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もふもふでいっぱい
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「よ~し、俺は初仕事を頑張ったぞ~! た~ぷり寝てもりもりご飯を食べなくなてはな」
日焼けはご満悦顔になっている。
「日焼けちゃん……」
「ん? アリナなんだね? 頑張った俺にご褒美をくれるのかい?」
日焼けはなぜだか舌舐めずりをしている。だけど、ごめんね。そうじゃないんだよ。
「残念だけど……ご褒美じゃないんだよ」
「な、なぬぬ!! ご褒美ではない。では、一体何だって言うんだよ」
日焼けは目を見開く。
「えっとね、お仕事というか後始末がまだ残っているよ」
「へ!? 後始末だと?」
日焼けは不思議そうに首を傾げた。
「うん、日焼けちゃん達はさっき床をびしゃびしゃにしたよね。それで大量のタオルがあるじゃない」
「そんなこともあったような気もするが……何のことだかな。俺は知らないな~」
日焼けは口笛を吹き嘯く。
それとほぼ同時にモフにゃーとギャップがそろそろそろりとこの場から立ち去ろうとしている姿が視界に入った。
「モフにゃーにギャップちゃん、逃げたらダメだよ~」
わたしは、ピシッとモフにゃーとギャップを指差す。
「う、うにゃん……」
「ガ、ガォ~……」
モフにゃーとギャップの動きがスローモーションかのようにピタリと止まった。
「君達もお洗濯をするんだよ」
「う、うにゃにゃん……そんにゃ~」
「ま、まさかのお洗濯かよ……」
モフにゃーとギャップは眉間に皺を寄せ嫌そうな顔になる。
「さ~てと、みんなで楽しくお洗濯をしましょうね~」
わたしはにこっと微笑みを浮かべ、お洗濯道具置場へと、とてとてと歩いた。
「うにゃ~ん、お洗濯にゃんて面倒臭いにゃん」
「このライオン魔獣鳥である俺がお洗濯だなんて」
「真っ黒魔獣である俺がお洗濯とは落ちぶれたものだな……」
なんてもふもふ三匹の嘆き声が背中に聞こえてきた。お洗濯を頑張ろうね。
「うにゃん、ゴシゴシにゃんをするにゃん」
「仕方がないな。ゴシゴシガォ~をしてやるよ」
「ゴシゴシか……」
「さあ、みんなでゴシゴシタイムだよ~」
わたしともふもふな三匹は、手分けをしてバケツに大きなタオル詰め込みを運んだ。
そして今、わたし達は川の水を貯めて作った洗濯池の前にいる。グリーン王国には地球の洗濯機に似ている魔法具の洗濯機もあるのだけど、今回はこの洗濯池でお洗濯をすることにした。
だって、もふもふ達はせっかく拭いた床をびしゃびしゃにしたんだもんね。
「よ~し、では、お洗濯ゴシゴシタイムの開始だよ」
わたしは腕まくりをして気合いを入れた。
「先ずは、タオルを洗濯池に放り込もう」
わたしはタオルを洗濯池にどばーんと放り込んだ。モフにゃーにギャップに日焼けもわたしを真似て洗濯池にタオルを放り込む。
「ざぶざぶ洗うよ」
「はい、にゃん」
「はい、ガォ~」
「は~い」
緑に囲まれた自然の中で洗濯をする。うん、心地よい。水もひんやりと冷たくて気持ちいい。心もざぶざぶとタオルと一緒に洗えそうだ。
ざぶざぶ、ざぶざぶ。タオルを洗い絞る。
「う~ん、重たい!! 力がいる~」
幼女なわたしの手でタオルを絞るなんて重労働だよ。タオルに水が含みこれは大変だ。これは、大人でもキツイかもだ。
もふもふ達に視線を向けると。
「お洗濯~ランランラン♪ にゃん」
モフにゃーもキュートな肉球のある手でざぶざぶとタオルを洗っている。
「お洗濯だぜ~ガォ~ガォ~ランランラン♪」
ギャップも楽しそうにタオルをざぶざぶ洗っている。
それから、日焼けも「お洗濯~お洗濯~♪ 野性の血が騒ぐぞ。ランランラン♪」となんかもう楽しそうにお洗濯をしていた。
体力はいるけれど、自然の中でするお洗濯はやっぱり楽しいな。それも可愛いもふもふ達と一緒だもんね。
「お洗濯楽しいね」とわたしはもふもふ三匹に声をかけたその時。
「わっ! 何をしているの」
わたしはびっくりして目を見開いた。
だって……。
日焼けはご満悦顔になっている。
「日焼けちゃん……」
「ん? アリナなんだね? 頑張った俺にご褒美をくれるのかい?」
日焼けはなぜだか舌舐めずりをしている。だけど、ごめんね。そうじゃないんだよ。
「残念だけど……ご褒美じゃないんだよ」
「な、なぬぬ!! ご褒美ではない。では、一体何だって言うんだよ」
日焼けは目を見開く。
「えっとね、お仕事というか後始末がまだ残っているよ」
「へ!? 後始末だと?」
日焼けは不思議そうに首を傾げた。
「うん、日焼けちゃん達はさっき床をびしゃびしゃにしたよね。それで大量のタオルがあるじゃない」
「そんなこともあったような気もするが……何のことだかな。俺は知らないな~」
日焼けは口笛を吹き嘯く。
それとほぼ同時にモフにゃーとギャップがそろそろそろりとこの場から立ち去ろうとしている姿が視界に入った。
「モフにゃーにギャップちゃん、逃げたらダメだよ~」
わたしは、ピシッとモフにゃーとギャップを指差す。
「う、うにゃん……」
「ガ、ガォ~……」
モフにゃーとギャップの動きがスローモーションかのようにピタリと止まった。
「君達もお洗濯をするんだよ」
「う、うにゃにゃん……そんにゃ~」
「ま、まさかのお洗濯かよ……」
モフにゃーとギャップは眉間に皺を寄せ嫌そうな顔になる。
「さ~てと、みんなで楽しくお洗濯をしましょうね~」
わたしはにこっと微笑みを浮かべ、お洗濯道具置場へと、とてとてと歩いた。
「うにゃ~ん、お洗濯にゃんて面倒臭いにゃん」
「このライオン魔獣鳥である俺がお洗濯だなんて」
「真っ黒魔獣である俺がお洗濯とは落ちぶれたものだな……」
なんてもふもふ三匹の嘆き声が背中に聞こえてきた。お洗濯を頑張ろうね。
「うにゃん、ゴシゴシにゃんをするにゃん」
「仕方がないな。ゴシゴシガォ~をしてやるよ」
「ゴシゴシか……」
「さあ、みんなでゴシゴシタイムだよ~」
わたしともふもふな三匹は、手分けをしてバケツに大きなタオル詰め込みを運んだ。
そして今、わたし達は川の水を貯めて作った洗濯池の前にいる。グリーン王国には地球の洗濯機に似ている魔法具の洗濯機もあるのだけど、今回はこの洗濯池でお洗濯をすることにした。
だって、もふもふ達はせっかく拭いた床をびしゃびしゃにしたんだもんね。
「よ~し、では、お洗濯ゴシゴシタイムの開始だよ」
わたしは腕まくりをして気合いを入れた。
「先ずは、タオルを洗濯池に放り込もう」
わたしはタオルを洗濯池にどばーんと放り込んだ。モフにゃーにギャップに日焼けもわたしを真似て洗濯池にタオルを放り込む。
「ざぶざぶ洗うよ」
「はい、にゃん」
「はい、ガォ~」
「は~い」
緑に囲まれた自然の中で洗濯をする。うん、心地よい。水もひんやりと冷たくて気持ちいい。心もざぶざぶとタオルと一緒に洗えそうだ。
ざぶざぶ、ざぶざぶ。タオルを洗い絞る。
「う~ん、重たい!! 力がいる~」
幼女なわたしの手でタオルを絞るなんて重労働だよ。タオルに水が含みこれは大変だ。これは、大人でもキツイかもだ。
もふもふ達に視線を向けると。
「お洗濯~ランランラン♪ にゃん」
モフにゃーもキュートな肉球のある手でざぶざぶとタオルを洗っている。
「お洗濯だぜ~ガォ~ガォ~ランランラン♪」
ギャップも楽しそうにタオルをざぶざぶ洗っている。
それから、日焼けも「お洗濯~お洗濯~♪ 野性の血が騒ぐぞ。ランランラン♪」となんかもう楽しそうにお洗濯をしていた。
体力はいるけれど、自然の中でするお洗濯はやっぱり楽しいな。それも可愛いもふもふ達と一緒だもんね。
「お洗濯楽しいね」とわたしはもふもふ三匹に声をかけたその時。
「わっ! 何をしているの」
わたしはびっくりして目を見開いた。
だって……。
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