異世界カフェ食堂で皿洗いをしますと思ったら日本料理を創造する力が与えられていた!(もふもふ聖獣猫のモフにゃーと楽しく日本料理を創造します)

なかじまあゆこ

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真来の家にお邪魔します

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「みんなお待たせしました」

 真来が花柄のお盆にうさぎ柄のティーカップを載せ戻ってきた。

 わあ、うさぎ柄の小皿にパイもある。目の前に置かれたティーカップからふわりとリンゴのような甘い香りが鼻をくすぐる。これはカモミールティーだな。

 モフにゃーとギャップに視線を゙向けると、思った通りヨダレを今にも垂らしそうな表情になっていた。それと、日焼けは「ウヒヒヒ」なんて不気味に笑っている。

 真来もわたしの正面に腰を下ろす。

「今日はみんな遊びに来てくれてありがとう」

 真来はわたし達の顔をぐるりと見渡しながら言った。

「ようこそ~」とうさっぴーも両手を広げた。

「お招きありがとうで~す」

 わたしは笑顔を浮かべ挨拶をした。

「お招きとお菓子をありがとうにゃん」
「真来の家にご招待されてやったぞ」
「うっふん、日焼けな俺が特別に来てやったぞ」

 もふもふな三匹はなんか変だぞと思う挨拶をした。

「さあ、みんな食べてね。ってモフにゃーちゃんはもう食べているのかい」

 真来がそう言うので隣のモフにゃーを見るともぐもぐにゃん中だった。

「わたしってばいただきますにゃん中だよ」

 モフにゃーは可愛いお口をもぐもぐさせながら返事をする。

「あはは、いいよ、どうぞ食べてね。みんなもね」

 真来は楽しそうに笑っている。



 みんなで手を合わせていただきます。といっても手を合わせたのはわたしと真来とうさっぴーだけだ。

 モフにゃーはもぐもぐタイム中でギャップは「丸呑みタイムをしたいぞ」と舌舐めずりをする。日焼けは、「ぐふふ、美味しそうだな」と言って長い舌でパイを舐めている。もふもふ達よ、いい加減にしなさい!!

「あ、そうだ。真来にうさっぴーちゃん、桜餅をお土産に持ってきたよ」

 わたしは桜餅の入っているカゴをテーブルに置いた。すると、懐かしい桜の香りが部屋の中に広がる。

「アリナ……桜が懐かしいよ……」

 真来は桜餅をじっと眺め目を細めた。その目はいつかの地球にある日本を見つめているかのようなそんな表情だった。真来の目の前に桜の花びらがふわふわと舞い降りた……そんな風景が浮かぶ。

 会いたかった真来がそこにいた。幼いわたしと真来は手を繋いでいる。真来の手は大きくてあたたかくてそして、わたしを守ってくれるそんな手だった。

 お父さん……真来あなたはやっぱりわたしのお父さんだよ。

「わたしも懐かしいよ。日本で一緒に桜を見たね」
「ああ、見たよ。紺色のブレザーの制服に身を包んだアリナとピンク色の桜懐かしいな……」

 真来は今グリーン王国にいるわたしと地球の日本にいた安莉奈を重ねて見ている。

 わたしは自分がアリナなのか安莉奈であるのかわからなくなってきた。
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