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アリナの創造日本料理がほのぼのにこにこカフェ食堂のメニューになります
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しおりを挟むわたしが創造した親子丼を口に運ぶ。玉ねぎの甘みと柔らかい鶏肉、それをふわふわとろとろな卵で包んだ親子丼。
ほんわかと優しい味がした。
「う~ん、美味しい」と自分で創造した親子丼に舌鼓を打つ。
みんなも美味しいと感じてくれているかな。ちょっとドキドキする。期待と不安でいっぱいになりながら、恐る恐るみんなの顔を見る。
すると、モフにゃーは思った通りガツガツ親子丼を食べている。気持ちいい食べっぷりだ。
「美味しいにゃん。鶏さんと卵さんの親子丼は美味しいにゃ~ん!」
「良かった。モフにゃーのお口に合って嬉しいよ~」
「わたしのお口は大満足だにゃん」
そう言ったかと思うとモフにゃーはお箸でかきこむように親子丼を食べている。
「うん、なかなかの味だぞ」
「ありがとうギャップちゃん」
ギャップが親子丼を丸呑みするんじゃないかなと想像すると、ドキドキしちゃったんだけど、意外と可愛らしい食べ方だった。
そして、お父さんとお母さんもそれはもう美味しそうに親子丼を食べているのだった。
「アリナ、この親子丼は優しい味わいがするぞ」
「そうよ、アリナ。食べているとなんだかとーっても幸せな気持ちになるわ」
お父さんとお母さんは頷き合いながら言った。
「ほんとうに~えへへ、みんなありがとう」
わたしは、ちょっぴり照れ臭くてでもやっぱり嬉しくてたまらなかった。
親子丼は、この『ほのぼのにこにこカフェ食堂(アリナのお料理もございます)』の新メニューになる料理の試食会だったはずなのに、いつの間にかわたし達は親子丼を食べることに無我夢中になっていた。
「美味しいね」
「親子丼か~アリナよ、不思議で美味しい料理だな」
「わたし、鶏さんも卵さんも玉ねぎも大好きだにゃん」
「この親子丼おかわりしたくなるわね」
「チビッコサイズの俺じゃなかったら丸呑みするところだぜ」
なんて、みんなが口々に言う。
「にへへ、ありがとう」
わたしも自分が創造した親子丼に舌鼓を打ちながら胸を張る。
気がつくとわたし達は親子丼を二杯も食べていた。
「美味しかった~アリナちゃんごちそうさまでした」
みんなの満足げな笑顔にわたしも嬉しくなる。
「喜んでもらえて嬉しいよ~」
今まで得意だなと思えることがなかったわたしだったのに。神様がプレゼントしてくれた特別な力ではあるけど、それでもとっても嬉しかった。
だって、人から喜んでもらえることは相手からわたしって存在を認めてもらえた、ここに居るわたしに気づいてもらえたって感じなんだもん。
もう涙がちょちょ切れるほど嬉しいことだ。
誰からも愛されなかった安莉奈時代のわたしとしては……幸せでたまらない。
「俺は世界一の幸せ者だな。我が娘アリナの料理を食べること出来るんだからな」
お父さんはとろけるような幸せな笑みを浮かべながら言った。
「お父さんってば世界一だなんてちょっと大袈裟だよ~」
「いや、大袈裟じゃないぞ」
テーブルから身を乗り出したお父さんは手を伸ばしわたしの頭を優しく撫でた。
「この親子丼は新メニュー決定だぞ」
「新メニューに決定なの?」
「ああ、そうだよ」
お父さんはにっこりと笑いわたしの顔を見る。そして、みんなの顔を順番に眺め、「みんなも構わないだろう?」と尋ねた。
「もちろんよ。この親子丼美味しいものね。みんなに食べてもらいたいわよ」
「わたしもう一杯食べたいにゃん。お客さんもきっと喜ぶはずだにゃん」
「俺も賛成だぞ。この俺のほっぺたが落っこちそうになるくらい美味しいんだからな」
みんなも親子丼を新メニューにすることに賛成してくれた。
「わ~い! みんなありがとう。親子丼は新メニューに決定だね」
わたしは嬉しくてとびっきりの微笑みを浮かべた。
新メニュー第一号は親子丼に決定したのだ。もう嬉しくてぴょーんと飛び跳ねたくなるよ。
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