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お隣の食堂とお客さん
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「リンゴのお菓子はまだかにゃん」
「早くリンゴのお菓子を持って来てくれよな」
モフにゃーとギャップは目をキラキラと輝かせている。どれだけリンゴが好きなんだか……。でも、可愛らしいから許しちゃう。
「モフにゃーにギャップちゃんは食いしん坊だね。美味しいリンゴのお菓子だよ。じゃあ待っててね」
ストロベリーナお姉ちゃんはパタパタと厨房へ向かう。
「家のリンゴを盗み食いしたくせにさ。呆れたもふもふだよ」
アクアお兄ちゃんは二匹をちらっと見てボソッと呟く。
「わたしも早く食べたいな~」
モフにゃーとギャップに呆れつつも食いしん坊の血が騒ぐ。甘くて爽やかなリンゴの香りが口の中いっぱいに広がる。そんなイメージをするだけで堪らない。
もう待てないよ。
なんてリンゴで頭の中がいっぱいになっていたその時。
カランカランとドアベルが鳴った。お客さんが来たみたいだ。
何気なく入って来たお客さんを見ると、どこかで会ったことがあるような気がする。誰かな?
そのお客さんは、白髪頭のおじいさんとゆったりとしたグリーン色のワンピースに身を包んだ年配の女性だった。
この世界でおじいさんと年配女性に知り合いなんていたかなとぼーっと見る。それにしてもあの二人は日本人ぽい顔だ。
家のカフェ食堂のお客さんかな? とも考えてみたけれど、日本人ぽい顔だったらよく覚えているはずだよね。
うーん、わたしは顎に人差し指と親指を当て日本人ぽい顔の二人を観察する。
すると、その日本人ぽい顔のおじいさんと年配女性はわたし達の隣の席に腰を下ろした。
「アリナちゃんどうしたにゃん?」
隣の二人をじっと見ているとそれに気がついたのかモフにゃーが声をかけてきた。
「あ、うん、隣に座った人見覚えがあるなって思ったんだよ」
わたしは隣の二人にチラチラ視線を向けながら答えた。
するとその時。わたしのチラチラ見ている視線に気がついたのか隣の席に座るおじいさんがこちらを向いた。
おじいさんと目が合った。あ、やっぱりこのおじいさんと何処かで会ったことがあるなと確信した。
でも何処で? うーん、思い出せない。うーん、うーんとわたしは考える。
「お嬢ちゃんわしの顔に何かくっついているかい?」とおじいさんが首を傾げながら言葉を発した。
あ!! この声! 思い出した。
「お、おじいさん黄色のバスに乗っていましたよね?」
わたしは興奮して尋ねた。
「ん? 黄色のバス?」
「うん、黄色のバスだよ」
おじいさんはこめかみに人差し指を当て考えているみたいだ。
「黄色のバス……う~ん、まさかグリーン王国へやって来た時のバスかい!?」
おじいさんは目を大きく見開きわたしを見た。
「うん、黄色のバスに乗ってこのグリーン王国へやって来たよね?」
「ああ、そうだよ。黄色のバスに乗って着いた先がこのグリーン王国だったぞ……だけど、幼女なお嬢ちゃんなんてあのバスに乗っていたかな?」
おじいさんは食い入るようにわたしの顔を眺め首を捻る。
「早くリンゴのお菓子を持って来てくれよな」
モフにゃーとギャップは目をキラキラと輝かせている。どれだけリンゴが好きなんだか……。でも、可愛らしいから許しちゃう。
「モフにゃーにギャップちゃんは食いしん坊だね。美味しいリンゴのお菓子だよ。じゃあ待っててね」
ストロベリーナお姉ちゃんはパタパタと厨房へ向かう。
「家のリンゴを盗み食いしたくせにさ。呆れたもふもふだよ」
アクアお兄ちゃんは二匹をちらっと見てボソッと呟く。
「わたしも早く食べたいな~」
モフにゃーとギャップに呆れつつも食いしん坊の血が騒ぐ。甘くて爽やかなリンゴの香りが口の中いっぱいに広がる。そんなイメージをするだけで堪らない。
もう待てないよ。
なんてリンゴで頭の中がいっぱいになっていたその時。
カランカランとドアベルが鳴った。お客さんが来たみたいだ。
何気なく入って来たお客さんを見ると、どこかで会ったことがあるような気がする。誰かな?
そのお客さんは、白髪頭のおじいさんとゆったりとしたグリーン色のワンピースに身を包んだ年配の女性だった。
この世界でおじいさんと年配女性に知り合いなんていたかなとぼーっと見る。それにしてもあの二人は日本人ぽい顔だ。
家のカフェ食堂のお客さんかな? とも考えてみたけれど、日本人ぽい顔だったらよく覚えているはずだよね。
うーん、わたしは顎に人差し指と親指を当て日本人ぽい顔の二人を観察する。
すると、その日本人ぽい顔のおじいさんと年配女性はわたし達の隣の席に腰を下ろした。
「アリナちゃんどうしたにゃん?」
隣の二人をじっと見ているとそれに気がついたのかモフにゃーが声をかけてきた。
「あ、うん、隣に座った人見覚えがあるなって思ったんだよ」
わたしは隣の二人にチラチラ視線を向けながら答えた。
するとその時。わたしのチラチラ見ている視線に気がついたのか隣の席に座るおじいさんがこちらを向いた。
おじいさんと目が合った。あ、やっぱりこのおじいさんと何処かで会ったことがあるなと確信した。
でも何処で? うーん、思い出せない。うーん、うーんとわたしは考える。
「お嬢ちゃんわしの顔に何かくっついているかい?」とおじいさんが首を傾げながら言葉を発した。
あ!! この声! 思い出した。
「お、おじいさん黄色のバスに乗っていましたよね?」
わたしは興奮して尋ねた。
「ん? 黄色のバス?」
「うん、黄色のバスだよ」
おじいさんはこめかみに人差し指を当て考えているみたいだ。
「黄色のバス……う~ん、まさかグリーン王国へやって来た時のバスかい!?」
おじいさんは目を大きく見開きわたしを見た。
「うん、黄色のバスに乗ってこのグリーン王国へやって来たよね?」
「ああ、そうだよ。黄色のバスに乗って着いた先がこのグリーン王国だったぞ……だけど、幼女なお嬢ちゃんなんてあのバスに乗っていたかな?」
おじいさんは食い入るようにわたしの顔を眺め首を捻る。
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