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興味津々
しおりを挟む奈央の奴は困ったものだとぷりぷり怒りながらわたしは、アイスティーを飲み喉を潤わせた。
「なあ、姉ちゃん。祐介君って誰なんだ?」
なんて奈央が突然言うものだから飲んでいたアイスティーをぷっと吹き出してしまいそうになった。
と言うか吹き出していた。それが奈央の顔に直撃したようだ。
「姉ちゃん! うわぁ~アイスティー飛ばすなよ」
奈央はおしぼりで顔を拭きながら言った。
「あ、あはは、ごめんね」
わたしは、謝りながらも笑った。
「笑うなよ。ふざけるなよ! で、祐介君って誰かな~」
奈央はおしぼりをテーブルに置きながら尋ねる。わたしを見る奈央のその目は興味津々だ。
奈央がわたしの顔をじーっと見ている。わたしは、目を逸らそうとするのだけど奈央の視線が追いかけてくる。
「……な、何よ。奈央には関係ないでしょ」
「関係あるよ。だって、その祐介君っていう人が俺と同じ場所に旅行どうかなと提案しているよね?」
「えっ! うっ……そ、それはその」
「祐介君が関西に家族で旅行に行くから姉ちゃんは俺達をねじ伏せて関西旅行を決行するつもりなんだよね?」
「あ、あははっ、それは……ってちょっと待ってよ、どうしてノートに書いた内容を知っているのよ?」
「だって、姉ちゃんて声をかけたのにノートに向かってうひひって笑って気づかないから読んだんだよ」
奈央はそう言って溜め息をついた。
わたしがカフェノートに目を落としじっと眺め笑っていた姿を見られていたなんて……奈央が休憩室にいたなんて気づかなかったではないか。
「わたしが部長だからねじ伏せてみせますなんて書いてあるからびっくりしたよ。しかもうひひなんて書いてさ」
奈央は呆れたように大きな溜め息をついた。
だけど、人のノートを盗み見するなんて失礼なんじゃないかなと思う。
「……奈央」
「何だよ?」
「人のノートを盗み見するなんて許せないんだけど」
わたしは、奈央をキッと睨んだ。
「……姉ちゃんのノートを勝手に見たことは謝るよ。ごめんなさい。だけど、そっちこそ俺達の意見も聞かないで関西旅行に決定しようとしているよね」
わたしは確かに奈央達の意見も聞かず、祐介君と過去と未来ではあるけれど同じ空気を吸いたいと思い強引に関西旅行をしようとしていたのかもしれない。
「姉ちゃん、別に俺は関西旅行でもいいんだよ。けど、その祐介君は誰なの? まさか姉ちゃんの好きな人?」
「は? えっ! ま、まさか……そんな馬鹿な。だって、祐介君は過去の時代に存在する人なんだから!」
と言って、しまったと思ったけれど遅かった。
「はい? 過去の時代に存在する人って何なの?」
奈央は目を大きく見開きわたしの顔を見ていた。
「……そ、それは」
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