異世界カフェ食堂で皿洗いをしますと思ったら日本料理を創造する力が与えられていた!(もふもふ聖獣猫のモフにゃーと楽しく日本料理を創造します)

なかじまあゆこ

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アリナの創造日本料理がほのぼのにこにこカフェ食堂のメニューになります

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 その時。空からバッサバッサと激しい音が聞こえてきた。なんだろう? まさか犬鳥かなと思い顔を上げる。

 すると、わたしの頭上に向かって犬鳥よりも数倍怖いライオン魔獣鳥が飛んで来た。

「きゃあ~!!」とわたしは叫ぶ。

 ライオン魔獣鳥は輝く金色のたてがみを持ち爪は鋭い。そして、顔と体は地球にいるライオンによく似ていてその背中に大きな羽根が生えている。

「ア、アリナちゃん!!」

 モフにゃーも叫ぶ。

「た、助けて誰か!!」

 ライオン魔獣鳥はこちらに向かって物凄い勢いで飛んでくる。

 どうしよう。怖いよ……。逃げようと思うのに恐ろしすぎて全身が硬直して動けない。

「アリナちゃんをわたしが助けるにゃ~ん!」

「モフにゃー危ないよ。逃げて!」

「大丈夫だよ。わたしはアリナちゃんの眷属だもんにゃん。主を守るにゃん。それがわたしの使命だにゃん」

 モフにゃーはそう言ったかと思うと、耳を後方に倒し背中の毛を逆立て牙を剥き「シャーにゃーん!!」と声を出した。

 いつもの可愛らしいモフにゃーの姿から考えられないほど恐ろしい顔だけど、なんだかカッコいい。思わず拍手をしてしまいそうになる。

 なんて、モフにゃーのカッコいい姿に感動している場合ではない。

 だって、相手は凶暴なライオン魔獣鳥なんだよ。

「モフにゃー!!」

 わたしは大きな声を出して叫んだ。けれど、ライオン魔獣鳥はこちらにどんどん向かってくるし、モフにゃーはそのライオン魔獣鳥に立ち向かおうとしている。

 どうしょう!!

 自分の力の無さが悔しいよ。

 ライオン魔獣鳥は、わたしをめがけて飛んでくる。あまりの恐怖に体がブルブル震える。

 そして、そのライオン魔獣鳥がわたしの頭上スレスレに飛んできて足で頭を蹴られそうになる。

 もうダメだ!! と思ったその時。

「ならぬにゃん!!」とモフにゃーが大きな声を上げた。

「モ、モフにゃー!」

「アリナちゃんに攻撃しようとするにゃんてこのわたしが許さんにゃ~ん!!」

 モフにゃーのその声はとても鋭かった。

 一方、ライオン魔獣鳥はガォーガォーと迫力満点な声で鳴いた。

 わたしはあまりにも恐ろしくて目をギュッと閉じた。
 
 シャーにゃおーん!!
 ガォーガォーグガォー!!

「モフにゃー!!」

 わたしは叫ぶことしか出来なかった。グリーン王国は普段は平和だけど、時々恐ろしいことがある。

 怖がっている場合じゃない。わたしの大切なモフにゃーに何かあってからでは遅すぎる。

 わたしも戦おう若しくはモフにゃーと一緒に逃げようと思い勇気を出して目を開けた。すると。



 そんなことってあるの? 嘘でしょう。わたしは目の前の光景にただただ驚いた。

 だって、ライオン魔獣鳥が金色の光に包まれ倒れていたのだから。そのライオン魔獣鳥をモフにゃーが誇らしげに見下ろしていた。

「モ、モフにゃー、一体……何をしたの?」

「わたしライオン魔獣鳥に勝ったみたいだにゃん」

 モフにゃーは目を大きく見開き驚いている。

「ライオン魔獣鳥はどうなったの?」

 わたしは恐る恐る尋ねる。

「生きてはいるみたいだにゃん」

 モフにゃーは自身の足元に倒れているライオン魔獣鳥に目を落としじっと眺めながら答えた。

「よ、良かった~」

 わたしはほっと胸を撫で下ろした。そうほっとしたのとほぼ同時にあることに気がついた。

「モフにゃー逃げなきゃ~また、攻撃されたら大変だよ~」

「それもそうだにゃん」

「早く逃げよう」
「はいにゃん」

 わたしとモフにゃーが逃げようとしたその時。

「待つのだ」と声が聞こえた。

 この声はまさか……。

 わたしとモフにゃーは顔を見合わせ、後ろ振り向く。すると、ライオン魔獣鳥がわたし達をじっと見ていた。

 う、うげっ! こ、怖いよ。と、わたしはビクビクしたんだけれど、そのライオン魔獣鳥は尻尾を真上にピンと立てている。

 え? これってなんだか嬉しそうに見えるよ。まさかね。
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