異世界カフェ食堂で皿洗いをしますと思ったら日本料理を創造する力が与えられていた!(もふもふ聖獣猫のモフにゃーと楽しく日本料理を創造します)

なかじまあゆこ

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真来の家にお邪魔します

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「おっ、アリナにモフにゃーちゃんにギャップちゃんだね。ようこそ」

 ドアを開けた真来はニコニコ笑顔でわたし達の顔を順番に見ていたんだけれど、視線が日焼けの前でピタッと止まり「ん? その真っ黒な子はまさか!!」と目を大きく見開きびっくりしている。

「俺のことかい?」
「うわぁ~やっぱり真っ黒魔獣だ!!」
「何故にそんなに驚いているのじゃ?」

 きょとんと首を傾げる日焼けは可愛く見えるんだけど、真来は、「うぎゃ~!!」と叫んだ。

 そして。

「ま、ま、真っ黒魔獣は凶暴で性格が悪くて恐ろしい魔獣のはずだ! あ、いや、すみません……と、とにかく助けてくれ~アリナ大丈夫か~!」とぷるぷるぶるぶる震え真来は怯えている。

「は? 何を言ってるんだか。この人間はよ。ってちょっと待てよ、誰が凶暴で性格が悪いのじゃ」

 日焼けはぷんすかぷんぷんとお怒りだ。

「ご、ごめんなさい。許してください」

 真来はぺこぺこ頭を下げ日焼けに謝っている。日焼けはそんなに恐ろしい魔獣なのかな?

「ふん、この日焼けを凶暴扱いしゃがってよ」
「すみませんでした。ア、アリナ、こっちへ来い」

 真来は、腰を抜かしそうになりながらわたしに手を伸ばす。

「真来、この子は真っ黒魔獣だけど日焼けちゃんだよ」

 わたしはにこっと笑い日焼けを紹介した。

「へ? 日焼けちゃんとは……?」

 真来は目を丸くする。

「モフにゃーが真っ黒魔獣をテイムして日焼けちゃんって名前を付けたんだよ」

 わたしはまるで自分のことであるかのように胸を張った。

「え!? モ、モフにゃーちゃんが……ま、真っ暗魔獣をテイムした! それは本当なのかい?」

 真来は目が飛び出すんじゃないかというほど驚いた表情になっている。

「にゃはは、そうだにゃん。わたし、日焼けちゃんをテイムしたにゃん」

 モフにゃーは鼻高々に言った。

「なんて凄い猫ちゃんなんだ……!!」
「わたし猫ちゃんじゃないにゃん聖獣猫だにゃん」

 モフにゃーは聖獣猫であることに誇りを持っているんだもんね。

「そうか、聖獣猫のモフにゃーちゃん。とにかく君は凄いよ。俺はその真っ暗魔獣の日焼けちゃんと仲良くしても大丈夫ということなのかな?」

「もちろんだにゃん」

 モフにゃーは視線を゙真来から日焼けに向け「ねっ、日焼けちゃん」と確認をする。

「ああ、この日焼けである俺が友達になってやるぞ」

 日焼けはドヤ顔で真来を見る。

「あ、ありがとう。嬉しいよ、日焼けちゃん。真来です。仲良くしてください」
「ふふん、仲良くしてやるぞ」

 日焼けは最大限に胸を張りにんまりと笑った。

「さあ、みんな中に入って」

 真来は玄関のドアを大きく開けた。

「真来、お邪魔しま~す」
「お邪魔しますにゃん」
「たのもうガォ~」
「お邪魔してやるぞ~」

 こうして、やっとの思いで真来のお家にお邪魔します。
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