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もふもふでいっぱい
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しおりを挟む今日のわたしは寝不足です。それもこれももふもふ達のせいです。
「うにゃ~ん! よく寝たにゃ。アリナちゃんのお布団は最高だにゃん」
モフにゃーはお目目をキラキラ輝かせている。それに真っ白なもふもふな毛並みもいつもよりか艶々ふわふわに見える。
「よく寝たぞ。ガォーガォー」
ギャップの金色のたてがみもいつもよりふわふわでキラキラ輝いているように見えた。
「アリナのお布団は寝心地が良いぞ。気に入った。流石モフにゃー主は素晴らしいベットを知っておるな」
日焼けが満足げにそう言った。気に入ってもらっても困りますよ。それに、そのもふもふな真っ黒な毛並みも鮮やかに輝いて見えた。
それに引き替えてわたしは寝不足でまだ六歳の幼女なのに目の下にクマができてしまいました。
「アリナちゃん、なんか目の下にクマさんができているにゃんね」
モフにゃーがわたしの目の下をじっと見て言った。
「おっ、本当だ! アリナちゃんは素晴らしいベットを持っているのに残念なお顔だなガォー」
ギャップもわたしの目の下をじっと見て眉間に皺を寄せた。
「ほっ、どれどれ。こ、これはクマではないか。羨ましいぞ」
「は? 羨ましいとはまたどうして?」
「だって、この俺は日焼けをしていて真っ黒だからクマができてもわからないんだよ……」
日焼けは自身の漆黒な目の下のもふもふふさふさな真っ黒な毛並みを指差した。
「そっか……それもなんだか悲しいね」
日焼けにはそんな悩みがあったんだね。
「ああ、だから、アリナちゃんは目の下のクマに自信を持っていいんだよ」
日焼けのその言葉に説得力があった。だけど、果たしてもふもふにクマってできるのかな? 真白なモフにゃーや黄褐色の毛並みのギャップにクマなんて……。
そんなことをぼんやりと考えていると眠たくなってきた。むにゃむにゃむにゃむにゃ。気がつくとわたしは立ったまま寝ていた。
「アリナちゃんってベットより立って寝るのが好きにゃんだね」
「変わった趣味だよなガォー」
「面白いぞ」
半分寝ながらもふもふ達の話し声が耳に入ってきた。そんな趣味はないと言いたいけれど、眠たくてダメだ。
「お~アリナはおねむさんなのかい?」
お父さんが目をとろーんとさせわたしを見る。
「うん、もふもふ達がわたしの眠りを妨げるんだもん」
大きな口を開けて美味しそうにサーモン入りのパイを頬張る三匹をわたしはギロリと睨む。だけど、もふもふ達はわたしの視線に気づきもしない。
「美味しいにゃん」
「サーモンとパイ生地は良く合うぞガォ~」
「うむ、なかなかのお味ではないか」
なんて言い合い幸せなお顔だ。
まったくもふもふ達の奴は。でも、可愛いから許してしまう。
「もふもふに邪魔をされたのかい。アリナよ、可哀想に、どうだ、今日はお父さんのベットで一緒に眠るかい?」
お父さんはとろーんとした目でわたしを見つめ口元を緩ませている。
「お断りしま~す」
「おい、アリナ即答なのかい。お父さんは悲しいぞ……」
ううっと、泣き真似なんかしているお父さん。
わたしはそんなお父さんを無視してサクッと美味しいサーモンパイを口に放り込んだ。
朝食を食べ終えたわたしは眠たい目を手の甲でゴシゴシ擦りなんとか目を開けた。今日もわたしの日本料理を待っている人がいるかもしれないと思うと、寝てなんていられない。
わたしは気合を入れてお気に入りのエプロンをつけベレー帽を斜めに被る。
モフにゃーとギャップもエプロンをつけてやる気満々だ(やる気満々かは不明)
「むむっ、この俺日焼けのエプロンはないのかよ?」
日焼けは真っ黒な口を尖らせわたし達をギロギロと見る。なんだか睨まれているようで怖いよ。
「日焼けちゃんもお仕事するの?」
「ん? お仕事とはなんだ?」
「洗い物とわたしの助手だよ」
「洗い物や助手がなんだかわからないけど、モフにゃー主がエプロンとやらをつけているからな。俺も手伝ってやるぞ」
日焼けは腰に両手を当て得意げだ。
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