異世界カフェ食堂で皿洗いをしますと思ったら日本料理を創造する力が与えられていた!(もふもふ聖獣猫のモフにゃーと楽しく日本料理を創造します)

なかじまあゆこ

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真来の家にお邪魔します

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「小さなライオンとは失礼だぞ。この俺はライオン魔獣鳥のギャップだ」
 
 ギャップが金色のたてがみを風に靡かせお怒りモードだ。

「わたしは猫ちゃんじゃないよ。聖獣猫のモフにゃーだよ」

 モフにゃーも聖獣猫であることをアピールしている。

 わたしはとりあえず黙っていることにした。

「ほっほ、うるさいお口な二匹だね。ちょっと静かになってもらおうかな」

 真っ黒魔獣からどす黒い息が放たれた。そのどす黒い息は強い風となりわたし達に向かって来た。

「うわぁ~!!」
「うわぁ~にゃん!!」
「うわぁ~ガォ~!!」

 わたし達は叫ぶ。吹き飛ばされそうだよ。その黒い息が花嵐となりピンクフラワーの花びらが飛び散る。ピンク色の花びらが真っ黒な風の中舞う。

「ギャップちゃん、巨大化しないの」
「わ、忘れていたぞ。巨大化しなくては」
「忘れん坊にゃん」

「うるさい奴らだな。さらに強風を吹かせてやろう」

 真っ黒魔獣がそう言ったその時。

 ギャップが……。ではなかった。

「ならぬにゃん!!」とモフにゃーが大きな声を上げた。

「モ、モフにゃー!」
「モ、モフにゃー主!」
「な、何だ、この猫ちゃん」
「シャーにゃおーん!!」

 モフにゃーの凄まじい鳴き声が響き渡る。

 そして。
 
 そんなことってあるの? 嘘でしょ。わたしは目の前の光景にただただ驚いた。

 だって、真っ黒魔獣が金色の光に包まれ倒れていたのだから。その真っ黒魔獣をモフにゃーが誇らしげに見下ろしていた。

 以前もこんな光景を見たことがあるような気がした。


「モフにゃー凄い」
「流石、モフにゃー主だ」
「にゃはは」

 わたしは笑うモフにゃーに「モ、モフにゃー、一体……真っ黒魔獣に何をしたの?」と尋ねる。

「わたし真っ黒魔獣に勝ったみたいだにゃん」

 モフにゃーは目を大きく見開き自身のやったことに驚いているようだ。

「真っ黒魔獣はどうなったの?」

 わたしは恐る恐る尋ねる。


「生きてはいるみたいだにゃん」

 モフにゃーは自身の足元に倒れている真っ黒魔獣に目を落としじっと眺めながら答えた。

「よ、良かった~」

 わたしはほっと胸を撫で下ろした。そう、ほっとしたのとほぼ同時にあることに気がついた。

 以前もこれと同じことがあった。そうそれは。

「ギャップちゃんもモフにゃーに倒されたね」

 そうだった、ギャップもモフにゃーに負けたんだよね。

「こ、このライオン魔獣鳥である俺の黒歴史をほじくり返すんじゃな~い!」

 ギャップは悔しそうに唇を噛む。

「でも、わたしはギャップちゃんと一緒に暮らせて楽しいよ」

「そうか。まあ、俺も楽しいぞ。モフにゃー主にテイムされて結果的に幸せだ」

 ギャップはしみじみと言う。

 わたしはギャップの可愛らしい姿に目を細めほのぼのとなる。って、そんな場合ではなかった。真っ黒魔獣はどうなった。

「猫ちゃん」

 とその時真っ黒魔獣のどす黒い声が聞こえてきた。
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