異世界カフェ食堂で皿洗いをしますと思ったら日本料理を創造する力が与えられていた!(もふもふ聖獣猫のモフにゃーと楽しく日本料理を創造します)

なかじまあゆこ

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アリナの創造日本料理がほのぼのにこにこカフェ食堂のメニューになります

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 ライオン魔獣鳥が猫のように嬉しそうにしているなんてあり得ないよね。

 と、思ったんだけど……。

「そこの猫ちゃん主《あるじ》よ、俺に名前を付けてくれ」とライオン魔獣鳥はモフにゃーを見て言った。

「んにゃん? わたしにゃん?」

 モフにゃーはそれはもう驚いた様子で自身を指差す。

「そうだ。この俺を手懐けたのだからな」

 ライオン魔獣鳥はそう言ってガォーと吠えた。

「へ!? わたしがライオン魔獣鳥を手懐けたにゃん?」

「そうだ。この百獣の王ライオン魔獣鳥をテイムしたのだからな……信じられない猫ちゃん主だよ」

 ライオン魔獣鳥は信じられないと言いつつ口元を緩め嬉しそうに見える。

「わたし猫ちゃんじゃないにゃ。聖獣猫のモフにゃーだにゃん」

 モフにゃーは鼻の穴をぷくっと広げにゃははにゃんと胸を張る。

「モフにゃーそれは失礼した。では、改めて聖獣猫のモフにゃーよ。俺に可愛らしい名前を付けてくれ」

 ライオン魔獣鳥はそう言ってモフにゃーの顔を真面目な表情で見つめた。

 百獣の王ライオン魔獣鳥と言いつつ可愛らしい名前を付けてほしいんだと思うと可笑しくってわたしはクスッと笑ってしまった。

 
「おい! そこの幼女さん」
「あ、はい。わたしのことですか?」

 わたしは、ライオンの体に羽を生やしたそれはそれは恐ろしい姿の魔獣相手に笑ってしまったよーと焦る。

 わたしってばバカバカ。アンポンタンだ。手をグーにして自分の頭をポンスカポンポンと叩く。

「そうだ。幼女さん。俺のことを笑ったな」

「ご、ごめんなさい。えっとその怖い姿なのに可愛らしい名前を付けてほしいなんて愛らしいな~と思ったんだよ」

 わたしはビクビクしながら答えた。

「なぬぬ、俺を愛らしいと言ったのかい」

「うわぁ~ごめんなさい。だって、怖い姿なのに可愛らしいんだもん」

 わたしはペコペコと頭を下げた。

「アリナちゃんを許してあげてにゃん」 

 モフにゃーも一緒に謝ってくれた。 

「あはは、許すも何も俺は怒っていないぞ。可愛らしいや愛らしいと言われると嬉しいのだからな。それはそうと、モフにゃー主よ早く俺に名前を付けるのだ~」

「うん、わかったにゃん」

 モフにゃーは顎に手を当てて考えている。

 そんなモフにゃーをライオン魔獣鳥は期待に満ち溢れた表情で眺めている。

 なんだかライオン魔獣鳥が可愛らしく見えてきた。わたしはもふもふ好きなんだもん。

 わたしがライオン魔獣鳥を眺めニコニコしていると、モフにゃーが「ライオン魔獣鳥の名前を決めたにゃん」と言った。

 果たしてその名前は……。



「名前を発表しますにゃ~ん!」

 モフにゃーはにゃぱーと笑いわたしとライオン魔獣鳥の顔を交互に見る。

「ほっほ~これはワクワクの瞬間じゃな」

「なんかわたしまでドキドキしちゃうよ」

 わたしとライオン魔獣鳥はモフにゃーに期待のこもった熱い眼差しを向けた。

「にゃ~ん! ライオン魔獣鳥の名前はギャップと決定しましたにゃん」

「ギャップ」
「ギャップかい」

 わたしとライオン魔獣鳥はほぼ同時に言った。

「はいにゃん。ライオン魔獣鳥は見た目怖いけど、中身が可愛らしくてギャップがあるなと感じたのでギャップと付けたにゃん」 

 そう答えたモフにゃーは得意満面の笑みを浮かべた。

「あはは、そうかい。俺の名前はギャップだな。これは嬉しいぞ」

 ライオン魔獣鳥改めギャップはガォーと吠えた。

 うわぁー吠えないで。喜んでいるみたいだけど怖いってばもう……。

 それにしてもとても恐ろしいと思っていたライオン魔獣鳥が口元を緩め嬉しそうなんだからびっくりしちゃうよ。



 わたしとモフにゃーはライオン魔獣鳥ことギャップを引き連れて『ほのぼのにこにこカフェ食堂(アリナのお料理もございます)』に戻った。

「ただいま~」と挨拶をして店内に足を踏み入れるわたしとモフにゃーに笑顔を向けたお父さんとお母さんの表情がギャップで視線をとめると、

「う、うわぁ~ラ、ライオン魔獣鳥だ~!!」

「きゃあ~!! ラ、ライオン魔獣鳥だわ~!!」 
 
 と、お父さんとお母さんは大声で叫んだ。まあ、そうなるよね。

「何だ? 俺の顔を見て叫んでいるのかい? 俺はギャップだ。よろしくな」

 ギャップはガォーガォーあっはっはと笑った。

 笑うギャップ。その恐ろしさに震えるお父さんとお母さん。

「ん? お二人さんはどうしたんだい?」

 ギャップは不思議そうに首を横に傾げる。

「ギャップさん。お父さんとお母さんは怖がっているかなと思います」

「へ? このカッコいい俺が怖いのか!!」

「だって、猛獣の姿に羽が生えているんだもん……わたしもまだちょっと怖いよ~」

「ふ~む、そうかい。では、こうしよう。チビッコサイズになるぞ」

「へ? チビッコサイズ」
「チビッコサイズにゃん?」 

 わたしとモフにゃーがほぼ同時に言った。

「そうだよ。ふっふん」とライオン魔獣鳥は言ったかと思うと、なんとその体がしゅるるーと小型化した。

 え!! 

 なんと、ライオン魔獣鳥は猫ちゃんサイズになっていたのだ。

 びっくりした。
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