異世界カフェ食堂で皿洗いをしますと思ったら日本料理を創造する力が与えられていた!(もふもふ聖獣猫のモフにゃーと楽しく日本料理を創造します)

なかじまあゆこ

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真来の家にお邪魔します

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 地球の日本時代のことを思い出していた。わたしは安莉奈だった。真来はやっぱりわたしのお父さんだった。それは間違いない。

 だけど……。

 手の平にピンクフラワーが舞い落ちてきた。その花びらは桜の花びらとそっくりだけど、桜ではない。わたしはアリナだ。安莉奈ではあるけれど、このグリーン王国でのわたしはやっぱりアリナなんだ。

 わたしのことを本当の娘のように愛してくれるお父さんとお母さんがいる。けれど、地球の安莉奈の記憶もある。ただ、この世界のアリナはまだ六歳なのだ。それに地球時代の安莉奈とは別の人生を歩んでいる。

 ああ、もう頭が混乱してきた。

 手の平にあるピンクフラワーが風に吹かれて何処かへ飛んでいく。そのピンクフラワーと一緒に安莉奈も何処へと……。

 わたしはやっぱりアリナだ。だけど、安莉奈もわたしの中にちゃんと存在している。

 グリーン王国のお父さんとお母さんが大好きだ。それと同じくらい真来のことも……。

「桜餅美味しいにゃん」

 ん? 桜餅? わたしが声のする方向に目をやるとモフにゃーとギャップが桜餅を食べていた。

「ちょっと~!! モフにゃーにギャップちゃんどうして桜餅を食べているの?」

「うにゃん?」
「この桜餅とやらは激ウマだぞ」

 顔を上げたモフにゃーとギャップは美味しそうな顔でわたしを見た。っていうか、わたしってばいつの間に桜餅を創造していたんだろう。

 ああ、もう。塩漬けされた桜の葉をのせた桜餅がふわふわと美味しそうな香りと共に舞い降りてきたように見えただけだったはずなんだけどな。

「わたしって食いしん坊だよ~」

 わたしはぽんすかぽんぽんと手をグーにして自分自身の頭を叩いた。気づいたら創造済みなんだもんね。それはそうと、モフにゃーにギャップの奴は勝手に桜餅を食べている。

「美味しいにゃんたら美味しいにゃん」
「激ウマだぞ激ウマだ」

 ダメだ……。あんな幸せそうな顔をされたら強く言えないよ。もふもふはズルイよ。

「モフにゃーにギャップちゃん美味しいんだね」

 わたしは思わず激甘な顔をしてしまう。

「アリナちゃんも食べるにゃん」
「アリナちゃんも食べるかい」

 モフにゃーとギャップが可愛らしい肉球のあるその手に桜餅を載せわたしに差し出す。

「うん、食べる~」

 わたしはにぱぱと笑い答えてしまった。

 うわぁー真来のお家にお邪魔しなくちゃならないのにわたしはバカだよ。

本当におバカさんだよ。

 桜餅はとても美味しくてほっぺたが落っこちそうだ。やっぱりわたしも食いしん坊だった。


 桜餅ははっきり言って美味しかった。我ながら最高の桜餅を創造することができたなとほくそ笑む。

 桜の葉に塩その加減がちょうどよくて桜の香りとマッチしている。あんことも良く合う。もう食べれば食べるほど幸せ感が増す。

 モフにゃーもギャップもご満悦顔で食べてくれている。やっぱり美味しそうに食べるその顔を見ると嬉しくなっちゃう。

「えへへ、外で食べる桜餅も最高だね」

 わたし達は木の木陰に腰を下ろし桜餅を頬張る。心地よい風が吹いてきて気持ちいい。

「にゃはは、美味しいにゃんね。アリナちゃんの創造料理は最高だにゃん」

 モフにゃーがにゃぱーと大きく口を開け笑い桜餅をパクパクにゃんと食べた。モフにゃーてば可愛いよ。食いしん坊な子だけどね。

「うん、ピクニックは最高だぜ。桜餅とやらがより美味しくなるな」

 ギャップはそう言いながら大きな口を開け桜餅を一口で食べる。まったくギャップってば野生動物のライオン魔獣鳥なんだから。

 わたし達はしばらくの間ピクニックを楽しんだ。もうこうしてここでずっと寛ぎたいなと思いながら。

 その時。ガサガサッと大きな音がした。なんだろうと顔を上げるとそこには。
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