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もふもふでいっぱい
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しおりを挟む翌朝、苦手な犬鳥の鳴き声で目が覚めた。いつものわたしだったらがっかりするところだけど今朝は違った。たっぷり寝ることができて身も心も爽やかなんだもん。
「う~ん、よく寝た。おはよう」
わたしは大きく伸びをした。さあ、今日はどんな一日になるかな? と考えるとワクワクしちゃう。
ベッドからぴょーんと飛び降りピンク色のふわふわもこもこのお気に入りのスリッパを履く。
その時、「アリナちゃんいつまで寝ているにゃん」と可愛らしい声と共に真っ白でもふもふふわふわなモフにゃーが部屋に入って来た。
「ありゃまにゃん。アリナちゃんってば起きているにゃん」
モフにゃーは目を丸くしてわたしをじっと見た。
「ん? モフにゃーてばわたしがいつもお寝坊さんみたいな言い方だね」
わたしはほっぺたをぷくっと膨らませた。
「だって、いつものアリナちゃんはお寝坊さんだにゃん」
モフにゃーはにゃんまりと笑った。
食事の間へ向かう廊下をモフにゃーと一緒にとてとて歩きながら「ねえ、モフにゃーわたしをベットに運んでくれたのはお父さん?」と尋ねた。
「うん、そうだにゃん。お父さんってば、おぅ~アリナよ。可愛らしい寝顔だな~にゃんて言って目を細めていたにゃん」
モフにゃーは目を細めお父さんの顔真似をする。
「あはは、ちょっとモフにゃー笑わせないでよ。そっくりだよ~」
わたしは可笑しくてお腹を抱えて笑った。
「にゃはは、似ていたにゃん。それで、アリナちゃんをさっと抱っこしてベットに運んだにゃん」
もう、お父さんがわたしをベットに運んだ様子がありありと目に浮かぶ。
「それで、わたしのご飯はどうなったの?」
「それは、ギャップちゃんと日焼けちゃんがむしゃむしゃにゃんってものすごいすごい勢いで食べたにゃん」
「それと、モフにゃーもだよね」
「うにゃん、バレたかにゃん」
モフにゃーは肉球のある可愛らしい手で頭をぽりほりと掻き照れ笑いを浮かべた。
食いしん坊なもふもふ三匹は本日も朝からたらふく食べた。そんな豪快な食べっぷりを見ていると自然と笑顔が溢れる。
モフにゃーは大きな口を開けリンゴに齧りつきギャップは、トマトに齧りつき「酸っぱいぞ、だが美味しいぞ」と言いながら食べている。日焼けは、サーモンパイを二口で平らげ満足げな表情を浮かべた。
「アリナ今日も頼んだぞ」
「へ? 何を?」
「聞いていなかったのかい。アリナのニホン料理だよ」
お父さんに視線を向けるとニコニコと笑っていた。
「うん、は~い! わかった~。今日はお洗濯やもふもふ達を乾かしたりしないよ」
わたしは、チラリとモフにゃーにギャップに日焼けを見てそれからお父さんに向き直り元気よく返事をした。
「よし、アリナ、頼んだぞ。もふもふさんのお世話も良い勉強になるが程々にな」
お父さんはウィンクをした。
「任せておいて。はむっ」
わたしはトマトを大きな口を開け食べながら返事をした。甘酸っぱくて爽やかなトマトの汁が口の中いっぱいに広がった。うん、新鮮なトマトは最高だ。
更衣室でわたしは幼女用の制服に着替えモフにゃーは猫用の制服に着替えた。お気に入りのベレー帽もちゃんと被る。
そして、洗い場の扉を開けたわたしは、「さ~て、今日も頑張るぞ!」と大きな声で言った。
「あれ! ギャップちゃんに日焼けちゃん洗い物してるの?」
「アリナちゃんが遅いから先に洗い物をしてやっているんだよ」
「そうだよ。この真っ黒魔獣な日焼けな俺が洗い物をしているんだぞ」
ギャップと日焼けがこちらに振り向き得意げに笑った。
「ギャップちゃんに日焼けちゃんってば偉いね」
「雨が降るかもにゃん」
わたしはニコニコと微笑みを浮かべとてとてとギャップと日焼けが洗い物をしている洗い場の前に行く。
そして、背伸びをしながらどれどれとシンクの中を覗き込むと、とんでもない光景がそこにあった。
「ギャップちゃんに日焼けちゃん、これってどういうこと?」
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