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わたしアリナの親子丼です
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しおりを挟むもこもこした茅葺き屋根が可愛らしいほのぼのにこにこカフェ食堂の前にわたしは立つ。
そして、木製の立て看板に『新メニューアリナの親子丼』と書く。
うわぁーもう嬉しくてたまらない。小躍りしちゃいそうだよ。えへへ、もう小躍りしちゃっているんだけどね。
「アリナちゃんってば嬉しそうだにゃん」
「だよな。あれが小躍りというやつかい?」
モフにゃーとギャップが言い合う。
「わたしも小躍りだ~にゃん」
「よし、俺もモフにゃー主を真似て小躍りじゃ~」
モフにゃーとギャップはぴょんぴょんと飛び跳ねる。可愛らしい二匹に感激しちゃう。
「モフにゃー、ギャップちゃん、わたしは嬉しいよ」
わたしは二匹の間に入り一緒にぴょんぴょんと飛び跳ねる。
「ルンルンルン♪ アリナの親子丼が新メニュー♪」
「アリナちゃんの親子丼は世界一にゃん♪ ランランランにゃん♪」
「ガォーガォー♪ アリナちゃんの親子丼は最高だぜ、ランランラン♪」
わたし達はぴょんぴょんと雀のように飛び跳ねながら声高らかに歌う。
そんなわたし達の周りにヤギさんや小鳥さんが集まる。そして、メェーメェー、チュンチュンと鳴き可愛らしいコーラスをしてくれた。
「わ~い! 親子丼最高! ランランラン親子丼♪」
「にゃんにゃん♪ 親子丼にゃん♪」
「ガォーガォー♪ 親子丼だぜ♪」
わたし達は元気よく歌を歌ったのだ。
待ちに待った『ほのぼのにこにこカフェ食堂』の開店時間です。
お客さんがたくさん来店してくれるといいな。
「アリナ、親子丼の注文があったら頼むぞ」
「は~い! お父さん、任せてね」
「ほっほ、アリナ頼もしいな~」
「えへへ」
わたしは腕まくりをしながら照れ笑いを浮かべる。お父さんはそんなわたしを優しい眼差しで眺めていた。
その時。お客さんの来店を知らせるドアベルがカランカランと鳴った。
「お客さんが来たよ」
「おっ! 今日は開店五分後だぞ。最速記録だな」
お父さんはふふんと笑い「いらっしゃいませ~」と大きな声を出しお客さんをお出迎えした。
店内に入ってきたのはくりくりな目がちょっと可愛らしい、中学生くらいの男の子とおさげ頭のぱっちりした目の高校生くらいの女の子だった。
「あの子達親子丼食べてくれるかな?」
「食べてくれると嬉しいにゃんね」
「食べなかったら俺が代わりに食べてあげるぞガォー」
わたし達は木製の二人掛けのテーブルに腰を下ろす男の子と女の子にチラチラと視線を向けながら言い合った。
あれ? あの人達どこかで見たことがあるな。誰だろう?
「モフにゃーあの人達知っている?」
「うにゃん? う~ん、知らにゃいな」
「そっか、知らないよね」
きっと、わたしの勘違いだ。お客さんが少ないといえどもこの『ほのぼのにこにこカフェ食堂』には様々なお客さんがやって来るんだもんね。似た人くらいいるはずだ。
でも、待てよ。あの人達ってば日本人ぽい容姿だな。
なんて考えていたわたしの耳に「親子丼二つですね」というお父さんの声が聞こえてきた。
わっ! 親子丼だ。わたしアリナの親子丼が注文されたよ。
嬉しすぎるよー。
「アリナちゃん、やったにゃんね」
「アリナちゃん、親子丼の注文おめでとう」
モフにゃーとギャップがぽんぽんと肉球のある可愛らしい手でわたしの肩を叩く。
「モフにゃー、ギャップちゃんありがとう~嬉しいよ~」
わたしはバンザイをしてにっこりと笑った。
モフにゃーとギャップも満面の笑みを浮かべバンザイをした。
「お~い! アリナよ、親子丼の注文が入ったぞ。おっと、お前達バンザイしているのか」
お父さんはバンザイをするわたし達に気づき目を大きく見開き、そして、目を細め笑った。
「聞こえていたんだね」
「うん、親子丼の注文嬉しいな~」
「お父さんも嬉しいぞ。では、美味しい親子丼を頼むぞ」
「は~い! 了解で~す」
「は~い! 了解だにゃん」
「は~い! 了解だガォー」
わたし達は元気よく返事をした。って、あれ、モフにゃーとギャップも返事をしているよ。
「モフにゃー、ギャップちゃん頑張ろうね。お手伝いをよろしくね」
「任せてにゃん」
「任せておけ」
可愛らしいもふもふ達と一緒に親子丼の初注文を承りました。
「アリナにモフにゃーにギャップちゃんよ。頼もしいぞ~」
お父さんは、そう言ったかと思うとわたし達を順番にぎゅぎゅっと強く抱きしめた。
うわぁーちょっと苦しいよ。
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