異世界カフェ食堂で皿洗いをしますと思ったら日本料理を創造する力が与えられていた!(もふもふ聖獣猫のモフにゃーと楽しく日本料理を創造します)

なかじまあゆこ

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アリナがこの世界にやって来たのは

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 みんなでわたしが創造した和菓子をたらふく食べた。前茶にもほっこり癒やされた。美味しくてほくほくで堪らなく幸せなお茶の時間だった。

「ねえ、そういえば神様は何処に言ったのかな?」

 わたしは神様の存在を思い出し真来に尋ねた。

「あ、すっかり忘れていた。神様は置き手紙を残しているぞ」
「置き手紙? って神様帰ったの!?」
「ああ、帰ったよ。アリナと仲良くなと言ってね。ほら、これが置き手紙だよ」

 真来はそう言いながらテーブルの隅に避けられていた紙切れをわたしに見せた。

 わたしはそれを受け取り目を落とす。モフにゃーとギャップも和菓子を口いっぱいに頬張った状態で身を乗り出す。

 『神様からアリナへ』と書かれていた。

『アリナよ、君はよい子じゃ~。

 地球時代の父親である真来とこのグリーン王国で再会出来て良かったな。それと、グリーン王国の父親と母親もアリナにとって大切な存在であるのであろう。だから、アリナのこれからの人生どちらの親を選ぶとかではなく様々な形で交流すれば良いかなと思うぞ。アリナよ、自分の信じた道を歩いていくのじゃ~

 麗しき神様よりアリナへ』

 わたしは神様からの置き手紙を読み終えまた、麗しき神様なんて自分で言ってるんだからとクスッと笑う。それと同時に神様ありがとうと感謝した。

「安莉奈、今日食べたおでんと和菓子にお茶は本当に美味しかったよ。久しぶりに幸せであたたかい時間を過ごすことができたよ。ありがとう」

 真来はキッチンナプキンで丁寧に口元を拭きながら言った。

「こちらこそありがとう。真来に喜んでもらえて嬉しかったよ。また、絶対に来てね」
「うん、また、来るからね。では、今度こそ帰るよ」

 そう言った真来は椅子から立ち上がる。わたしも慌てて椅子からぴょーんと降り立ち上がった。

 おでんのみのお会計をお父さんがした。

 わたしとモフにゃーにギャップは真来を店の外まで見送ることにした。カフェドアの前に立ったその時、背中に視線を感じたので振り返るとお父さんがこちらを見ていて目が合った。

 その目は何か言いたげに見えた。お父さんはわたしの大切なお父さんに変わりないよと心の中で呟きわたしは真来ともふもふ達と外に出る。

 空を見上げると今日もわたしの苦手な犬鳥が空を飛んでいた。

「真来……のことは覚えていないけど懐かしくてあたたかくてこの辺りがきゅ~っとなるよ」

 わたしは胸に両手を当てて言った。

「地球での安莉奈はまだ幼かったしそれにこのグリーン王国ではアリナなんだもんな。覚えていないのは当たり前だと思うよ」

 真来はそう言って微笑みを浮かべたけれど、その表情は切なげに見えた。
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