人の親衛隊はあっという間に気絶した。
「……よわい。うごきがざつ。すきだらけ。へんそうするまでもない」
布を被ったアンドレがそう呟くと、空に緑色の光球を三回打ち上げた。
緑の光球を確認したカルラは通信機で指示を出す。
「裏口に三人。カラーは緑だけど一応注意して。回収したら結界を張った中庭に放置」
『了解。マノロを中心に三人で回収に向かいます』
カルラは屋敷の南側を睨んだ。
「南の植物園に三人。動き出したわ」
『すみません。庭師たちが駆け出しました』
「植物園が心配なのかしら? じゃあ、そこは任せて。あと東の池の近くにも三人。少しずつ移動しているわ」
『そちらはシェフたちが喜び勇んで向かいました』
いつも以上に血気盛んな使用人たちにカルラは苦笑いを浮かべる。
『入り口と北はどうしましょう?』
「防衛のために最低限の数人は残して、他の人たちを二組に分けて行かせて。ラミラが援護するから四、五人いればいいわ」
『了解です』
カルラは隣で細い筒をかまえるラミラに目配せした。
「お任せを」
パァーン。
返事とともに正確な仕事を返すラミラ。
指示を出し終えたカルラは通信機でカリストに現状を報告し、クリスが誘拐された可能性があることを知った。
そこに屋敷への襲撃。同一人物が関わっていると考えるほうが自然だろう。
物見台から下りたカルラは、中庭に転がる親衛隊を睨んだ。取り上げた通信機を持ち、声をかける。
「……クリス様、侵入者の制圧は終了しました」
そして、今回の事件の首謀者へカルラは怒りを抑え、感情のない声で言った。
「クリス様に何かしたら……この国ごと消しますから」
カルラは親衛隊を一瞥すると、メイドにモリスを呼ぶように頼んだ。
少しして巨体をクネクネと揺らしながらモリスが来る。
「どうしたの?」
「殺さない程度に好きにして」
「私の好きにしていいの!?」
モリスが嬉しそうに飛び跳ねる。カルラはモリスの後ろに並ぶ庭師たちに視線を向けた。
「抵抗したら好きにして。死んでいなければいいから」
「よっしゃぁ!」
庭師たちから歓声が上がる。庭師たちが丹精込めて作った庭を荒らした罪は重い。
喜びと殺気で溢れる庭師たちの間を抜け、カルラは屋敷へ戻った。
「まずは私からよ! さあ、みんな。服を脱いで」
当然、親衛隊は拒否したが、モリスが糸目の左眼だけを開き睨んだ。
「五体満足でいたかったら従え」
ドスが効いた声と、その後ろでスコップや鍬を肩に担いで睨む庭師たちの圧。
捕縛していた縄が解かれ、渋々服を脱ぐ親衛隊。パンツ一丁で並ばされた親衛隊の前にモリスが立つ。
「まぁ、若い男たちの半裸はいつ見てもいいわね」
親衛隊の間を歩き、一人一人の体を観察する。
「で・も! 騎士なのに鍛錬をさぼっているのはいただけないわ。ほら、こんなに贅肉が」
そう言いながら近くにいた親衛隊の腹をつまむ。
「そんなイケナイ子たちには特別特訓をしてあ・げ・る♡」
モリスが下がり腰に隠していた鞭を手に持つ。
「全員うつ伏せ!」
突然の怒号に親衛隊が反射的に伏せた。
「腕立て五百回! 始め!」
「は!?」
「なっ!?」
モリスが鞭でピシャリと地面を打つ。
「さっさと始める! 拒否すれば……」
モリスの後ろに笑顔の庭師たち。
「庭の肥料になりたくなければ、さっさと始めろ!」
『はい!』
親衛隊が腕立て伏せを開始する。モリスはその様子を見ながら、周りを歩いた。
「ここは魔法で頑丈な結界が張ってあるから、逃げられないわよ。あぁ、若い男たちが汗を流して運動する姿は最高ね」
モリスが親衛隊に微笑みかける。
「クリス様が無事に帰宅されるまで、みっちり筋肉を鍛えましょうね」
ここでモリスの笑みが消え、殺気がこもった地を這う低い声になる。
「もし、クリス様が無事に帰宅されなかった場合は……」
背筋が震えた親衛隊が、モリスの機嫌を損ねないよう必死に腕立て伏せをする。
その様子にモリスが再び笑顔になった。
「腕立て伏せが終わったら、次は腹筋ね。夜はまだまだ長いわよ」
うふふふ、と笑うモリスの声が夜の闇に溶けた。
クリスが不在でも屋敷はいつも通り。使用人たちは各々で夜を過ごしていた。
カルラもそのうちの一人。屋敷の奥の使用人たちが住む建物の食堂で、三歳の息子ナタリオと夕食をとっていた。
ナタリオが今日の出来事を話す。
「それでユアンが逃げるからさ! オレが代わりに、こぉーんなでっかい虫を捕まえてやったんだ!」
「それはすごかったね。で、その虫はどうしたの?」
「外に逃がした!」
「えらい、えらい」
「えへへ」
頭を撫でられたナタリオが嬉しそうに笑う。そこにカルラのポケットが震えた。
カルラは周囲を見て、離れた場所で食事をしている大男に声をかける。
「モリス! 仕事時間外に悪いけど、ナタリオをお願いできる?」
刈り上げた茶髪に糸目のいかつい大男が席を立ち、食べかけの食事を持ってカルラの所へきた。
「あら、どうしたの? 呼び出し?」
ゴツイ声に反して言葉は柔らかい。カルラは頷いた。
「そうなの。ちょっといい?」
「任せて頂戴」
カルラは屈んでナタリオと視線を合わせる。
「ちょっと仕事してくるから。モリスと一緒にいてね」
「いってらっしゃい!」
ナタリオに見送られ、カルラは走って食堂から出た。残されたナタリオの頭をモリスが撫でる。
「よく泣かずに我慢したわね」
「泣いてない!」
威勢よく睨むナタリオにモリスが笑顔で顔を近づけた。
「頑張ったえらい子には、特別にお菓子をあげちゃうわよ?」
「え? でも、夜にお菓子は駄目って……」
「だ、か、ら、これは二人だけの秘密。いい? 誰にも秘密よ?」
秘密という言葉にナタリオの顔が輝く。
「誰にも言わない!」
「夕食を食べたら私の部屋に行きましょう。お茶とお菓子をあげるわ」
「やった!」
「ただし! ご飯は全部食べてね」
「わかった!」
ナタリオが勢いよく食べる隣で、モリスが窓の外を見た。
緊急で呼び出されたカルラは、屋敷の中で一番高い物見台にきた。
「どうしたの?」
見張りをしていたメイドが屋敷の入り口を指さす。
「屋敷の周囲の仕掛けが反応しました。場所は入り口と裏口。それから南の植物園と北の森の中、あと東の池の近くです」
カルラは言われた場所を順番に見ていく。
「……三人一組で屋敷に向かっているわね。ここに通信機を持ってきて。あと動ける人を広間に集めて、子どもや体調が悪い人は地下シェルターに避難させて」
「はい!」
メイドが急いで階段を駆け下りる。
「クリス様もカリストもいない時にやってくるなんて……ねぇ」
困ったように呟くも、カルラの顔は良い笑顔だった。
三人の親衛隊が庭を踏み荒らしながら屋敷を目指す。
「こんな屋敷の制圧にこの人数は多すぎだろ」
「さっさと終わらせて一杯やろうぜ」
「そうだな。そもそも戦場に出ないっていうから、裏金でここに配属されたのに、こんなことをさせられるとは」
「まったくだ。戦場に出るよりマシだし、訓練も適当でいいから、親戚のコネでここに入ったけどよ」
気楽に話す二人の後ろを歩く仲間が声をかけた。
「無駄話はそこまでだ。合図があるまで、ここで待機。いつでも突撃できるようにしろ」
「了解」
「了解です」
それぞれが茂みに隠れ、静かに待機する。そこに他の場所から魔法の狼煙が上がった。
親衛隊の一人が通信機で報告する。
「第一部隊から第五部隊まで配置完了。いつでも突撃可能」
報告に返事はない。あとは、指示があるまで、このまま待つのみ。
通信機から雑音のような会話が聞こえた後、癇癪を起したような命令が飛んできた。
『屋敷の奴隷を一人残らず消しなさい!』
「りょうか……グハッ!」
突然の後頭部への衝撃で通信をしていた親衛隊が気絶する。その音に仲間が振り返った。
「どうし……ガッ!」
暗闇からの攻撃に三人の親衛隊はあっという間に気絶した。
「……よわい。うごきがざつ。すきだらけ。へんそうするまでもない」
布を被ったアンドレがそう呟くと、空に緑色の光球を三回打ち上げた。
緑の光球を確認したカルラは通信機で指示を出す。
「裏口に三人。カラーは緑だけど一応注意して。回収したら結界を張った中庭に放置」
『了解。マノロを中心に三人で回収に向かいます』
カルラは屋敷の南側を睨んだ。
「南の植物園に三人。動き出したわ」
『すみません。庭師たちが駆け出しました』
「植物園が心配なのかしら? じゃあ、そこは任せて。あと東の池の近くにも三人。少しずつ移動しているわ」
『そちらはシェフたちが喜び勇んで向かいました』
いつも以上に血気盛んな使用人たちにカルラは苦笑いを浮かべる。
『入り口と北はどうしましょう?』
「防衛のために最低限の数人は残して、他の人たちを二組に分けて行かせて。ラミラが援護するから四、五人いればいいわ」
『了解です』
カルラは隣で細い筒をかまえるラミラに目配せした。
「お任せを」
パァーン。
返事とともに正確な仕事を返すラミラ。
指示を出し終えたカルラは通信機でカリストに現状を報告し、クリスが誘拐された可能性があることを知った。
そこに屋敷への襲撃。同一人物が関わっていると考えるほうが自然だろう。
物見台から下りたカルラは、中庭に転がる親衛隊を睨んだ。取り上げた通信機を持ち、声をかける。
「……クリス様、侵入者の制圧は終了しました」
そして、今回の事件の首謀者へカルラは怒りを抑え、感情のない声で言った。
「クリス様に何かしたら……この国ごと消しますから」
カルラは親衛隊を一瞥すると、メイドにモリスを呼ぶように頼んだ。
少しして巨体をクネクネと揺らしながらモリスが来る。
「どうしたの?」
「殺さない程度に好きにして」
「私の好きにしていいの!?」
モリスが嬉しそうに飛び跳ねる。カルラはモリスの後ろに並ぶ庭師たちに視線を向けた。
「抵抗したら好きにして。死んでいなければいいから」
「よっしゃぁ!」
庭師たちから歓声が上がる。庭師たちが丹精込めて作った庭を荒らした罪は重い。
喜びと殺気で溢れる庭師たちの間を抜け、カルラは屋敷へ戻った。
「まずは私からよ! さあ、みんな。服を脱いで」
当然、親衛隊は拒否したが、モリスが糸目の左眼だけを開き睨んだ。
「五体満足でいたかったら従え」
ドスが効いた声と、その後ろでスコップや鍬を肩に担いで睨む庭師たちの圧。
捕縛していた縄が解かれ、渋々服を脱ぐ親衛隊。パンツ一丁で並ばされた親衛隊の前にモリスが立つ。
「まぁ、若い男たちの半裸はいつ見てもいいわね」
親衛隊の間を歩き、一人一人の体を観察する。
「で・も! 騎士なのに鍛錬をさぼっているのはいただけないわ。ほら、こんなに贅肉が」
そう言いながら近くにいた親衛隊の腹をつまむ。
「そんなイケナイ子たちには特別特訓をしてあ・げ・る♡」
モリスが下がり腰に隠していた鞭を手に持つ。
「全員うつ伏せ!」
突然の怒号に親衛隊が反射的に伏せた。
「腕立て五百回! 始め!」
「は!?」
「なっ!?」
モリスが鞭でピシャリと地面を打つ。
「さっさと始める! 拒否すれば……」
モリスの後ろに笑顔の庭師たち。
「庭の肥料になりたくなければ、さっさと始めろ!」
『はい!』
親衛隊が腕立て伏せを開始する。モリスはその様子を見ながら、周りを歩いた。
「ここは魔法で頑丈な結界が張ってあるから、逃げられないわよ。あぁ、若い男たちが汗を流して運動する姿は最高ね」
モリスが親衛隊に微笑みかける。
「クリス様が無事に帰宅されるまで、みっちり筋肉を鍛えましょうね」
ここでモリスの笑みが消え、殺気がこもった地を這う低い声になる。
「もし、クリス様が無事に帰宅されなかった場合は……」
背筋が震えた親衛隊が、モリスの機嫌を損ねないよう必死に腕立て伏せをする。
その様子にモリスが再び笑顔になった。
「腕立て伏せが終わったら、次は腹筋ね。夜はまだまだ長いわよ」
うふふふ、と笑うモリスの声が夜の闇に溶けた。
5
あなたにおすすめの小説
病弱な第四皇子は屈強な皇帝となって、兎耳宮廷薬師に求愛する
藤原 秋
恋愛
大規模な自然災害により絶滅寸前となった兎耳族の生き残りは、大帝国の皇帝の計らいにより宮廷で保護という名目の軟禁下に置かれている。
彼らは宮廷内の仕事に従事しながら、一切の外出を許可されず、婚姻は同族間のみと定義づけられ、宮廷内の籠の鳥と化していた。
そんな中、宮廷薬師となった兎耳族のユーファは、帝国に滅ぼされたアズール王国の王子で今は皇宮の側用人となったスレンツェと共に、生まれつき病弱で両親から次期皇帝候補になることはないと見限られた五歳の第四皇子フラムアーク付きとなり、皇子という地位にありながら冷遇された彼を献身的に支えてきた。
フラムアークはユーファに懐き、スレンツェを慕い、成長と共に少しずつ丈夫になっていく。
だがそれは、彼が現実という名の壁に直面し、自らの境遇に立ち向かっていかねばならないことを意味していた―――。
柔和な性格ながら確たる覚悟を内に秘め、男としての牙を隠す第四皇子と、高潔で侠気に富み、自らの過去と戦いながら彼を補佐する亡国の王子、彼らの心の支えとなり、国の制約と湧き起こる感情の狭間で葛藤する亜人の宮廷薬師。
三者三様の立ち位置にある彼らが手を携え合い、ひとつひとつ困難を乗り越えて掴み取る、思慕と軌跡の逆転劇。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます
鳴宮野々花@書籍4作品発売中
恋愛
一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────
私、この子と生きていきますっ!!
シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。
幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。
時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。
やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。
それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。
けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────
生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。
※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
王宮地味女官、只者じゃねぇ
宵森みなと
恋愛
地味で目立たず、ただ真面目に働く王宮の女官・エミリア。
しかし彼女の正体は――剣術・魔法・語学すべてに長けた首席卒業の才女にして、実はとんでもない美貌と魔性を秘めた、“自覚なしギャップ系”最強女官だった!?
王女付き女官に任命されたその日から、運命が少しずつ動き出す。
訛りだらけのマーレン語で王女に爆笑を起こし、夜会では仮面を外した瞬間、貴族たちを騒然とさせ――
さらには北方マーレン国から訪れた黒髪の第二王子をも、一瞬で虜にしてしまう。
「おら、案内させてもらいますけんの」
その一言が、国を揺らすとは、誰が想像しただろうか。
王女リリアは言う。「エミリアがいなければ、私は生きていけぬ」
副長カイルは焦る。「このまま、他国に連れて行かれてたまるか」
ジークは葛藤する。「自分だけを見てほしいのに、届かない」
そしてレオンハルト王子は心を決める。「妻に望むなら、彼女以外はいない」
けれど――当の本人は今日も地味眼鏡で事務作業中。
王族たちの心を翻弄するのは、無自覚最強の“訛り女官”。
訛って笑いを取り、仮面で魅了し、剣で守る――
これは、彼女の“本当の顔”が王宮を変えていく、壮麗な恋と成長の物語。
★この物語は、「枯れ専モブ令嬢」の5年前のお話です。クラリスが活躍する前で、少し若いイザークとライナルトがちょっと出ます。
次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる