異世界カフェ食堂で皿洗いをしますと思ったら日本料理を創造する力が与えられていた!(もふもふ聖獣猫のモフにゃーと楽しく日本料理を創造します)

なかじまあゆこ

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もふもふでいっぱい

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「ん? どういうことってなんだ? ガォ~」
「洗い物とやらをしておるのだぞ」

 ギャップと日焼けはドヤ顔でわたしとモフにゃーを交互に見た。

「あ、洗い物をしていたって……」
「にゃはは、なんか間違えているにゃんね」

 わたしとモフにゃーは顔を見合わせた。

「間違えているとは? お皿は綺麗になったぞ」
「そうだよ、俺達は力を合わせて洗い物をしたんだぞ」

 ギャップと日焼けはまだドヤ顔だよ。

「だって、お皿が割れているよね?」

 わたしはシンクに割れた状態で置かれているお皿を指差す。

「ああ、このお皿のことかい?」
「これは連係プレーの結果なんだぞ」

 ギャップと日焼けはお互いの顔を見て頷き合う。

「は? どうしてその結果がお皿を割ることに繋がるの?」
「意味不明だにゃん?」

 わたしとモフにゃーが呆れながら尋ねると、ギャップと日焼けは声を揃え「では、教えてやろう」と言った。

「この台にお皿が置かれていた。そのお皿をこのライオン魔獣鳥である俺がシンクとやらにぽ~いと投げ入れた」

「はぁ……」
「はにゃ……」

「そして、この真っ黒魔獣である日焼けな俺が割れたお皿をゴシゴシゴシゴシと丁寧に洗ってやったのさ」

 そう言った二匹は誇らしげな顔でわたしとモフにゃーを見た。

「ちょっと、ストップ。ギャップちゃんと日焼けちゃんはお皿が割れたことは何とも思わないの?」

 わたしには魔獣の感覚がわからない。

「ん? それもそうだな。まあ、割れてしまったものは仕方がないぞ」
「そうだぞ。使えば割れるのさ」

「……使えばって……それはギャップちゃんがお皿を放り投げたからだよね」

 わたしはギャップの顔をじっと見てそれからお皿に視線を移した。見事に割れてしまったお皿がなんだか可哀想だよ。

「そ、そう言われてみればそうかもな……」

 ギャップも割れたお皿に目を落とししゅんとした表情になる。

「そうか投げたからか……綺麗に洗うだけが洗い物じゃないんだな」

 日焼けも割れたお皿をじっと眺め呟いた。

「えっと、今から気をつけてくれたらいいんだよ」

 わたしは、割れたお皿とギャップと日焼けを順番に見ながら言った。

「そうだよ、今から気をつけようにゃん」

 モフにゃーもギャップと日焼けのもふもふな背中を肉球のある手で優しく撫でた。

「わかったガォ~お皿を投げ入れるのは控えるぞ」
「俺もギャップちゃんがお皿を投げ入れないか目をギラギラ光らせるぞ」

 ギャップと日焼けは深く頷く。

「うん、割らないように気をつけてね」

 わたしもギャップと日焼けの背中をぽんぽんと優しく叩いた。ふわふわしていて気持ちいい。

「ふふん、俺を誰だと思っているんだよ。ライオン魔獣鳥のギャップなんだぞ。同じ過ちを繰り返したりしないぞ」

「そうだよ。俺も誇り高き真っ黒魔獣の日焼けだぜ、同じ過ちなど繰り返したりしないのだ」

 ギャップと日焼けは得意げにニヤリと笑った。

「うん、わかった~」

 わたしは、そう答えたけど、この二匹は次から次へと問題を起こしているような気がするんだけどなと、思った。

「ん? アリナちゃん。なんか眉間に皺を寄せているがどうしたのかな?」

「そうだぞ、もっと、こうぱっと花が咲いたような顔にならないのかな」

 ギャップと日焼けは揃って首を横に傾げた。

「ギャップちゃんと日焼けちゃんの大活躍を期待しているよ」

 わたしはニコニコと笑ってみせた。やっぱりちょっと不安はあるけれど、これからの二匹がいい子になることに期待をしよう。

 それからわたしとモフにゃーも加わり洗い物&創造料理タイムの始まりです。

 わたしが洗ったお皿をモフにゃーとギャップが拭き拭きし所定の位置に運ぶ。と、いってもお客さんが少ないので洗い物も僅かだ。日焼けにはわたし達のお仕事見学をしてもらう。

「よし、お仕事の極意を理解したぞ」

 日焼けはむふんと鼻息を吐いた。その激しい鼻息で布巾がふわりと飛んだ。
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